針の眼

解説

ノルマンディー上陸作戦という歴史的事実を背景に、ニードル(針)と呼ばれた腕ききのドイツ・スパイの行動を描くサスペンス映画。製作はスティーブン・フリードマン、監督は「レガシー」のリチャード・マーカンド。ケン・フォレットの原作(早川書房刊)を基にスタンリー・マンが脚色。撮影はアラン・ヒューム、音楽はミクロス・ローザ、編集はショーン・バートン、美術はバート・デイヴィーが各々担当。出演はドナルド・サザーランド、ケイト・ネリガン、イアン・バネン、クリストファー・ケザノーブ、フェイス・ブルック、バーバラ・イーウィングなど。

1981年製作/アメリカ
原題または英題:Eye of the Needle

ストーリー

1940年、ロンドン。鉄道操車係ヘンリー・フェイバー(ドナルド・サザーランド)が、下宿屋のおかみをナイフで刺殺した頃、同じロンドンの一角でデイビッド(クリストファー・ケザノーブ)とルーシー(ケイト・ネリガン)の新婚カップルが、新婚旅行の途中、自動車事故を起こし、デイビッドは両足を失う。1944年、4年前にドイツ軍の攻撃で妻を失った中世史研究家パーシー・ゴドリマン(イアン・バネン)は、今、敵スパイ探索の任務についており、ウィリーによろしくというラジオ通信で暗躍するドイツ・スパイの正体を探っていた。そのころ、フェイバーは、ドイツの情報部員からヒトラーの伝言連合軍の上陸地点はノルマンディーかカレーかを知りたいというのを聞き、その後その情報部員を殺した。フェイバーこそヒトラーが頼る最大のスパイニードルの仮の姿であり、例のウィリー…の発信者でもあったのだ。フェイバーの顔を見たため情報部員は消されたのだ。フェイバーは、早速イースト・アングリアの基地に飛び巨大な偽装作戦の事実をつかんだ。木製の爆撃機が横たわり、いかにもカレー進攻を目ざしているように偽装してあるのだ。ノルマンディーが上陸地点であることをつかみ、その証拠をカメラに収めたフェイバーは、ヒトラーのもとへと急いだ。その後を追うゴドリマン一派。やがて、スコットランドのオーバン海岸からUボートに向かったフェイバーの船は途中嵐で転覆し、とある荒涼たる島の一軒家にたどり着いた。その家こそ、デイビッドとルーシー夫妻が3歳の息子と共に暮らしている家だった。足を失って世を捨てた感のあるデイビッドからは、すでに愛を得ていなかったルーシーは、突然の閃入者に胸が高鳴るのを感じる。その夜、何も知らないルーシーはフェイバーと愛を交わした。しかし、フェイバーの挙動に疑問を抱いたデイビッドは、彼を灯台におびき出し問いつめた。フェイバーのナイフが光った後、断崖から落ちてゆくデイビッド。翌日、ルーシーと息子ジョーは、デイビッドの溺死体を発見した。彼女はフェイバーの恐ろしい正体に気付きだす。死にもの狂いでSOSを打電し小屋に息子とこもったルーシー。今は完全にスパイに戻った非情なフェイバーが、内部侵入をはかる。鍵をはずそうと窓から手を入れたところをルーシーに斧で切り落とされ、傷ついたフェイバーは、無線を使って知らせようとするが、それをも阻止するルーシー。彼女は傷つくのを覚悟で指を使ってヒューズをとばす。電波を絶たれたフェイバーは、外に出て島からの脱出を計った。海に出て数メートル離れたころ、彼は岸から放ったルーシーの弾丸のもとに倒れるのだった。

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映画レビュー

3.5今見ても楽しめます。

2021年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1981年の映画。この年代の映画は、正直、古臭いって感じる 作品が多いのですが、これはそこまでではなかった。 映像とか音楽とかは、40年の時の流れを感じさせますが、 話としてはおもしろいですね。最後まで飽きずに楽しめました。 ただ、スパイである主人公が好きになれない。 ドナルド・サザーランドがどうのこうのではなく、 嫌なヤツなんですよね。まあ、スパイだからしょうがないかw

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tochi06

3.5面白かった

2014年8月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

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吉泉知彦