ビースト 獣の日

解説

神父、超心理学者でテレビの人気者、デス・メタルの愛好家という三人の奇妙な中年男が、悪魔による世界殲滅の野望を打ち砕くまでを描いたSFホラー・アクション・コメディ。「ハイル・ミュタンテ! 電撃××作戦」で気を吐いた新鋭アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の第二作目。脚本(イグレシアとの共同)は監督の前作も手掛けたホルヘ・ゲリカエチェバーリア、美術にやはり監督の前作も担当したホセ・ルイス・アリサバラガとビアフラのコンビ。製作はアルモドヴァル、サウラ、ビガス・ルナなどスペイン映画界の名匠の作品を多数プロデュースしてきた重鎮アンドレ・ビセンテ・ゴメス。撮影に「赤いドレスの女」のフラビオ・メデネス・ラビアーノ、音楽にバティッサ・レナ。出演はアレックス・アングロ、「浴室」のアルマンド・デ・ラッツァ、「あなたに逢いたくて」のサンティアゴ・セグーラなど個性派が勢ぞろい。

1995年製作/105分/スペイン
原題:El De de la bestia/The Day of the Beast

ストーリー

1995年12月24日深夜。長年黙示録を研究してきたカソリック司祭アンヘル(アンヘル・ベリアルトゥア)が、友人の神父に、翌日マドリッドのどこかで誕生する“反キリスト”を殺すと宣言する。アンヘルはその足でマドリッドへと向かい、悪魔を呼ぶには自ら罪深い人間にならねばと行く先々で悪業を重ねる。悪魔からのメッセージを探そうと偶然入ったヘヴィ・メタ・ショップで、アンヘルはそこの経営者ホセ・マリア(サンティアゴ・セグーラ)と知り合い、ホセ・マリアの母親が経営する安宿を紹介してもらう。一方、テレビではオカルト研究家として知られるカヴァン博士(アルマンド・ビセンテ・ゴメス)の番組が放映され、大衆の人気を呼んでいた。テレビで博士の番組を見たアンヘルは、助力を仰ごうと博士の自宅を急襲する。アンヘルに脅され、身の危険を感じた博士は、悪魔を呼ぶ儀式の指示を始める。苦労の末、部屋の中に悪魔の形象とおぼしき黒ヤギが現れる。急いで博士の住居であるビルの屋上から逃げだす三人だが、悪魔を見失っては元も子もない。しかしその後、博士が悪魔の印を発見する。三人は身体中ボロボロになりながら、遂に悪魔の野望を阻止することに成功する。昼間のマドリッドは、まるで何事もなかったかのように平和そのものだ。噴水の側で、血まみれの火傷跡を晒して座っている彼らの姿は英雄然とした外観からはほど遠かったのだが……。

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