21 Twenty-one
劇場公開日:1995年9月23日
解説
21歳の女性の愛と性、仕事と人生観をつづったドラマ。全編がヒロインの独白で、彼女がカメラに語りかける形式をとっており、手持ちカメラやアップの多様による疑似ドキュメンタリー風の演出が効果的。監督は、「テンペスト」「アリア」「ラスト・オブ・イングランド」など、一連のデレク・ジャーマン作品で製作を務めたドン・ボイドで、自身の原案をゾー・ヘラーと共同で脚色。製作は「セックスと嘘とビデオテープ」のコンビ、モーガン・メイソンとジョン・ハーディ。撮影はキース・ゴダード、音楽はマイケル・バークレイ、美術はロジャー・マーレイ・リーチが担当。等身大の女性象をセクシャリズムとウィットに富んだ演技で絶妙に表現した主演は、「リーサル・ウェポン2」「ブロンドの標的」のパッツィ・ケンジット。「戦場の小さな天使たち」のスーザン・ウールドリッジ、「遠すぎた橋」のパトリック・ライカート、『ポッパ』(V)のメイナード・エジアシらが脇を固めている。『サンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・トーキョー'91』で上映された後、92年にビデオ化されていたが、これが劇場初公開。
1991年製作/101分/アメリカ
原題または英題:21/twenty-one
配給:HRSフナイ
劇場公開日:1995年9月23日
ストーリー
N.Y.はマンハッタン。友人から借りた豪華なロフトで贅沢な生活を送る21歳のイギリス人女性ケイティ(パッツィ・ケンジット)は、ある出来事をきっかけに故国を離れ、この地に赴いた。「LOVEよりFUCK」と語る彼女は、自分の男性遍歴を振り返り始める。理想の男性を捜し求める彼女はイギリスにいた頃、不倫相手のジャック(パトリック・ライカート)、麻薬中毒の恋人ボビー(ルーカス・セウェル)、セックス抜きで安らぎを覚えるジャマイカ人のバルディー(メイナード・エジアシ)と、3人の男と同時に付き合っていた。ジャックとの愛のないセックス、バルディーとのプラトニックな関係、そして愛してやまないボビー。3人の男との関係を続けるケイティ。彼女の母は浮気をしており、父は離婚を言い渡される。やがて、ボビーが不慮の死を遂げた。吹っ切れたケイティは新天地を求め、自由の国アメリカへと旅立つ。入念にメイクを施し、着飾った彼女は「21歳は生まれたばかりよ」と言い、今夜も夜の街に消えていく。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ドン・ボイド
- 脚本
- ゾー・ヘラー
- ドン・ボイド
- 原案
- ドン・ボイド
- 製作総指揮
- マイケル・カーブ
- Lester Korn
- キャロル・カーブ・ネモイ
- 製作
- モーガン・メイソン
- ジョン・ハーディ
- 撮影
- キース・ゴダード
- 美術
- ロジャー・マレー・リーチ
- 音楽
- マイケル・バークレイ
- 電子音楽
- Phil Sowyer
- 編集
- David Spiers
- 衣装デザイン
- Susan Burton
- 字幕
- 石田淳子