検察官閣下
劇場公開日:1952年8月14日
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解説
ニコライ・ゴーゴリの著名な戯曲「検察官」をミュージカル・コメディ化した映画で、ダニー・ケイ「ダニー・ケイの天国と地獄」が主演する1949年作品。製作はジェリー・ウォルド「ガラスの動物園(1950)」、監督はヘンリー・コスター「ハーヴェイ」の担当。脚色はフィリップ・ラップとハリー・カーニッツ「ヴィナスの接吻」で、作詞作曲はいつものダニー・ケイ夫人のシルヴィア・ファイン「彼女は協力製作者」、撮影はエルウッド・ブレデルである。ケイをめぐる出演者は、ウォルター・スレザク「踊る海賊(1948)」、バーバラ・ベイツ「イヴの総て」、エルザ・ランチェスター「気まぐれ天使」、ジーン・ロックハート、アラン・ヘール、ウォルター・カトレットらである。
1949年製作/102分/アメリカ
原題または英題:The Inspector General
配給:ワーナー・ブラザース日本支社
劇場公開日:1952年8月14日
ストーリー
ロシアの片田舎に薬の行商をして歩くゲオルギー(ダニー・ケイ)と親分のヤコフ(ウォルター・スレザク)は、インチキ薬の正体がばれて別れ別れで逃げ出し、ゲオルギーはブロドニーの町へやって来た。来たとたんに投獄されてしまったが、折しもその町では変装した検察官が現われるという情報に大騒ぎをしており、市長はゲオルギーこそ検察官だと思い違い、下へも置かぬもてなしをした。そこへヤコフがあらわれ、事情を飲み込んで役人たちを脅迫しはじめた。市長夫人のマリア(エルザ・ランチェスター)は持ち前のお色気でゲオルギーをまどわし、女中のロザ(バーバラ・ベイツ)は秘かにゲオルギーを恋した。市長はヤコフに莫大な賄賂を要求されて窮し、ゲオルギーをなきものにしようと計画を立てた。これを知ったロザはゲオルギーに密告の手紙を渡した。だが字の読めない彼に、ヤコフは恋文だと称し、彼が殺された暁には大金を1人占めしようと秘かに計った。ゲオルギーはロザとの逢曳きだと思い込んで約束の場所に行き、危うく殺されるところを難を逃れた。だがそこへ本物の検察官が現われ、ゲオルギーとヤコフは絞首刑に処されることになったが、検察官は市長以下役人どもの悪事を知り、ゲオルギーこそロシア一の正直者として、市長を追放し、ゲオルギーを新市長に任命した。晴れてロザとゲオルギーも結ばれた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヘンリー・コスター
- 脚色
- フィリップ・ラップ
- ハリー・カーニッツ
- 原作
- ニコライ・ゴーゴリ
- 製作
- ジェリー・ウォルド
- 撮影
- エルウッド・ブレデル
- 美術
- ロバート・ハース
- 音楽監督
- ジョニー・グリーン
- 録音
- C. A. Riggs
- 編集
- ルーディ・ファー
- 作詞
- シルビア・ファイン
- 作曲
- シルビア・ファイン
- テクニカラー・カラー・コンサルタント
- ミッチェル・コバレスキー
受賞歴
第7回 ゴールデングローブ賞(1950年)
ノミネート
最優秀作曲賞 | ジョニー・グリーン |
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