ニューヨーク・ニューヨーク

劇場公開日:

解説

愛し合いながらも愛する音楽のため別れなければならない男と女を描く。製作はアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフ、監督は「タクシー・ドライバー」のマーティン・スコセッシ、脚本はアール・マックローチとマルディク・マーティン、原案はE・M・ローチ、撮影はラズロ・コヴァックス、音楽はジョン・カンダーとフレッド・エッブ、音楽監督・指揮はラルフ・バーンズ、振付はロン・フィールド、演奏指導はジョージー・オールド、衣裳はセオドア・ヴァン・ランクル、ヘア・デザインはシドニー・ギラロフが各々担当。出演はライザ・ミネリ、ロバート・デ・ニーロ、ライオネル・スタンダー、バリー・プリマス、メアリー・ケイ・プレイス、ジョージー・オールドなど。

1977年製作/155分/アメリカ
原題または英題:New York, New York
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1977年8月13日

ストーリー

45年8月15日。ニューヨークは、対日戦勝でわいている。摩天楼の月明りからマーティン・ブロックのラジオ・ショウが……。時はまさにビッグ・バンド・ミュージック最盛期。その日、失業中のサックス奏者ジミー(ロバート・デ・ニーロ)は質屋にむかう途中、トミー・ドーシー楽団のビートにつられホテルのテラスに足がむく。復員兵や、前線から戻った彼のバンド仲間がいた。その中の女性フランシーヌ(ライザ・ミネリ)に彼は一目ぼれをする。だが、友人から、彼女の電話番号を聞くのがやっと。翌日、彼は部屋代の件でホテルの支配人に呼ばれている時、彼女と再会。部屋代にこまる彼をうまく支配人から逃がしてくれた彼女。2人の間は急速に親しくなっていった。2人はクラブのオーディションに合格するが、フランシーヌのマネージャーのトニー(ライオネル・スタンダー)は、フランキー(ジョージー・オールド)楽団と共に彼女を全国巡業させようと思っていたのだ。ジミーに理由を説明する間もなく、旅に出されるフランシーヌ。仕方なく彼女は昔の恋人ポール(バリー・プリマス)にジミーへの伝言を頼むが……。やがて、彼女は花形歌手として成功を重ねた。だが、彼女を忘れられないジミーは彼女を追う。場所はスクラントン。ステージで歌う彼女に彼は再会し、ジミーも彼女達のバンドに加わることとなった。巡業中、彼は曲をつくる。タイトルは「ニューヨーク・ニューヨーク」。そして2人は周囲の祝福を受けて、ゴールイン。やがて、リーダーが第一線を退くこととなり、ジミーは指揮を受けもつこととなる。だが、ポピュラー調ボーカルの彼女と、バップ・ジャズの彼と、2人の間には溝が出来つつあった。ハーレムのクラブに入りびたりの彼。2人の間に子供も出来るが、それは2人の別れの時でもあった。数年が流れる。フランシーヌは歌手として成功をおさめ、ジミーは2人の思い出の曲「ニューヨーク・ニューヨーク」の成功で一流レコード会社の副社長におさまっている。そんな2人が、ある日の夕暮れ懐しのあのホテルで再会した。ぎこちない会話、じっと見交わす目と目。2人は通りを歩き出した。明日になれば再び別の道を歩むのを知りつつも、今この時だけは2人だけのものだった--。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第35回 ゴールデングローブ賞(1978年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ロバート・デ・ニーロ
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ライザ・ミネリ
最優秀主題歌賞
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映画レビュー

0.5最初のバージョンは4時間半あったが最終的に2時間半程度までに

2024年5月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

寝られる

縮められた。ほとんどが即興。断片的に長たらしいのはこのためか。苦行。靴のシーンだけが収穫。グッドフェローズ

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たらちゃん

5.0パートナーを大事にして、メジャーコードで生きていこう そんな思いを新たにする映画でした

2021年11月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

希有な傑作
ミュージカル好きならマスト

男と女の違い、すれ違い
どんなに愛し合ってもこうなってしまう
痛いほど、ビシビシと伝わってきます
パートナーと長く暮らしていれば、あるあるシーンも多いと思います

ジミーの性格や行動は極端なほどオーバー過ぎるようににわざと描かれています
それは突き詰めてみれば殆どの男はこんな生き物だと言うことを示すための演出です
男の身勝手さ、変なプライド
胸糞悪いかも知れませんが、ジミーの要素を男はみんな持っているものです

フランシーヌが鏡を見つめるシーンが多いことに注目すべきです
スコセッシ監督の演出の狙いが伝わって来ます

女は男の良い面だけを見ようとするのですが、嫌でも悪い面も見なくてはならなくなります
男も見たくもない自分の嫌な面、駄目な面を突きつけられ、みつめさせられるのです

スコセッシ監督が用意した鏡に、我が身を照らし出されてしまうのです

その鏡で振り返ってみると、自分もジミーほどひどくは無くても似たような心無い言動や卑劣な行動がなきにしもあらずなのです
胸が痛み、冷や汗がでてきます

こころあたりのある男性も多いのではと思います

結局、楽屋口にフランシーヌは現れませんでした
ハッピーエンディングにはならなかったかも知れません
でもこれでハッピーエンディングなのだと思います

いまさらやり直してどうなる
また振り出しに戻ってしまうのは二人とも分かっていたのです

男も女も成功をつかんだ
あの時、男と女がであったからこそ今がある
ドラマもなく出会いもなく、なにもなく終わる人生より何倍も素敵な人生になった
しみじみと二人とも思っています

二人でいた時は、いつしか角突きあって本当につらい日々だった
だとしても、楽しい日々だってあった
その思い出だけを思い出せばいい
メジャーコードで前向きに進んでいくんだ
それが本作のテーマであったと思います

フランシーヌは上行きのエレベーターのボタンを押します
エレベーターの閉まるドア
それは辛い思い出を閉め出したシーンだったのです

ジミーは雨上がりのNY の歩道を傘を持って歩き去ります
雨に唄えばみたいに晴れやかではないけれど、
これからはもっと前向きに生きていけるのだと思います

二人が出逢ったからこそ産まれた子供の姿をきっと思い返していると思います

ビールのコマーシャルソングに使われているぐらいポピュラーな主題歌は、終盤で歌われます
ライザ・ミネリ圧巻のアクトで思わず拍手してしまうほどのものです

前半から中盤にかけてもミュージカル風の演出がされているシーンが多くあることに注目頂きたいと思います

これは、後半の劇中のミュージカル映画とつながっていて、この二人の物語もまたハッピーエンディングの映画の中であるという構造なのです

そしてこの映画を観る私達もまた、映画の中なのかも知れないと思わせる監督の演出なのです
私達の人生をハッピーエンディングにするのは、これからの私達の生き方ひとつです

パートナーを大事にして、メジャーコードで生きていこう
そんな思いを新たにする映画でした

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あき240

3.0これは音楽だけでいい

2021年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ライザ・ミネリの熱唱ぶりが素晴らしい(本人の声なのかどうなのかわかりませんが)。しかし、長すぎる。実在のジャズ・ミュージシャンの伝記的映画とかいう根本的なものがあれば感情移入もしやすいのだろうけど、どうも入り込めない。

 後は小ネタ勝負なんだろうけど、妊娠したことを告げるシーンは中々良かった。とにかくデ・ニーロのサックスは雰囲気出てた!拍手。

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kossy

2.5才能

2017年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

才能に惚れても、恋人となるとなかなか上手くいかなくなる。お互いの劣等感がわかってしまうからではないだろうか。

『誰かが勝てば、誰かが負ける。』
『このままでは、ペギーの男に成り下がる』

売れっ子になるには、何よりも自己愛が強いことが大切です。自分にとっての良い想い出も、自己愛なんです。

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ミカ

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