ドリフトウッド 硝子の檻

劇場公開日:

解説

記憶喪失の男と、彼を助けて手放そうとしない孤独な心病んだ女の姿をサスペンスフルに描いた一編。監督は「フランキー・スターライト 世界で一番素敵な恋」の脚本家で、本作が監督デビュー作のローナン・オリアリー。脚本は往年のTV俳優として知られるリチャード・ウェアリング。製作は「スペース・トラッカー」のメアリー・ブリーン=ファレリー。製作総指揮は「アメリカン・ゴシック」(88)のジョン・クェステッドと「スペース・トラッカー」のガイ・コリンズ。 撮影は「ステラ」のビリー・ウィリアムズ。音楽はTVシリーズの音楽で知られるジョン・キャメロン。美術はティム・ハッチンソン。編集はマルコム・クック。衣裳はブロンウェン・カッソン。主演は「2デイズ」のジェームズ・スペイダー、「バルジョーでいこう!」のアンヌ・ブロジェ。共演は「血を吸うカメラ」「グロテスク」のアンナ・マッシーほか。

1997年製作/100分/アイルランド
原題または英題:Driftwood
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=ゼアリズ
劇場公開日:1997年10月11日

ストーリー

アイルランドの片田舎。孤独な彫刻家サラ(アンヌ・ブロシェ)は波打ち際で、傷ついた記憶喪失の男(ジェームズ・スペイダー)を助けた。男を介抱するサラは、思わず「ここは冬の間は誰もこない孤島なのよ」と嘘をついた。彼女を苦しめた母親、彼女を捨てた父親、悲しい記憶を呼び起こした彼女は、いつか男が出ていくのではないかとおびえ、自転車とラジオを処分し、近づく者を銃で脅した。やがて愛し合うようになる。しかし、自分の名前すら分からないことに苛立つ男は、島から出ることをを考え始めた。ある日。サラと男の情事を盗み見た食料配達夫マクタヴィシュ(バリー・マクガヴァン)が訪ねてきた。男のことを興味津々に聞く彼を、思わずサラは手斧で殺してしまう。サラの様子がおかしい。妊娠を告げるサラの言葉にたじろぎつつ、男は脱出を図った。茫然とするサラに警察の手が迫る。そして、男はまたいずことも知れない浜辺で目を覚ました。

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