人間は鳥ではない
劇場公開日:1991年9月15日
解説
セックスと政治が共存する、ドゥシャン・マカヴェイエフ監督の記念すべき長編処女作。身分の違うふたりの男の愛情生活と政治的立場を対比的に描き、そこから官僚制を批判している。さらに筋そのものとは関係なく、サーカスでのキワモノ的映像がインサートされるなど、マカヴェイエフに特徴的な多層構造の萌芽も見られる。
1965年製作/ユーゴスラビア
原題または英題:The Man Is Not a Bird Covek nije tica,ljubavni film
配給:コムストック
劇場公開日:1991年9月15日
ストーリー
新しい機械を設置するため、エンジニアのルディンスキ(ヤネス・ヴローヴェッツ)が工場に派遣されてきた。彼は床屋で魅力的な理容師ライカ(ミレナ・ドラヴィッチ)に出会い、恋仲になる。だが仕事が忙しく、彼はライカをかまってやれない。そのため彼女はトラック運転手と浮気を始める。一方、工場で働くバルヴロヴィチ(ストーレ・アランデロヴィチ)は、酒場でケンカ騒ぎに巻き込まれ連行される。ルディンスキの部下ということでようやく釈放され家に帰ると、お気に入りのドレスがなくなったため妻(エヴァ・ラース)が泣いている。それを無視し、どなり散らすバルヴロヴィチ。ルディンスキとライカはなおも情事を続けていたが、ライカの会いはすでに冷めてしまっていた。やがて工場は完成し、記念の式典でベートーヴェンの第九交響曲の合唱が始まる。だが、そのころライカは運転手とともにいた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ドゥシャン・マカベイエフ
- 脚本
- ドゥシャン・マカベイエフ
- 製作
- ドゥシャン・ペルコヴィチ
- 撮影
- アレクサンドル・ペトコヴィッチ
- 美術
- ドラガン・イヴコフ
- 音楽
- ペータル・ベルガモ
- 編集
- リュビ