タクシードライバーのレビュー・感想・評価
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ようやく見れたデニーロとスコセッシの出世作
名作には違いないが問題作だった。
昔の友人は本作を、大変気に入っていたなあ。
1976 ニューヨーク公開
ベトナム帰りの元海兵隊トラビス・ビックルについての映画。ただし戦争についての描写は入社面談の時の上司との会話以外、全くない。回想もない。不眠症で、夜、頭と目が冴えてしまうのかもしれない。客に頼まれればどこへでも行くと言う。
しかしアイリスとの会話で、ヒッピーたちの集まるコミューンに行くのは嫌だと言ったので、彼らと付き合うのは苦手なのだろう。
ハーベイ・カイテル演じるスポーツとは、そりが合わない設定。街中でトラビスのタクシーに乗り込んできたアイリスを外へ強引に引き戻した男。二度目の出会いで、彼と会話する。しかしいくら気に食わないとはいえ、たった三度目で撃ち殺してしまうというのは、狂気の沙汰だ。普段から目にしていたのかもしれないが。ある日、モヒカン刈りになった彼は、この哀れな小さな売春宿の三人を次々と撃ち殺す。そして自分も傷つく。元海兵隊がたった一人で民間人と闘う。この少女を彼らの手から救い出すために。
映画のラストではアイリスの両親から感謝状をもらう。仕事に復帰したトラビスを訪ねて、ベッツィがタクシーに乗り込んでくるが、話はしない。
トラビスは、殺人罪や銃の不法所持で裁かれなかったのか。アイリスは、数年後どうなったか。事件後トラビスの不眠症は治ったのか、トラビス自体は、タクシードライバーを続けていったのかなど色々考えてしまう。
忖度なしの評価(曲解、忖度の嵐の評価を見て)
ジョーカーの原材料、的な!
山田玲司さん宇多丸さんの解説聞いて鑑賞
なるほど、
ジョーカーとかぶるシーンがあちらこちらに
DCコミックのジョーカーという世界観・キャラクター設定に、タクシードライバーとキングオブコメディを混ぜると、映画「ジョーカー」が9割は出来上がる
主人公がクライマックスにソファーで自分のこめかみに人差し指を突きつけるシーンなんて、ジョーカーのエレベーターのシーンまんまでゾクゾクした
タイムリーなところだと、タランティーノの「ワンハリ」もかなり影響受けてるよね。
コミューンに誘われるとこや、クライマックス の狂気なんてまさにそれだし、
大統領候補のボディーガードが、ブラッドピットにしか見えない!笑
あと、シビルシェパード美しかったなぁ、、
ロバートデニーロ
若い。そしてかっこいい。俺はこんなんじゃないはずっていう厨二病な感じから狂気への移行。jokerと通じるものあるしjokerにデニーロが出演していたのも何かを感じさせます。
不朽の名作
モヒカンにサングラス
狂気
時間の無駄
タイトルなし(ネタバレ)
まず気になるのが、オープニングで映し出される、主人公の目。ネオンが美しい雨に濡れたニューヨークの街並みが瞳に映っているのだが、儚げでまるで泣いているかのようでもあり、赤く映し出され狂気でもある。ベトナム戦争帰りの不眠の男が職にタクシードライバーという職につき、腐れきったニューヨークの街や人々を見、何を思ったのであろうか?戦地で何のために身と精神を捧げて戦ったのであろうか?自問自答するであろう。次第に精神のアンバランスさに拍車がかかり狂気の限りを尽くすが、最後にまたタクシードライバーという仕事に戻った時、彼の心は既に何も感じなくなってしまったのではないかと思った。
実に味があるほろ苦いストーリー
音楽がちょっと・・・。
Martin Scorsese
私の中では、マーティン・スコセッシ監督作品の中でベストの作品。色々な予想を裏切りながらも、一つ一つの要素のパワーが強力なのと、それらの要素が様々な方向から一つに収集されていくのがとても映画的だなと感じました。
何と言っても、ロバート・デ・ニーロの演技がこの作品の中心にいることが一番大きな要素だと思います。そのロバートデニーロの演技に含まれる小さな仕草や、間の取り方に嘘がなくそれらが、監督のディレクティングにバッチリハマっているのが、相乗効果となり、超強力になっています。
普通に我々の身近にいるようなキャラクターではないトラヴィス。例えば、一目惚れの女性に猛アタックをしたり、身体を売っている少女に異様な正義感を見せたり。この辺は、いわゆる世間では異常者の行動です。トラヴィスのクライマックスでの行動はさらに想像を絶するものです。しかし、その全ての行動を嘘っぽく感じないのがすごい。ラクシードライバーをしている時のトラヴィスや女性の好きなレコードを買いに行ったり、重装備の自分に鏡ごしに話しかけるのは、決して以上ではないし、むしろ私たちがパブリックに公表しないような、とてもプライベートで自分の世界に入っている時にするような、ちょっと恥ずかしいような行動。それを描く勇気とそれから大きなテーマ、遠回りしないとたどり着けないような感情を喚起してくれます。
まさにストーリーテラー。常にトラヴィスの感情を追いかけるようなカメラワーク。それに加え、単体では受け入れられないようなショットも、それまでの行動や人間関係からわかるトラヴィスのキャラクターから理解でき、さらには感情移入もできるようなキャラクターアークがあることで、その奇妙なショットがブランド化していく。
マーティンスコセッシは天才であることは間違いないが、めちゃくちゃ我慢強い映画監督だろう。自分の感性に嘘をつかず、カッコつけない。泥臭く、才能のあるフィルメーカーたちが持ち寄った芸術を自分の信じる方法でオーケストレートしていくような監督だと思う。だから役者によってもガラッと色を変えるし、多様なジャンルを描くことができる。決して緩やかな道のりではないだろう。何度も途中で壁にぶつかりながらも、自分の軸から手を離さず、光を探していく忍耐強さがある。
だからこそ、自分の枠にとらわれないような、大きな大きな作品を生むのだろう。
デ・ニーロ堪能(モヒカン含む)
わけのわからないことをしたい時もある
ロバートデニーロが若かりし頃、まだ人をバッドで殴ったりする前の頃の話。
一方的にしか話を進められないところとか、理解力が足りなくて会話の中で適当に誤魔化すところとかが、自分と共通している気がしてドキッとした。
何か目立つことがしたいと、鏡の前で1人銃を構える練習をしているシーンは、アドリブの名シーンとして名高いそう。
結局、殺された人は気の毒なんじゃないかという気もするが、淡々と日々を過ごしていくタクシードライバーに代表される、社会の貧しく名もなき人々に焦点を当てた映画としては真を突いたものだと思う。
なんとも言いようのない虚しさが全体に漂っていて、じっと見入っていると、なんだか病気になりそうな雰囲気がある。
苦悩
ベトナム戦争から戻った男の日常と心情を描く。
偶然見かけた女性に猛アタックし最後には嫌われる。
売春婦をマフィアから救う…正義なのかエゴなのか。マフィアは悪。そこから少女を救うのは善?
マスコミにヒーロー扱いにされ。女性が戻ってきて満足気。
んー、男の苦悩が伝わってきます。
タクシードライバー
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