ニール・サイモンのキャッシュ・マン

劇場公開日:

解説

28年前に蒸発した父が大金持参で娘の家へやって来たことから起こる騒動を描くコメディ。「グッバイガール」(77)のハーバート・ロス監督、ニール・サイモン脚本、そして主演のマーシャ・メイソンの3人が再び組んだ作品で、ロスとサイモンが共同で製作に当っている。エグゼクティブ・プロデューサーは「わたしは女優志願」のロジャー・M・ロススタイン。撮影はデイヴィッド・M・ウィルシュ、音楽はデイヴィッド・シヤイアが担当。出演はメイスンの他に、ジェイソン・ロバーズ、ドナルド・サザーランド、マシュー・ブロデリックなど。日本版字幕は戸田奈津子。デラックスカラー、ビスタサイズ。1983年作品。

1983年製作/アメリカ
原題または英題:Max Dugan Returns
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1984年1月14日

ストーリー

ノラ・マクフィー.(マーシャ・メイソン)は夫と死別、高校の英語教師をして15歳の息子マイケル(マシュー・ブロデリック)を育てている。経済的に苦しいというのに、おんぼろのヴォルヴォを盗まれてしまった。盗難車担当のブライアン・コステロ(ドナルド・サザーランド)は、ノラに惹かれて通勤に不便だろうと、オートバイを貸してくれた。彼がオートバイに同乗して運転を教えている時、強盗事件が発生し、犯人を追跡。これがきっかけで、2人の心は急接近しキスを交わす。ある雨の夜、見知らぬ男が電話をかけて来て会いたいという。やがて、その男が家に来た。男はノラが9歳の時に蒸発した父マックス(ジェイソン・ロバーズ)で、28年ぶりの再会であった。63歳で心臓を患っており、あと半年の命という老父に、始めは拒絶したノラも滞在を許可した。マックスはかばんに68万7000ドルを持ち、ギャングが彼の土地を強奪したので、カジノのディーラーになって土地代に相当する金額を盗み返したという。ギャングと警察の両方に追われているらしい。翌朝、マックスはマイケルにおじいさんの親友で、しばらく下宿することーになったと説明する。次の日、マックスはさまざまな電化製品を購入し、ノラたちを驚かせる。「幸福はあとが恐いわ」と心配するノラ。ブライアンがデートに誘いに来た。ノラはマックスのことを隠そうと苦労する。庭には高級車のベンツがあるし、ノラの行動があやしい--ブライアンは疑問を持つようになる。マイケルは野球選手だったが、三振ばっかり。これを知ったマックスは、シカゴ・ホワイト・ソックスの名コーチのチャーリー・ロー(本人)を雇って、マイケルのバッティングをコーチさせた。40万ドルをマックスがノラ名義で銀行に預金したことを、ブライアンはつきとめた。その頃、マックスは「素晴らしい2週間だった」とビデオに録画して姿を消してしまった。ノラはマイケルの応援に野球場へ行く。ブライアンはマックスの行方を問いただすが、ノラは「南へ行くとLか知らない」と答える。マイケルは相手チームの投手にきりきり舞いする。「あの投手は私の息子だ」とブライアン。3球目、マイケルはみごとにホームランを打った。マックスはそのボールを拾った少年から記念に買い取る。ブライアンとノラの親子4人が駐車場に来てみると、べンツがない。また車を盗まれたとわめくノラ。と、ベンツが路上を走って行くのが見えた。運転しているのはマックスで、手を振ると、ベンツは走り去っていった。

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