ニューヨーク東8番街の奇跡

劇場公開日:

解説

古いアパートから立ち退きを迫られた住人が、宇宙人に助けられる姿を描くSFファンタジー。製作はロナルド・L・シュワリー、監督はマシュー・ロビンス、エグゼクティヴ・プロデュサーはスティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ、原作はミック・ギャリス、脚本はブラッド・バード、マシュー・ロビンス、ブレント・マドック、S・S・ウィルソン、撮影はジョン・マクファーソン、音楽はジェームズ・ホーナー、プロダクション・デザインはテッド・ハワーズ。出演はジェシカ・タンディ、ヒューム・クローニン、フランク・マクレーほか。

1987年製作/アメリカ
原題または英題:Batteries not Included
配給:ユニヴァーサル=UIP
劇場公開日:1987年12月25日

ストーリー

ニューヨークの下町にも再開発の波が押し寄せ、イーストサイドの最も古いアパートでも立ち退きをめぐって、不動産業者と住民達の争いが続いていた。亡くなった息子がまだ生きていると信じる老女フェイ・ライリー(ジェシカ・タンディ)を世話する夫のフランク(ヒューム・クローニン)は、年老いて疲れを感じ始めていた。妻の世話やアパートの立ち退き問題に疲れ果て眠り込んだフランクの部屋に、空の彼方から空飛ぶ円盤の形をした夫婦の宇宙生物が飛来してきた。アパートの屋上の小屋で暮らし始めた宇宙生物の存在は、またたく間にフランクら5人の住人に知れわたった。それから何日かが過ぎたある夜、宇宙生物の1匹が小屋で3匹の子を産んだ。2匹は元気だが、1匹の様子がおかしい。全然動かない1匹を奪い去るように、ボクサーくずれの管理人ハリー・ノーブル(フランク・マクレー)は部屋に持ちかえった。心優しいハリーは自分で大切にしていたテレビを壊し、部品で死にかけた宇宙生物を救ってやるのだった。宇宙生物たちはフランクのコーヒーショップで、手伝いをしてくれるまでになる。そんなある夜、地上げ屋の1人、カルロス(マイケル・カーマイン)がアパートに侵入し、斧で水道管や電気施設を叩き壊す。それに気づいた父親の宇宙生物は、カルロスに見つかり壊されてしまった。ヒステリックになったフェイに驚いて、宇宙生物の子供たち3匹は姿を消し、母親の宇宙生物は壊れた1匹の修理に没頭する。姿を消した3匹を呼び戻そうと、ハリーは近くの建物のネオン塔から笛を吹き始めた。するとどこからともなく3匹が現れ、修理を終え元気になった親たちと空の彼方に飛び去ってしまう。その頃アパートでは、どうしても住人を立ち退かせようと、悪徳不動産屋が自動発火装置をセットしていた。それを知ったカルロスは止めようとするが間に合わず、アパートは火の海に。1人アパートの中にいたフェイをやっとの思いで助け出したカルロスだったが、誤解されるのを恐れて逃げ出してしまった。カルロスは入院していたフェイが退院する時姿を見せたが、すぐにまたいなくなる。退院を喜び合うフェイたちの所へ警察官が、瓦礫の山となったアパートでたいへんなことが起きていると呼びに来た円盤一家が飛来してきて、一夜にしてピカピカのアパートを建ててしまったのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

4.0【“可愛い宇宙外生命体の恩返し。”マシュー・ロビンス監督が贈る地上げ屋に狙われた、ボロビルに住む心優しき人たちと宇宙外生命体の交流を描くSFファンタジー作品。】

2024年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
NOBU

5.0奇跡、こころ暖まるファンタジー!

2024年5月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

萌える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 5件)
ratien

4.0ぬくもりを感じるSF

2023年10月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

単純

幸せ

UFO型の金属生命体の造形が何とも可愛らしい。そして、一つひとつの動作に感情が見て取れる。こんな温もりを感じられるSF作品は多くない。

また、老夫婦の店の写真が何とも良い役割を果たす。回想シーンなんて無いのに、彼等のこれ迄の人生が見えるかのようだ。

都合が良すぎるかもしれないが、人生悪いことばかりじゃないはずだと思わせてくれる良い作品だ。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
komasa

3.5ファンタジー

2023年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

困った人達を知らない誰かが助けてくれる普遍的なファンタジー作品でした。本作では人間は宇宙人に助けられましたが、昔から神様や妖精に助けられる話しは普遍的なものですし、見えないものに対して命を吹き込む人間のイマジネーションは本能的なんだなと感じました。AIが作れたのも脈々と受け継がれた人間の創造性のDNAが成せる技ですね。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ミカ