途方に暮れる三人の夜

劇場公開日:

解説

アメリカの自主製作映画界で注目されるグレッグ・アラキ監督が、パンク・ムーヴメントが過ぎ去った後の、若者たちの空虚な心情を描いた長編第1作。アラキ監督が脚本、撮影、編集を全て一人で担当。1987年ロカルノ映画祭ブロンズ賞受賞。

1987年製作/アメリカ
原題または英題:Three Bewildered People in the Night
配給:スタンス・カンパニー
劇場公開日:1992年12月5日

ストーリー

ロスアンジェルス。夜。ビデオ・アーティストのアリーシャ(ダーシィ・マルタ)と彼女のボーイフレンド、クレイグ(ジョン・ラック)、そして2人の親友で、ゲイのアーティスト、デイヴィッド(マーク・ホーウェル)の3人は孤独感と精神的な葛藤を抱え、互いに愛情を求めながら、混乱し、傷つけ合ってしまう。3人は饒舌に自分の心情を告白するが、その言葉はまるで自分自身に向かって語られ続けるように、行き場を見失ってしまうのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0カップルとの狭間

2022年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

グレッグ・アラキの初期衝動は「マラノーチェ」を撮ったガス・ヴァン・サントに近く感じながら、白黒の映像から映し出される町並みやネオン看板など全体的なLookがピーター・エマニュエル・ゴールドマンの「沈黙のこだま」を想起させられる雰囲気を醸し出しているようにも。

ムーディーなヒット曲が流れる中、部屋に張られたポスターがLAパンクのXだったりで何となくPunkを感じる、唐突に場面が変わるカット割で劇中の過ぎていく時間が流れ、登場人物三人の何ら変わり映えの無い生活を淡々と描きながら微妙な関係性が奇妙な三角関係へと。

親友でもある女友達のアリーシャ、その彼氏クレイグに恋をするゲイのデイヴィッドは気持ちを隠しながらも二人に思いを告げる、アリーシャとデイヴィッドの気持ちは立場が違えど似たような感情にも、バイセクシャルの狭間で混乱するクレイグが結果的に場を収める展開、複雑な男女の関係性を感情を含めた劇的な物語として描くより、シンプルで淡白な話運びと演出描写が清々しくラストに繋がっていく。

INTERNETARCHIVEにて鑑賞。

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万年 東一

5.0アンニュイでありながら端的な、タイトルがとても好き。

2009年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 2件)
Chemy

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