鉄道員

劇場公開日:1958年

解説・あらすじ

イタリアの社会派ピエトロ・ジェルミ監督の代表作。鉄道員として働く初老の父親アンドレアとその家族の姿を、幼い末っ子サンドロの視点から描くホームドラマ。第2次世界大戦後のイタリア。ある日、アンドレアが運転する列車に若者が投身自殺を図る。しかもそれが原因で衝突事故を起こしかけ、左遷されてしまう。一方、家庭では長女ジュリアが流産、続けて長男マルチェロが家出をする。アンドレアは酒に溺れるようになり……。製作はフェリーニの「道」を手掛けたカルロ・ポンティ。

1956年製作/115分/G/イタリア
原題または英題:Il ferroviere
劇場公開日:1958年

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映画レビュー

4.5 名作ってこうなんだろうな

2025年10月10日
PCから投稿

幼い子供にとって父親は尊敬すべき英雄
そうであって欲しいし、そうあるべき。

戦後のイタリア
モノクロ映像
貧しさの中に生きる人
家族と仕事への使命感

苦悩と判断
喜びと悲しみ

重くもあり
愉しくもある
心に残る名作。

現代では人も世も変わり
作れない映画。

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星組

4.0 イタリア、ネオリアリズムの名作

2025年7月15日
スマートフォンから投稿

日本映画にも高倉健主演の「鉄道員」と言う作品がある。「ぽっぽや」とか言う副題がついている。
見比べればわかるが、時代背景や作品の描き方が全く違う。
一人の人間を描く「ぽっぽや」に対し「鉄道員」は鉄道員の家族や苦悩、現実を取り巻く状況で生き抜くよりリアリズムに描いた作品として、イタリア本国だけでなく国際的に評価が高い名作である。
制作は国際的に名声あるカルロ・ポンティ、監督は主演も兼ねたピエトロ・ジェルミである。
貧しい家族のために懸命に生きる姿に感銘をうける。
日本映画の鉄道員を「ぽっぽや」のような軽い表現にするような作品ではない。

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マイケル・マイヤーズ

4.0 末っ子サンドロから見た家族の物語

2023年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

戦後イタリアを舞台に庶民の家族愛を
少年の視点から描いた。

監督自ら演じる機関士も素晴らしい。
いたいけな眼差しのサンドロ少年の
愛くるしさ。
長女ジュリアの陰のある美しさ。

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ほんのり

5.0 アナクロな話だが

2022年4月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アナクロな話だが、僕の家族の話。
昔はこんなだった。
親父は『うつ、かう』だけはやらなかったが、あとはマルコッチの人生と同じ。でも、時たまは家族団らんもあった。映画はよく連れて行ってもらった。

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マサシ