ナンニ・モレッティのエイプリル
劇場公開日:1999年10月2日
解説
妻の出産・育児と自分の仕事との葛藤をドキュメンタリー風に描いたコメディ。監督・脚本・製作・主演は「親愛なる日記」のナンニ・モレッティ。撮影は「雨上がりの駅で」のジュゼッペ・ランチ。美術は「親愛なる日記」のマルタ・マッフッチ。編集はアンジェロ・ニコリニ。録音はアレッサンドロ・ツォノン。衣裳はヴァレンティーナ・タヴィアー二。共演は「ニルヴァーナ」のシルヴィオ・オルランドほか。
1998年製作/78分/イタリア・フランス合作
原題または英題:Aprile
配給:アルシネテラン
劇場公開日:1999年10月2日
ストーリー
右派政党から左翼民主党へと揺れ動く、90年代のイタリア。選挙運動や集会のドキュメンタリーを撮影していたナンニ(ナンニ・モレッティ)は、ついに長年温めていたミュージカル映画の撮影に取りかかる。ところが初日になって、急に撮る勇気が出なくなり、撮影を延期してしまう。一方妻シルヴィア(シルヴィア・ノーノ)は出産を控えている。まだ見ぬ子供のことを思うナンニは見に行く映画選びにも慎重になる。だがその帰り、彼は選んだ作品を誤ったと後悔し、子供への影響を心配する始末。出産日が近づく。シルヴィアは出産の手順を説明するが、ナンニは気が動揺。仕事をしていても気もそぞろ、撮影どころではない。ナンニは仕事場を抜け出して病院へ行き、母子と対面。帰路、バイクで町を駆け抜け、長男ピエトロの誕生に両手を挙げて喜ぶ。お語をしたり、歌って聞かせたりと家で子守りをするナンニ。母親に授乳のアドバイスを乞うなど子育てに余念がない。それでも撮影の仕事は続く。気乗りしなくても撮影をしないといけない。そして44歳の誕生日を迎えたナンニは、友人に余命を定規で示される。町をバイクで走りながら、自分の撮りたい映画を撮ろうと誓うナンニ。これまで集めていた雑誌の切り抜きをバラ撤き、俳優シルヴィオ・オルランド(シルヴィオ・オルランド)を迎え、ミュージカル映画の撮影に入るのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ナンニ・モレッティ
- 脚本
- ナンニ・モレッティ
- 製作
- ナンニ・モレッティ
- 撮影
- ジュゼッペ・ランチ
- 美術
- マルタ・マッフッチ
- 録音
- アレッサンドロ・ツェノン
- 編集
- Angelo Nicolini
- 衣装デザイン
- バレンティーナ・タビアーニ
- 字幕
- 吉岡芳子
受賞歴
第51回 カンヌ国際映画祭(1998年)
出品
コンペティション部門 | |
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出品作品 | ナンニ・モレッティ |