巴里祭

劇場公開日:

巴里祭

解説

フランスの巨匠ルネ・クレール監督の初期の代表作のひとつで、フランス革命記念日「巴里祭」の前日に織り成される男女のすれ違いの恋の行方を情緒豊かに描いたラブストーリー。アパルトマンの向かいどうしに住むタクシー運転手のジャンと花売り娘のアンナは、密かにひかれ合っていた。巴里祭の前日である7月13日、にわか雨をきっかけに心を通わせた2人は、翌日に踊りにいく約束をする。しかし、思いがけない出来事によって彼らの仲は引き裂かれ……。1932年製作で、日本では翌33年に公開。2019年6月、クレール監督の生誕120周年を記念して4Kデジタルリマスター版が公開。2021年10月にもルネ・クレール没後40周年にあわせた「ルネ・クレール レトロスペクティブ」でも4Kデジタルリマスター版が公開。

1932年製作/86分/フランス
原題または英題:Quatorze Juillet
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2021年10月15日

その他の公開日:1933年(日本初公開)、2019年6月22日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1933 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS

映画レビュー

4.5七月十四日‼️

2024年5月20日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

幸せ

「巴里の屋根の下」とともに、ルネ・クレール監督のパリの下町情緒があふれる名作です‼️花売り娘とタクシー運転手の恋‼️有名な主題歌、ヒロインを演じるアナベラの可愛らしさ、主人公ジャンの運転手仲間とおかしな乗客のコメディ・リリーフなど、ルネ・クレール監督はトーキーを完全に自分のモノにして、映画としての完成度は「巴里の屋根の下」より高いのかもしれない‼️しかし、この「巴里祭」はそつなく作られていて、私的には「巴里の屋根の下」のトーキーとしての未完成さというか、ぎこちなさの方が好きですね‼️

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活動写真愛好家

4.0【巴里の下町で起きる恋物語を、丁寧に描いた作品。80年と言う時を越えて響く懐かしき趣の作品である。】

2022年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 革命記念日の前日、7月13日。   お祭り気分で活気にあふれるパリの町でタクシー運転手をするジャン(ジュルジュ・リゴー)は、向かいのアパルトメントに住む花売り娘のアンナ(アナベラ)と軽口を叩きあいながらも惹かれあっていた。   踊りにいく約束をした2人だったが・・- ◆感想  ・ジャンの前に現れた且つての恋人ポーラが惹き起こす事件により、ジャンとアンアの仲は終わったかに思えたが・・。  - アパルトメントに住む、おせっかいなおばさん達の会話が面白く・・。-  ・日本には、パリを”巴里”と記載した時代があった。  金子光春と森美千代も、林芙美子も、深尾須磨子を始め、当時の文筆家や芸術家はその名前に惹かれて、渡欧した。 <ルネ・クレールの描く”巴里”とは、今作を観ても現代に生きる私が当地に行って感じた芸術の都ではなく、下町で生きる市井の人々の生活を描き出している。  それが、小津安二郎やチャップリンに与えた影響を感じさせる作品である。  今作が、それ以降の諸作品に与えた影響は多大なるモノである。> <2018年8月11日 祇園でしこたま呑んだ翌日に、京都シネマ”巨匠、ルネ・クレール監督生誕120周年記念”と謳った4Kデジタル・リマスター版にて鑑賞。> <2022年3月7日  別媒体にて再鑑賞>

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NOBU

5.0パリの屋根の下で繰り広げられる軽やかな恋愛模様、夢にしずむような貴...

2021年10月6日
iPhoneアプリから投稿

パリの屋根の下で繰り広げられる軽やかな恋愛模様、夢にしずむような貴重な体験から心踊る恋愛物語に意識が流れ自然と涙が溢れ出る展開、これぞ歌と恋の教科書であり最後までユーモアと幸せを届ける描写に頬が緩むルネクレールの世界観、出会えてとても幸せです。昔、日本の万博に監督が招待された時、淀川長治を含めた大勢でその夜、巴里の屋根の下を皆で大合唱した逸話を思い出しました。

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JOHN DO

5.0クレールの粋な演出が堪能できるフランス映画の古典

2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

大好きなルネ・クレール監督のトーキー初期の代表作。サイレントの名作「イタリア麦の帽子」1927年 と共に私的世界映画ベスト100作品には欠かせない、フランス映画の粋。ストーリーの面白さより、ささやかながら味のある演出を楽しむ古典的な映画作りの妙味。本国フランスでは、ヌーベルバーグ以前の映画人で敬愛されているのがルノアールとクレールのふたりだと聞いたことがあります。今日、このようなフランス映画のエスプリを味わえる映画は出来ないのでしょうね。リアリズムの表現法以外にも、映画の良さ、楽しみ方があった時代の遺産。

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Gustav