二十歳の死

劇場公開日:

二十歳の死

解説

自殺を図った従弟の生死をめぐり、集まってきた親戚が家族の存在を見つめ直す様を描いた一編。監督・脚本は中編の本作で監督デビューを果たした「そして僕は恋をする」のアルノー・デプレシャン。撮影のエリック・ゴーティエ(「イルマ・ヴェップ」)、音楽のマルク・ゾンマー、美術のアントワーヌ・プラトーは、本作以後「魂を救え!」「そして僕は恋をする」でもデプレシャンと組んだ。編集は「王妃マルゴ」のフランソワ・ジェディジエ、衣裳はギスレーヌ・トルトロー。出演は「インドシナ」のティボー・ド・モンタランベール、「見憶えのある他人」のマリアンヌ・ドニクール、「夜の子供たち」のロランス・コートほか。91年プルミエ・プラン映画祭最優秀ヨーロッパ短篇映画脚本賞受賞、同年ジャン・ヴィゴ賞受賞。

1991年製作/52分/フランス
原題または英題:La vie des morts
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:1997年11月8日

ストーリー

フェルメールの絵画にある光が家の室内空間を満たす。パスカル(マリアンヌ・ドニクール)は浴室でいきなり嘔吐する。彼女が情緒不安定になっているのは、二十歳の従弟パトリックが散弾銃で自殺を図り、生と死の間で宙吊りにされているためだ。このマクギリスの家に親戚が一堂に会する。弟イヴァン(ロッシュ・レボヴィッチ)はボブ(エマニュエル・サランジェ)とシモン(グレゴリ・バケ)の相手をする。もう1人の弟クリスチャン(ティボー・ド・モンタランベール)はポール(エリック・ボニカットー)とトニー(ロラン・シリング)を相手にする。父エドワール(ベルナール・バレ)はジョルジュとシャルル(ブノワ・ブリオンヌ)にパトリックの病状と事件の概要を説明する。パスカル自身はイザベル(ロランス・コート)とローランス(エマニュエル・ドゥヴォス)の相手をする。夜、イヴァンはオマダンの母親とモーツァルトの歌劇を聴いている。そして昼、オマダンの父親の「悪の華」の引用からクリスチャン、イザベル、パスカル、ボブへと暗唱が引き継がれて行く。11時からのミサ。クリスチャンは出たくないとごねる。その後のサッカー。みんな平静を装って遊びに夢中になるが、クリスチャンはニコラ(ルイ・ド・ド・ランクザン)を思いっきり抱き上げる。2人は友情を確認するようにがっしり抱き締め合う。翌朝、パスカルは生理の血が出ていることに気付き、体を洗い、階下に降りて来る。目を真っ赤にした父エドワールがコーヒーを飲んでいる。そしてパトリックが亡くなったことを告げる。

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