孫文
劇場公開日:1989年5月20日
解説
中国革命の父・孫文の生涯を描く伝記ドラマで、2時間50分のオリジナル版を日本公開に際し再編集したもの。監督は「逆光」の丁蔭楠、脚本は賀梦凡と張磊の共同、撮影は王亨里と候咏が担当。出演は劉文治、張燕など。
1986年製作/中国
原題または英題:孫中山
配給:松竹富士
劇場公開日:1989年5月20日
ストーリー
1866年、広東省の農家に生まれた孫文(劉文治)は、どん底の生活の中で、中国を救うには革命しかない、と考え、日清戦争敗北後の1895年、広州で最初の蜂起を行う。しかしそれは失敗に終り、孫文は日本、アメリカ、イギリスと亡命の旅を続け、同志の団結をはかった。1900年に恵州で行った蜂起にも失敗した孫文は、1905年、日本で中国同盟会を結成し、三民主義を提唱する。しかし中国各地での相次ぐ蜂起はことごとく失敗し、ようやく11回目の武昌の蜂起で、辛亥革命と呼ばれる勝利を収める。孫文は南京に臨時政府を置くが、悪条件と財政難によって、それはあえなく挫折する。日本に亡命していた孫文は、陳炯明(沈衛国)の助けを得て広州に独自の政府を樹立するが、その陳炯明は孫文に反旗を翻した。しかしロシア革命に影響をうけ、共産党の李大劉の協力を得た孫文は、ようやく革命を軌道にのせ、1924年、内政外政ともに行き詰まっていた政府の要請で北京へ向かう。そこで待っていたのは彼を歓迎する民衆や学生たちだった。翌1925年3月12日、癌のため孫文は死んだ。しかし彼の遺志は次の世代へと確実に引きつがれてゆくのだった。