非情の時

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解説

死刑を宣告された息子を救おうと奮戦するアル中の父親の姿を描いたサスペンス。監督は「エヴァの匂い」などで知られる名匠ジョゼフ・ロージーで、赤狩りで本国アメリカを追われ、英国で監督を続けた彼が初めて本名でクレジットを許された一作。製作はジョン・アーノルド、アンソニー・シモンズ。脚本はベン・バーズマン。撮影は後年「エレファントマン」などを手掛けた名手フレディ・フランシス。音楽はトリストラム・キャリー。美術はバーナード・サロン。編集はアラン・オズビズトン。主演は「バルカン超特急」の名優マイケル・レッドグレイヴ。共演は「パラダイン夫人の恋」のアン・トッド、「ライアンの娘」のレオ・マッカーンほか。

1957年製作/88分/イギリス
原題:Time Without Pity
配給:ビターズ・エンド

ストーリー

デイヴィッド・グレアム(マイケル・レッドグレイヴ)は、恋人を殺した罪で死刑を宣告された息子アレック(アレック・マッコーウェン)の死刑執行24時間前に、ようやくロンドンに到着。アルコール中毒で施設入りしていた父に不信感を抱く息子は面会に行っても父を受け入れようとしない。弁護士のクレイトン(ピーター・カッシング)のいさめも聞かず、息子の無罪のために奔走するデイヴィッド。無罪の手掛かりを求めて、殺人現場となったアレックの友人ブライアン・スタンフォードの家を訪ねたデイヴィッドは、主人であるロバート(レオ・マッカーン)に会う。暴君のロバートに、その妻のオナー(アン・トッド)ら家族は冷たい。やがてデイヴィッドはロバートこそ真犯人ではないかと疑いを抱く。だが、確たる証拠がつかめないまま、処刑の時間が迫る。絶望したデイヴィッドは断っていた酒を口にするが、その席でロバートこそ真犯人だと確信を得る。かくして決意したデイヴィッドは、一計を案じて、ロバートに凶器の銃で自分を撃たせて、死をもって息子の処刑を阻止したのだった。

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