バッファロー'66

ALLTIME BEST

劇場公開日:2021年1月29日

バッファロー'66

解説・あらすじ

俳優・ミュージシャン・画家など多彩な活動で知られるビンセント・ギャロが初監督・脚本・音楽・主演を務めたオフビートなラブストーリー。1991年・第25回スーパーボウルの勝敗をプロットに盛り込みながら、ダメ男だがなぜか憎めない主人公の人生模様と、彼の全てを優しく受け止めようとする少女を描く。5年の刑期を終えて出所したビリーは、故郷の街バッファローへ帰ることに。事情を知らない両親に電話して「婚約者を連れて行く」と嘘をついてしまった彼は、見ず知らずの少女レイラを拉致して恋人のふりをするよう強要。レイラはビリーと一緒に過ごすうちに彼の孤独な素顔を知り、次第に好意を抱き始める。しかし、ビリーにはやり残したことがあった。レイラ役に「アダムス・ファミリー」のクリスティーナ・リッチ。日本では1999年7月に渋谷シネクイントのオープニング作品として初公開(キネティック配給)。当時の渋谷を中心としたミニシアターブームの中で大ヒットとなり、34週にわたるロングランを記録した。2021年1月、渋谷ホワイトシネクイントで約20年ぶりのリバイバル公開(コピアポア・フィルム配給)。

1998年製作/113分/PG12/アメリカ
原題または英題:Buffalo'66
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2021年1月29日

その他の公開日:1999年7月3日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4

(C)LIONSGATE FILMS 1998

映画レビュー

3.0 ダメ男子の妄想っぽい物語が面白くもあり、モヤつく気持ちもあり…

2024年7月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
すっかん

4.5 クリスティナ・リッチだからレイラは成り立ったのかもしれない

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

久しぶりにめちゃくちゃおもしろい恋愛映画をみた

出会いは最悪、けど恋愛って衝動なのだなとあらためて実感。

ビリー(男)の恋愛が苦手な感じとてもいい。一緒に風呂入るの拒むが、結局一緒に入り、服着て湯船浸かるのおもしろすぎる。
あとベッドシーンもめちゃくちゃぎこちなくておもしろい。

回想シーンの入りだったり、食卓を囲むシーンとかそういう撮り方あるんだって思い、とてもおもしろかった。
色んな作品でオマージュされているんだろう。探って観ていきたい。

あとレイラ(女)もかなりずれているだろう。クリスティナ・リッチだからレイラは成り立ったのかもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
まぬままおま

4.5 ポリコレ的な失態が致命傷にならない不思議

2021年2月28日
PCから投稿

別に恥ずかしがることではないので勇気を持って言うと、1999年の日本初公開時にはマスコミ試写会で観てブッ飛ばされ、こけら落としのシネクイントに足繁く通い、サントラを繰り返し聴き、DVDを買い、ギャロの画集を買い、ライブで来日した時には渋谷クアトロまで観に行った。自分だけでなく多くの人がそれくらいギャロの才能に夢中になったし、映画史の汚点ともいえるやらかし映画『ブラウン・バニー』でさえ、但し書きを付けて擁護したい気持ちは今もある。

しかしギャロ自身のキャリアは、本人の問題発言や(世間一般的には)奇行のせいか、いや、おそらく『ブラウン・バニー』が致命傷となって失速していった。いまをもって長編監督作はこの2作しかなく、いい加減、ほとぼりも冷めただろうと思っていたところのリバイバル上映。しかし、これで再評価の波が!とは問屋がおろさず、なんとトランプ信者となってSNSに罵詈雑言を投稿しはじめたのだから、相変わらず厄介な人である。

ただ、厄介なのは、この映画のビリーとて同じこと。ビリーのその後があるとすれば、やはりいじけたり癇癪を起こしたりしながらトランプ信者になって、議事堂侵入事件のニュースを観て快哉を叫んでいたかも知れない。そんな姿はいとも簡単に想像できる。その傍らに、レイラがいるかどうかはわからないが。

つまり、この映画は、普通なら絶対に仲良くなれないし、なりたくないような男を主人公にして、抱きしめてやりたくなるような共感を呼び起こす力を持った作品だったのだ。だからこそ、その後のギャロがどれだけどうしようもない発言をしても、映画の中のビリーは愛せるし、彼に対して過度な期待をすることもない。どうしようもない人間だって、映画の主人公足り得る価値があるのである。だからこそキャンセルカルチャーの波にも負けず、くそったれのまま、映画としても輝き続けるのだろう。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
村山章

3.5 レイラの魅力で観終えれた。

2025年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

何かの雑誌で隠れたカルト的人気作というような紹介文を見て気になって観てみました。

結果、退屈せず最後まで観ている自分がいました。
同じロードムービー系でも[パリ、テキサス] の方は間延びして退屈で疲れてしまいましたが、こちらはなぜか観れた。でもその理由を考えた時に、アンニュイな雰囲気に包まれた少女レイラの不思議な魅力によるところが大きかったのだと気づきました。
各シーンの繋ぎ方とかテンポ感なども監督がアーティストだからかセンスが良かったけど、それ以外は主演のビリーは不器用とはいえ粗暴すぎるし、行動は安っぽいし、毒親とのシーンはちょっと冗長だし、誘拐犯を優しく包むレイラが天使過ぎるし、ふと冷静になると2回目は観なくてもいいかなあという感覚に。

後で調べて、主演のビリー改めヴィンセントが監督・脚本ということを知って、ちょっと引いたw
イタい誘拐犯と少女の恋愛というタブー感がカルト的という形容詞が付いてしまう要因だろうけれど、これを自分で創作して自分でやっちゃう所がイケメンとはいえナルシシズムを感じてちょっと嫌だった。

カルト的「佳作」ではあるかもしれないが「傑作」にはなり得ないことも良く分かる映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ニック