ディフェンスレス 密会

劇場公開日:

解説

ポルノ映画業界に起こった殺人事件に巻きこまれていく女性弁護士の姿を描くサスペンス・ドラマ。監督はニュージーランド出身で、イギリスのテレビで活躍していたマーティン・キャンベル。製作は「フラミンゴ・キッド」のレニー・ミセル、デイヴィッド・ボンビック。エグゼクティヴ・プロデューサーはスチュアート・ベンジャミンと「愛を殺さないで」のテイラー・ハックフォード。「モーニングアフター」のジェームズ・ヒックスとジェフ・バークハートの原案をもとに、ヒックスが脚本を執筆。撮影は「オーメン 最後の闘争」のフィル・メヒュー、音楽はカート・ソベルが担当。主演は「フォーリング・ダウン」のバーバラ・ハーシー。他に「ボイジャー」のサム・シェパード、「ニューヨークの奴隷たち」のメアリー・ベス・ハート、「山猫は眠らない」のJ・T・ウォルシュらが共演。

1991年製作/アメリカ
原題または英題:Defenseless
配給:松竹富士
劇場公開日:1993年9月11日

ストーリー

T・K・カトゥラー(バーバラ・ハーシー)はロサンゼルスの有能な弁護士。自由なライフスタイルを楽しむ彼女の恋人は、目下係争中の事件に巻き込まれて、彼女が弁護士を引き受けているクライアントの実業家スティーヴン・セルデス(J・T・ウォルシュ)だった。事件はセルデス所有の倉庫を使って未成年のポルノ映画を撮る業者が殺され、セルデスはその関連の疑いで訴えられていたのだ。事件の臭いを嗅いで、ロス市警の殺人課刑事部長ジョージ・ビューテル(サム・シェパード)が、T・Kにつきまとうようになった。そんなある日、T・Kはカフェテリアでかつてのルームメイトのエリー(メアリー・ベス・ハート)に20年ぶりに再会した。エリーはT・Kに夫と娘の写真を見せるが、そこにはセルデスが写っていた。エリーは週末に来てほしいとT・Kを誘い、T・Kはセルデスが似合うと言っていた白い服を着てセルデス家を訪問した。T・Kはうまく乗り切れると思うが、セルデスが娘のジョアンナ(ケリー・オヴァーベイ)を愛しげに抱き寄せて、自分に呼びかけるのと同じ「僕のパイ」と言った時に思わずワイングラスを取りこぼした。この夜の一件以来、T・Kはセルデスとの別れを決意して、部屋の鍵を返して貰うため、深夜彼のオフィスに向かった。そこで彼女がオフィスのデスクの引き出しの中に見たのはたくさんのポルノ写真だった。セルデスこそがポルノ製作の首謀者だったのだ。証拠を見つけられ、T・Kを殺そうとするセルデスだが、T・Kはそばにあったナイフを振りかざして難を逃れた。返り血を浴び、セルデスが傷ついたことを知ったT・Kだったが、車のキーを忘れたのに気づき引き返すと、そこにセルデスの惨殺死体を発見した。現場にあったオレンジ色のセーターから、エリーが容疑者として逮捕された。エリーの弁護に乗り出すT・Kだったが、彼女のアリバイを固めるうち、ジョアンナがセルデスのポルノに強引に出演させられていたフィルムの存在を知ってしまう。エリーは無罪になった。しかしその直後、匿名の通報で凶器のナイフが見つかり、今度はT・Kが逮捕されてしまう。T・Kに向かってエリーは、「秋なのに夫の好きな白い服を着て来たのですぐ分かったわ」と勝ち誇ったように言い放った。そんなT・Kをビューテルは牢から出して、エリーの家に連れて行った。絵に描いたような幸せの中で夫を憎み続けていてエリーの悲鳴が響く。すべてが終わり、何もかも失ってしまったT・K。そんな彼女に黙って煙草を差し出したのはビューテルだった。捜査の間、彼は事件と共にT・K自身のことを見つめていたのだった。

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