ナイル殺人事件(1978)

劇場公開日:1978年12月9日

解説

ナイル河をさかのぼる豪華遊覧船で起きた連続殺人事件を描くミステリー。製作はジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィン、監督は「キングコング(1976)」のジョン・ギラーミン、脚本は「探偵(スルース)」のアンソニー・シェーファー、原作はアガサ・クリスティー(「ナイルに死す」早川書房刊)、撮影はジャック・カーディフ、音楽はニーノ・ロータ、美術はピーター・マートン、衣裳はアンソニー・パウエルが各々担当。出演はピーター・ユスチノフ、ジェーン・バーキン、ロイス・チャイルズ、ベティ・デイヴィス、ミア・フアロー、ジョン・フィンチ、オリヴィア・ハッシー、ジョージ・ケネディ、アンジェラ・ランズベリー、サイモン・マッコーキンデール、デイヴィッド・ニーヴン、マギー・スミス、ジャック・ウォーデンなど。

1978年製作/140分/アメリカ
原題または英題:Death on the Nile
配給:東宝東和
劇場公開日:1978年12月9日

あらすじ

つい最近莫大な遺産を相続した美貌と聡明さを兼ねそなえたアメリカ娘のリネット(ロイス・チャイルズ)は、親友ジヤクリーン(ミア・ファロー)から失業中の婚約者サイモン(サイモン・マッコーキンデール)を助けで欲しいという相談をうけ、早速サイモンと会った。リネットがこのサイモンと突然婚約を発表したのはそれから間もなくだった。しかし、この2人の結婚は思わぬ波紋をまきちらすことになる。豪華客船カルナーク号でエジプトヘハネムーンに旅立った2人にその影響は徐々に現れはじめた。なんと船の中にはジャクリーンが乗っていたのだ。さらにリネットの叔父で財産管理を委ねていたアンドリュー(ジョージ・ケネディ)、リネットを自作の小説のモデルにしてからかっている作家のサロメ(アンジェラ・ランズベリー)、そしてその娘でリネットに劣等感をもつロザリー(オリヴィア・ハッセー)、リネットの真珠のネックレスに目をつけているバン・スカイラー(ベティ・デイヴィス)、リネットにいかさま師呼ばわりされた医師ベスナー(ジャック・ウォーデン)、リネットに結婚を破談されたと思い込んでいるメイドのルイーズ(ジェーン・バーキン)、父親がリネットの祖父に破産させられた過去を持つ看護婦のミス・バウアーズ(マギー・スミス)、ブルジョア階級を軽蔑している学生ファーガスソ(ジョン・フィンチ)らが、それぞれの思惑を秘めて乗っていた。偶然、この船に乗り合わせていた私立探偵ポアロ(ピーター・ユスチノフ)は、早速リネットにジャクリーンを遠ざけてほしいと頼まれるが、ポアロは丁重に断わるのだった。ある朝、リネットが死体となって発見された。凶器はピストルでJの血文字が残され、証拠はジャクリーン.にことごとく不利だった。が、彼女にはアリバイがあった。ポアロは旧友レイス大佐(デイヴィッド・ニーヴン)の協力を得て捜査を開始した。多くの人間が動機をもつており、それぞれがピストルを手に入れリネットを撃ち殺すことができる状況だった。そして、ポアロの推理が真相に迫り、重大な事実と鍵が判明してきた頃、ルイーズが殺され、続いてサロメも殺された。ポアロは乗客を一室に集めこの殺人事件の謎をみなの前で解明していった。実は、サイモンが愛しているのはリネットではなく、ジャクリーンでリネットとの結婚は、すべて2人の計画のうえでのことだった。サイモンがリネットを殺すところを目撃したルイーズが、自らの金欲のために命を失い、ルイーズとサイモンのやりとりを聞いたサロメがジャクリーンに撃たれたのだった。驚く人々の前で、その罪を認めたジャクリーンは、愛するサイモンを撃ち、自らも命を絶つのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第36回 ゴールデングローブ賞(1979年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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映画レビュー

4.5 【小学生時代に映画好きの両親と共に観たピーター・ユスティノフ、ポアロ作品。当時は出演俳優を誰一人知らなかったが、今観ると6割の名前が分かり、”随分映画を観て来たモノだ”と感慨に耽る個人的名品でもある】

2025年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

泣ける

怖い

知的

■内容は、推理小説好きの方であれば誰でも知っているだろうし、2022年に公開された、サー・ケネス・ブラナー版「ナイル殺人事件」を観た方も多いと思うので割愛。

◆感想

・30年数年振りに鑑賞したが、各シーンをほぼ覚えている事に、チョイ驚く。
 アルハンブラ宮殿で、ジャッキー(ミア・ファロー)が、ルイーズ(ナント!ジェーン・バーキン!)を挑発するシーンや、アメン神殿で1000年動かなかった岩が落ちて来るシーンから始まり、船内で次々に起きる殺人シーンも、全て覚えていた。
 原作を読んでいた事もあるだろうが、矢張り相当に面白かったのであろう。

・そして、お決まりの灰色の脳細胞のベルギー人、ピーター・ユスティノフ演じるエルキュール・ポアロが、生きていた乗客全員を集めて真犯人の犯行方法を解き明かすシーンは、名シーンである。

<ラストの悲劇的なシーンが、原作の”ナイルに死す”という題名に準拠する事が分かる傑作推理小説の実写化映画である。
 ニーノ・ロータによる雄大なメインテーマも、趣を添えている作品でもある。>

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NOBU

3.0 何たる悲劇…

2025年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

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KEI

3.0 盛者必衰の理を表す

2024年11月9日
PCから投稿
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jin-inu

4.0 事件がなかなか起きない

2024年10月8日
PCから投稿

とても面白い映画でした

普通 人間ドラマを書くんだけど、これはそんなもの ほとんど 描いていない・・ ちょっとだけ描いてるけど ほぼほぼ ミステリーだけで成り立っている。映画ッてな色んな面白さがあるんだと、また改めて思った
ところで今 私はほとんど 映画館には行かない。映画は プロジェクターで見ている。
映画を見る前に 映画.comとLetterboxd で点数を確認してほぼほぼ間違いない作品を選んでいる。 そうすると弊害が1個だけあるんだな
何かわかるかね?
答えは
いい映画に出会った時の感動が 薄れるということですよ 。映画館で当てずっぼうに作品を見る・・あるいは 評判に釣られて見る。・・・そうすると面白い作品なんてそうはないんですよ。 4つか 5つに1つでしょう。いい作品を見た時には「あーいい作品に出会った・・ これは良かった・・」と思うんですね。映画から伝わってくる感動と、その映画との出会いの感動が重なるんですよ。・・最初から評価を確認できてしまうと それが薄れる。今日この映画のラストクレジットを見ていてフトそのことを思った。やはり 映画は映画館に行かないとな。

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KIDOLOHKEN