犯罪王リコ
劇場公開日 1931年10月
解説
「民衆の敵」と並んで1930年代初頭を代表する名作ギャング映画。田舎町で強盗を働いていたイタリア系アメリカ人の小悪党リコは都会でひと旗揚げるべく、相棒ジョーとともにニューヨークへやって来る。同じくイタリア系のヴェトーリ親分の傘下に入ったリコは、射撃の腕と度胸を武器に着々とのし上がっていく。一方、ダンサーとして働き始めたジョーは同じくダンサーのオルガと恋に落ち、裏社会から足を洗おうと考えるように。警察による取り締まりが厳しくなる中、ついに大親分に目をかけられたリコは、ジョーに裏社会へ戻るよう説得するが……。主人公リコを演じたエドワード・G・ロビンソンと、後に「心の旅路」などを手がけるマービン・ルロイ監督の出世作となった。
1931年製作/70分/アメリカ
原題:Little Caesar
スタッフ・キャスト
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昭和5年 民衆の敵と並ぶギャング映画の元祖だそうです。今の映画と比較しても意味ないですが、カメラワークとかカット割りとか結構かなり完成してます。しかしなんと言っても見どころはロビンソン君の圧倒的なアクの強い存在感ですね。憎らしいような気持ち悪いような胸くその悪さは天下一品です。
2020年12月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
最初のトーキー映画が1927年
本作は1931年1月の公開
本作がギャング映画の全ての始祖です
ありがちな展開、シーンそれらは全て本作が最初であって、本作が全ての元ネタです
絶対に観ていなければならない映画のひとつだと思います
ヘイズ・コードという米国映画の自主規制は正式には1934年からのことですが、1930年には規制条項が業界紙に掲載されています
つまり検閲を受けることを、作り手側はすでに意識し始めている時期だったと言うことです
史上初のギャング映画だからこそ、強く検閲を意識しているのでしょう
10ヵ月公開が後の「民衆の敵」では禁酒法を真正面から扱っていますが、本作ではわざと触れていません
強盗シーンもその過程をぼかして描写してます
そのような制約の中で現代に通じるギャング映画を撮ってみせたのです
これこそ映画のイノベーションだったのです
それにつけても、リコ役のエドワード・G・ロビンソンの凄さよ!
圧倒的です!
2009年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
見終えた後、非常に考えさせられる作品です。リコの生き方、ジョーの生き、どちらが正かったかはわかりますが・・・。
難しい作品だと思います。だけど見ていない人は見るべきかもしれません。
DVDは買うべき!場合によっては借りるより安く買えるかも。(280円)
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