「ミスキャスト」ティファニーで朝食を ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
ミスキャスト
冒頭、ティファニーのお店の前でタクシーを降りて、ロングドレスのファッショナブルな服装を着たオードリー・ヘップバーンがティファニーの店内を外から覗きこみ、紙袋から出したクロワッサンっぽいパンをかじってコーヒー?を飲むシーン、バックには有名はムーンリバーの曲が流れる、何かこれからワクワクさせてくれるような展開を期待させる感じで、この映画の好きなシーンの一つだ。
ところが、次第にこの女性がしっちゃかめっちゃかな性格ということが分かってくると、彼(ジョージ・ペパード)も見ている我々も振り回されることになってくる。はっきり言って、オードリー・ヘップバーンはこの女性役はミスキャストだと思う。というか、たとえマリリン・モンローがやったとしても、作品としては駄作になっていたと思う。主人公の生き方にまったく共感できないからだ。感動的なのはラストの雨のシーンだけで、猫を抱いて、やっと彼の愛を受け入れることになったが、余りにもそれまでの紆余曲折が金持ちの男だけを相手にしていたくせに、デタラメすぎないか。
前述の冒頭のシーン、人懐っこい猫、オードリー・ヘップバーンのファッション、また主題歌のムーンリバーをオードリー・ヘップバーン自身が歌っているシーン等、見どころ満載なのであるが、いかんせん、脚本が貧弱だったのが残念である。
あと気になったのが、彼女の住んでいるアパートの管理人?が日本人であるが、当時のアメリカ人にとっての日本人像なのか?かなりの偏見で、日本人としてはちょっと嫌な感じである。日本での公開は全く意識していなかったのかと疑いたくなる。
いゃー、すみません見落としていました。初めて、レビュー読ませていただき、ティファニーを的確に捉えていると感心しています。凄いです。僕は自由奔放に生きる女性の友人から、教わりました。だから、最初はこの映画はヘップバーンの代表作だとか思ってました。本読んで、友人から聞いて、目からウロコでした。その友人と今でも『アフリカの掘っ立て小屋』の話で花を咲かせています。でも、ずいぶんあっていないな。その時はアフリカにいると思っています。猫に名前がないのがキーワードでしょうね。すみません自分の事で。
コメントありがとうございます。
OPとEDは、確かに良かったですよね。
「ムーン・リヴァー」は
好きな映画音楽ベスト5に
確かに
主人公の生活は 如何なものかと(笑)
あと、当時の日本人は
皆、芸者姿だったり
(^▽^;演じているのは中国人?
超違和感(^▽^;)ありで残念過ぎて・・
オードリーの「シャレード」は
好きな映画です。
脚本がダメだという点に共感!
私は、日本人だと絶対に描かない日本人像って、洋画ならではの楽しみだと思っています。
『ラストサムライ』で兵たちが土下座するところには感動したし、『ベスト・キッド2』の「お盆ダンス」なんか笑いました。