チキ・チキ・バン・バン
劇場公開日:1968年12月18日
解説
007のイアン・フレミングの童話を、ロアルド・ダールとケン・ヒューズが脚色、「俺は殺られる!」のケン・ヒューズが監督したミュージカル。撮影はクリス・チャリス、音楽は「メリー・ポピンズ」でアカデミー賞を獲得したリチャード・M・シャーマンとロバート・B・シャーマンのコンビが担当。また、振付をマーク・ブロウとディ・ディ・ウッドの夫妻、ミュージカル監督はアーウィン・コスタルと、「メリー・ポピンズ」のチームである。出演は、「メリー・ポピンズ」「ニューヨーク泥棒結社」のディック・バン・ダイク、ブロードウェイで「マイ・フェア・レディ」を演じたこともあるサリー・アン・ハウズ、「ビートルズがやって来る、ヤア!ヤア!ヤア!」のアンナ・クェイル、ジェームズ・ロバートンン・ジャスティス、ライオネル・ジェフリーズ、ゲルト・フレーベ、エイドリアン・ホール、ヒーザー・リプレイなど。製作は007シリーズを共同製作したアルバート・R・ブロッコリ。テクニカラー、70ミリスーパー・パナビジョン。
1968年製作/144分/イギリス
原題または英題:Chitty Chitty Bang Bang
配給:ユナイト
劇場公開日:1968年12月18日
ストーリー
夢想家で発明家のポッツ(D・V・ダイク)は解体炉へ放りこまれようとしていたポンコツ自動車のチキ・チキ・バン・バンを救い出し、これに手を加え、オンボロ車を走らせることに成功した。ある日、彼はこの車に、ジェレミーとジェニフアーの二人の子供をのせて海辺へ遊びに出かけた。途中、彼らはスクランプティアス卿の令嬢トルーリー(S・ホワイト)と出会い、一緒に出かけることにした。浜辺でポッツは、水平線上に姿をあらわした曳き舟を見て、子供たち相手に海賊の話をはじめた。話の中で、曳き舟は世界一の悪い男ボンバースト男爵の乗っているヨットとなった。ポッツが話しているうちに、彼らの周囲には潮が満ち、海中にとりのこされた。そして男爵のヨットは大砲の筒先を向けながら、こちらに向ってきた。が、彼らの乗っているチキ号は意外な魔力を持っていた。エンジンがうなり出し、車はホーバークラフトに早変りし、波の上を滑るように走り始めた。男爵はこのチキ号を欲がり、二人のスパイを浜に送った。だがこの間抜けな悪漢は子供たちのおじいさん(R・ジェフリーズ)をポッツと間違えて誘拐し、男爵の飛行船をよびよせた。ここでチキ号はまた驚異的な威力を見せ、翼とプロペラを車体から突出し、飛行船を追い続けた。ブルガリアの城へ逃げた飛行船を追って、チキ号は近くの村へ着陸した。この村では男爵夫人が、子供を憎み、みつけ次第殺せとの命令を下していた。そしてポッツが敵状偵察に行っている間に、チキ号も子供たちも彼らに捕えられてしまった。そこでポッツとトルーリーは、男爵夫人にまだ捕まっていない子供たちが隠れている洞窟に行き、子供たちと協力して、悪漢を攻撃する計画をたてた。計画は見事成功し、男爵の手下たちは敗北し、飛行船で逃げる男爵夫妻もおじいさんの傘からとびだした刺し針で、湖へ墜落した。そしてチキ号は無事帰国の途についた。--これは全部ポッツの夢物語だった。だが、この時ポッツとトルーリーは互に恋していることに気づいた。ポッツは将来は夢ばかり見ていないで、もっとしっかりしようと決心した。ポッツは車を出発させた。ところが驚いたことに、チキ号はゆっくりと空中に浮び上り、飛行を開始したのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ケン・ヒューズ
- 脚色
- ロアルド・ダール
- ケン・ヒューズ
- 原作
- イアン・フレミング
- 製作
- アルバート・R・ブロッコリ
- 撮影
- クリス・チャリス
- 音楽監督
- アーウィン・コスタル
- 音楽
- リチャード・M・シャーマン
- ロバート・B・シャーマン
- 衣装デザイン
- エリザベス・ハフェンデン
- ジョーン・ブリッジ
- 振り付け
- マーク・ブロウ
- ディ・ディ・ウッド
受賞歴
第41回 アカデミー賞(1969年)
ノミネート
主題歌賞 |
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第26回 ゴールデングローブ賞(1969年)
ノミネート
最優秀作曲賞 | リチャード・M・シャーマン |
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最優秀主題歌賞 |