どんな時も

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解説

容姿にコンプレックスを抱く少年を主人公に、思春期に誰もが体験する異性への憧れと揺れ動く心を描いた青春コメディ。クリス・クラッチャーの短編私小説(本邦未訳)を、ジル・ゴードンが脚色。監督には「赤ちゃんのおでかけ」のパトリック・リード・ジョンソンがあたった。製作は「クール・ランニング」のドーン・スティールとその夫チャールズ・ロヴェンで、2人の設立したアトラス・エンターテインメントの第1回作品。エグゼクティヴ・プロデューサーはロバート・キャヴァロ、スーザン・B・ランドー、「シャドー」のゲイリー・レヴィンソン。撮影はアレクサンダー・グルジンスキー、音楽はデイヴィッド・ルッソがスコアを書き、グリーン・デイほかの挿入曲を使用している。美術はローレンス・ミラー、編集はジャニス・ハンプトン、衣裳はジル・オハネソンが担当。主演は、本作でデビューしたチャーリー・タルバート。共演は「黙秘」のキャシー・ベイツ、「ジュラシック・パーク」のアリアナ・リチャーズ、「パットン大戦車軍団」のベテラン、ジョージ・C・スコット、舞台・映画で活躍する大物エンターテイナーのリタ・モレノほか。

1995年製作/アメリカ
原題または英題:Angus
配給:松竹富士(松竹=アミューズ提供)
劇場公開日:1996年4月20日

ストーリー

運動神経は抜群、成績だって悪くない、アンガス(チャーリー・タルバート)の悩みはただ一つ、太っていること。憧れのメリッサ(アリアナ・リチャーズ)は学園一の人気者だが、フットボール・チームのクォーター・バック、リック(ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク)の恋人。リックは乱暴者で厭味な奴だが要領が良く、アンガスが捨て身のタックルで奪ったボールをタッチダウンし、拍手喝采を浴びた。だからアンガスは得意の化学を生かして、一流校のジェファーソンへ転校を考えている。ところが、30歳も年下の恋人エイプリル(アンナ・トムソン)との結婚を控える祖父アイヴァン(ジョージ・C・スコット)は転校には反対だ。父親が死んで以来、トラック運転手をしながら生計を建てている母メグ(キャシー・ベイツ)もアイヴァンには困惑気味。小柄でさえない親友トロイ(クリス・オーウェン)は、悩み事の力にはならない。アンガスの心を見透かしたのか、リックがタチの悪い策略を巡らす。アンガスがウインター・ボール(冬のパーティー)のキングに選ばれるように工作し、今年のクイーンであるメリッサと舞台上で踊らせ、彼女の前で恥をかかせようというのだ。アンガスは尻込みするが、アイヴァンとトロイは「チャンスだ」と言う。ウインター・ポールは編入試験と同じ日で、彼は究極の選択を迫られる。ところがそんな時、アイヴァンが突然世を去った。アンガスに「毎日悩みを抱えて闘っている人間こそが勇敢なんだ」という言葉を残して。アンガスは、祖父が残してくれた鮮やかなプラム色のタキシードを着て、ダンス会場に乗り込んだ。リックはトロイを脅してアンガスを辱める趣向を仕組んでいたが、もう今の彼にはそんな小細工は通用しない。初めて接近したメリッサと打ち解け、彼女のリードで踊り出した時、アンガスは「素直な自分を好きになろう、どんな時も、僕らしく」と思うのだった。

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