泥棒貴族(1966)
劇場公開日:1967年3月16日
解説
シドニー・キャロルの原作を、ジャック・デイヴィスとアルヴィン・サージェントが共同で脚色「ダイアモンド作戦」のロナルド・ニームが監督したアクション・コメディ。撮影はクリフォード・スタイン、音楽は「プロフェッショナル」のモーリス・ジャールが担当した。出演は「黄色いロールスロイス」のシャーリー・マクレーン、「国際諜報局」のマイケル・ケイン、「死刑台への招待」のハーバート・ロム、「アルバレス・ケリー」のロジャー・C・カーメルほか。製作はライフ誌のカメラマンで、これが第1作のレオ・L・フックス。
1966年製作/アメリカ
原題または英題:Gambit
配給:ユニヴァーサル映画
劇場公開日:1967年3月16日
ストーリー
香港のナイトクラブ。イギリス人のハリー(マイケル・ケイン)は相棒のエミールとともに、1人の踊り子ニコール(シャーリー・マクレーン)に、5000ドルになる仕事をしないかと持ちかけた。2人の話した仕事の内容は――ハリーとニコールが、イギリス貴族に化けて、中東の石油王国ダムーズに行き、土地のホテル、セミラミスの持主で億万長者のシャベンダー(ハーバート・ロム)と親しくなる。2人は彼の部屋に招かれ、彼の所有する仏像で、マルコ・ポーロが中国から持ち帰ったという、いわくつきの秘宝のしまい場所をさりげなく調べる。やがてシャベンダーは、2人を夕食に誘い出すだろう。そうしたら、ハリーは口実をさがし、ニコールだけが出かける。その留守にハリーが仏像を盗み出す――というものだった。そして成功したら、報酬5000ドルを支払うことで、2人はニコールを説得した。計画は実行に移されたが、ただひとつの計算違いは、シャベンダーが非常に用心深い男だということだった。彼は仏像に盗難予防装置までつけていた。計画通り、ニコールとシャベンダーが夕食に外出した。しかし、シャベンダーのあまりの用心深さに、ニコールは途中からひきかえし、ハリーに忠告したがハリーは聞き入れず、仏像を台座から、見事はずした時、盗難予防の電気装置が動き出した。そこへ、シャベンダーも帰ってきてしまった。ハリーは仏像を持って逃げのびたが、怒ったシャベンダーはハリーが盗んだ本物の仏像を返さぬ限り殺すとわめきちらし、新聞にもデカデカと報道されてしまった。数日後ハリーから、シャベンダーのもとへ、1通の電報が届いた。それには盗んだのは本物ではなく、別の仏像であると書いてあった。調べてみるとその通りだった。これでハリーも殺されないですむ。ハリーの相棒エミールは偽作の名人で、本物が盗まれたと信じている世間の目をあざ笑うように、仏像の偽作を作り続けるのだった。彼らの本当の計画は、世間を騒がせておいて、偽作を盗んで本物らしくみせて、高価に売りさばくことだったのだ。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロナルド・ニーム
- 脚色
- ジャック・デイビス
- アルビン・サージェント
- 原作
- シドニー・キャロル
- 製作
- レオ・L・フックス
- 撮影
- クリフォード・スタイン
- 音楽
- モーリス・ジャール
受賞歴
第39回 アカデミー賞(1967年)
ノミネート
衣装デザイン賞(カラー) | ジャン・ルイ |
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美術賞(カラー) | |
音響賞 |
第24回 ゴールデングローブ賞(1967年)
ノミネート
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
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最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) | マイケル・ケイン |
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) | シャーリー・マクレーン |