天使にラブ・ソングを…のレビュー・感想・評価
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注目を浴びる天使の歌声
ウーピーゴールドバーグ扮するデロリスヴァンカルティエは、子供の頃から問題児であった。殺人事件の証人として保護されるためにデロリスは修道院へ行く事になった。
ウーピーゴールドバーグは、ゴーストでも奇怪な占い師オダメイ役で登場した個性派女優さんだね。この映画も3回は観たね。ちょっとうざい感じは否めないが、天使の歌声が注目を浴びる様に変わっていく様は見ごたえがあったね。音楽は素晴らしい!
主要メンバーがハモれていないのに、 結果として調和がとれている
観たことなくても、ラストで使われる曲を聴いた人は多いのではないでしょうか?修道女が聖歌をポップに歌う、主演のウーピー・ゴールドバーグをスターダムに押し上げたコメディ映画。
あらすじとしては、クラブのボーカルで働いていたデロリスは、不倫相手でギャングの頭の男が部下を粛正する現場を目撃。口封じを恐れたデロリスは警察に通報、担当のサウザー警部補はデロリスを匿うため、地域社会から孤立した修道院に送るが・・・という感じです。
まずびっくりするのが、この映画には個性あふれるキャラクターが多くいること。デロリス扮するウーピー・ゴールドバーグは勿論のこと、伝統を重んじるお堅い修道院長、本作で唯一他のシスターと服装が異なる寡黙なソプラノシスターやピアノを弾くのが補聴器つけたババ様シスターなど、どのキャラクターも色が立っている・・・というより、
キャラクターの色が立ち過ぎて個々で浮きまくっている。
自分を主張しすぎて演技のアンサンブル(ハーモニー)が合っていないように感じる。だれも合わせようとしないのかと思える違和感。
だが、これが良い!
このスタイルが、まさかの調和を見せている。違和感が心地いいような、雑味だらけだからこそ面白い部分が多い。特に堅物院長扮するマギー・スミスの目、これだけでも名演に値するし、寡黙なソプラノシスター扮するウェンディ・マッケナの浮きまくりながらも健気な姿は自分の感性にクリーン・ヒット。ギャングの頭はギャング映画によく出ている名優:ハーヴェイ・カイテルだったらしいが、その雰囲気はコメディに寄っている。これはあれかな、コメディ映画に寄せた役作りやったんかな?もちっと本職よりでも良かったかな。ウーピー・ゴールドバーグは、もともとオモロイから良し。
しかし、それ以上に素晴らしいのは、聖歌をポップに、ダンスも踏まえて楽しく見せているところ。曲がよろしいのよ。ノリとテンポの良い曲を全力で明るく歌いきるシスターたち。これが本作の最大の魅力。それでも個性満載で交わる気のないキャラクターたちのアンサンブルが魅力をさらに引き立てている。
観ててなかなか面白い作品。一度観るのに損はないと思います。
歌唱が素晴らしい映画
全体のストーリーとしては、修道院という閉鎖的な環境をうまく表現して、シスターたちが前向き生きる内容なので良いですが、なんといっても歌唱が素晴らしい映画だと思いました。今まで食わず嫌い的で見ていなかったのを後悔。
最後の教会でのI Will Follow Himはこの映画の象徴として聴きごたえがありますが、一番印象に残ったのは冒頭のカジノでの3人でのメドレーでした。
『世間』は人間のポテンシャルを測れないし過小評価しがち。
アメリカでの公開日は1992年。Wikipediaでは当時大ヒットしたとある。しかし、それなりに古い映画を見るときは、今の自分と登場人物の物事の考え方にギャップが出ていて楽しめないことは結構ある。実際今作品はどうだったかというと、そんなことはなく十分楽しめた。修道院のシスター達の生活模様が表面的にではあるが語られていて、この作品を見る中で見たことの無い世界を体験でき、その中でウーピー・ゴールドバーグ演じるデロリスが終始前向きに明るく周りをより良く変えていく様子を好ましく見ることができた。
あらすじを一言でいうと、キリスト教徒の敬虔さや教えを遵守する心とは子供の頃から一貫して無縁だった落ちぶれたクラブ歌手が事件に巻き込まれ修道院にぶち込まれその中で自分の能力や人間性を発揮していくというものである。成長物語というか、最初のクラブ歌手としての彼女への世間的評価、馬鹿にするような評価自体が間違っていて、一見間違いのない、正しいと思われる修道院の方にまだ改善すべきことが残されていて、それをクラブ歌手が変えていく。そういう展開を見せられ、人間の価値は一般的に埋もれていて偏見でネガティブに言われる傾向があることと、別に人は変わらなくとその人の本質を発揮すればその本質の色が世界をより楽しく変えられるのだ、というポジティブな可能性を感じさせられた。そして、お互いに馬鹿にしあっているような関係性、水と油のような関係性の組織や個人が混じり合えば大きな発展の可能性があることも考えた。
昔から大好きな映画です。 最初ひどかった聖歌隊がウーピーの指揮のも...
昔から大好きな映画です。
最初ひどかった聖歌隊がウーピーの指揮のもと成長して、街の人々に愛される存在に。
シスターがどんどん結束してパワフルに行動的になっていくも観ていて楽しいし、シスターがみんな可愛らしく、生き生きと歌っている姿も素敵で可愛らしい。
ラストの聖歌隊の一体感にはぐっとくる。
音楽も最高だし、何回観ても飽きない、元気な気持ちになれる映画です。
やるな、院長!
最初に見た時は、歌と小気味の良いコメディにノックダウンされた。
歌はもちろん、あの動き。圧巻はデロリスだけれど、老若皆全身から音楽が奏でられてくる。皆、楽しんで歌っている。
私はキリスト者ではないけれど、人生への、命への賛歌ってこういうものなんだろうと思った。
けれど最近見直して。
堅物院長。融通の利かない深窓のシスターかと思ったら!(^^)!。
うっかりしていると聞き逃してしまうほどさらっと、すごいことを言うところが、この甘いストーリーの中で、黒胡椒的スパイスかと思っていたらそれだけでなく、
セスナ機長を口説き落とすシーン。いやはや、その手を使いますか。
リノでの名指揮官ぶり。
「シスターの衣装は、もう私たちを守ってくれない」って過去に何があったんだか。
生真面目で、でもしっとりとした情緒をにじませ、それなのに、なぜかくすくす笑っちゃう。これだけの多面的な顔を見せつつも、感情のふり幅が大きいわけでもない。バレエを踊っている時のように、体は変幻自在に動きつつも、姿勢と頭の位置は同じ。なんというセンスの役者なんだろう(感服)。
プラス、ヴィンス。
演じるカイテル氏。『ピアノレッスン』の寡黙な男に比べ、なんともまあ。
冒頭のナルシストぶりをはじめとして、渋く決めているはずなのに隙だらけ。やっぱりクスクス笑っちゃう。すごい役者だ。
この二人だけではない。
デロリスとの出会いを通じて、変わっていくメアリー・ロバート。
最初から最後までマイペースだが、良い風を吹かせてくれるメアリー・パトリック。
指揮のことで対立するが、(悪戯)仲間になっていくメアリー・ラザラス。
他にも個性豊かなシスターたち。
コーラスこそすごいが、一人一人はけっしてうまくはない。けれど、その楽しそうなこと。その様子を見ているだけで幸せになってくる。
そんなたくさんの個性のアンサンブル。
そして、そんなデロリスやシスターたちと、院長の表情のかけあい。
それを見ているだけで、初見はハラハラ。何度か見直して結末を知っていると笑いがこみあげてくる。
「離婚したら地獄の業火で焼かれる」・・・殺しはいいんかい(笑)。
「シスターの衣装は、もう私たちを守ってくれない」・・・この台詞が後半効いてくる(笑)。
そんな宗教ネタが、この映画の中では…。
そのあたりもほのぼのするし、エピソードとして効いてくる。
くさくさしているときでも、
あのシスターたちの表情を見ていると、
デロリスの軽快に動く様をみていると、
院長の毒舌に憧れて、
つい、何度も観てしまう!
生涯必携の1本です。
デロリスが面白い
午前十時の映画祭11で観賞。
ネバダ州リノでクラブ歌手として働くデロリスは、愛人でギャングのヴィンスが裏切った部下を殺害する所を目撃し、命を狙われることになってしまった。警察に保護され、サンフランシスコの小さな修道院で尼僧として身を隠すことになり、修道院長の下で規律に縛られた生活を送ることになった。そんなある日、聖歌隊のリーダーに任命されたデロリスは、歌手としての本領を発揮し冴えなかった聖歌隊を訓練し、パフォーマンスで街中の注目を集めるようになった。警察の内通者のせいでデロリスの居場所がヴィンスに知られ、リノに連れ戻されたデロリスは・・・という話。
デロリス役のウーピー・ゴールドバーグが面白くて歌も上手くて最高。
院長役のマギー・スミスと太ったシスター役のキャシー・ナジミーも面白くて、ひとり服装の違うシスター役ウェンディ・マッケナが可愛かった。
娯楽映画のかがみ
「午前十時の映画祭」で鑑賞。
楽しめました。
「お客様は神様です!」ということ――つまり、観客を楽しませてなんぼ、ということを体にたたき込んだプロフェッショナルたちが作った映画です。
娯楽映画(というのもおかしな言い方だが。映画は基本的に娯楽だと思うから)にお決まりのアクション・シーンやドタバタ劇だけでなく、本作には、倫理観とか人間性についての洞察のようなものも描かれていて、バランスのよいエンターテインメントになっていると思いました。
もちろんツッコミどころもいろいろあるのですが、作品の質が高いとそういう点はあまり気にならなくなりますね。そういうことをゴチャゴチャと取り立てて言うのは野暮だと感じてしまう。滑稽なストーリーを、バカバカしいと感じさせずに観せることができれば、その映画は成功です。
てなわけで、本作は「娯楽映画のかがみ」と言ってよいでしょう。
このまえ観た、『茜色に――』なんとかという映画の対極に位置するようなサービス精神満点の作品でした。
それはそうと、デロリスは、やはり神に導かれてあの修道院にいくことになったのでしょうね👼アーメン🙏
陳腐でありえないけど、その中に
見ていて予定調和ながら、とても心がワクワクさせてくれる映画。心を一つにする、自分にだけではなく、みんなに奉仕することによって音楽によってもたらされる幸福感。わかりやすすぎるけど、そこが1番のこの映画の魅力。今だったらどんな映画になるだろう。
寓話だと思うが。
キリスト教徒では無いので、詳しくは分からないが、カソリック教会ではあり得ない寓話だと思うが。イタリアマフィアが尼僧を撃てない理由はよく理解できた。
ミュージカルとして見れば、凄く面白いかと思う。
午前十時の映画祭にて。 何度目の鑑賞になるかわからないが、大きなス...
午前十時の映画祭にて。
何度目の鑑賞になるかわからないが、大きなスクリーンだとまた感動もひとしお。この映画を観たあとにゴスペルを始めた人も多かった。日本にゴスペルブームを巻き起こした作品。
歌が上手くなるところが良き
テレビで何度も見ていたけど、せっかくのリバイバル上映なので映画館へ。
これまでなんとなくしか見ていなかった、デロリスのオープニングのステージの歌、観客もまぱらだったのに、あれがシスター達の聖歌隊の曲になっていたの、遅ればせながらやっと分かりました!!
今度は教会に市民のお客さん多くてこの対比もいいですね。
ラスト、各雑誌の表紙になる演出も良いし、やっぱりシスター見習い?のシスターロバートが練習でおなかに力を入れたら急に声が出せるようになった場面は何度見ても良き!!!
1日1回上映とはいえ、お客さんかなり入っていたのが頷ける、今回も不朽の名作の1つが見れて満足しましたー!
コメディのお手本
原題・邦題のどちらもが秀逸。
原題の「SISTER ACT」では修道女と黒人女性のWミーニングになっている。
邦題の「天使にラブソングを」では日本人に馴染みのない教会と賛美歌を雰囲気重視で表現されてるのはお見事。
日本では原題のままでは何の話か分からずにヒットしなかったかも。
厳粛な空間に異物が投入され、反発し合うものたちが徐々に混ざり合い化学変化を起こす。
この過程は観ててすごく刺激的だし、おばあちゃんシスターたちが楽しそうに歌う姿は笑みを零さずにはいられない。
フラ・ガールとかスウィングガールとか似たような展開の作品は邦画でも多い。
3の制作がされているというニュースを見かけたけど、期待半分不安半分。
ウーピーのエネルギッシュさは健在?
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