沈黙の世界
劇場公開日:1956年8月24日
解説
一九五六年カンヌ映画祭でグラン・プリを獲得した、テクニカラー色彩による長篇記録映画である。この作品の監督ジャック・イヴ・クーストーはフランスの海軍大佐だが深海の魅力にとりつかれ一九四二年、工学技師エミール・ガニヤンの協力でアクアラング(潜水肺)を発明。海中の短篇映画にも手を染め、「漂流物」、「潜水手帖」の二作で夫々カンヌ映画祭の賞を得ている。彼の作品では前に「魚の散歩」が我国に紹介されたが、長篇ではこの作が初めて。製作に当り、クーストー他十四名の一行はカリプソ号に乗り地中海、紅海、印度洋、ペルシャ湾と航海を続け、撮影フィルムは延一方二千米。七十五米の深さまで撮影するのに成功している。監督はクーストーとルイ・マルの共同、撮影はエドモン・セシャン、水中撮影はクーストー、マル、フレデリック・デュマ、アルベエル・ファルコの協力。音楽はイヴ・ボードリエ。日本語版解説はNHKの河原武雄アナ。
1956年製作/フランス
原題または英題:Le Monde du Silence
配給:東和
劇場公開日:1956年8月24日
ストーリー
何百というイルカの大群、沈没した難破船の探検、毎晩燈火に眼がくらんで船の甲板に飛び込んで来るトビウオ、船のスクリューにぶつかって血まみれになったマッコウ鯨を襲うサメの群、世界に二つしかないゾウガメの島、アオウミガメの産卵、友達となったコクテンハタなど興味深いシーンがつづく。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・イヴ・クーストー
- ルイ・マル
- 撮影
- エドモン・セシャン
- 水中撮影
- ジャック・イヴ・クーストー
- ルイ・マル
- アルベエル・ファルコ
- フレデリック・デュマ
- 音楽
- イヴ・ボードリエ
- 編集
- ジョルジュ・アレペ
- 日本語解説
- 河原武雄
受賞歴
第29回 アカデミー賞(1957年)
受賞
長編ドキュメンタリー賞 |
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