ゼンダ城の虜(1979)
劇場公開日:1980年4月26日
解説
仮想国ルリタニアを舞台に、王と瓜ふたつの男が、王位継承をめぐってまき起こる城の陰謀をまるくおさめるまでを描くコメディ時代劇。製作はウォルター・ミリッシュ、監督は「暗黒街の特使」のリチャード・クワイン。アンソニー・ホープの原作を基にエドワード・ローズがドラマ化した原案を基にディック・クレメントとイアン・ラ・フレネイが脚色。撮影はアーサー・イベットソン、音楽はヘンリー・マンシーニ、編集はバイロン・ブラント、製作デザインはジョン・J・ロイド、特撮はアルバート・ウィトロックが各々担当。出演はピーター・セラーズ、リン・フレデリック、ライオネル・ジェフリーズ、エルケ・ソマー、グレゴリー・シェラ、ジェレミー・ケンプ、カトリーヌ・シェルなど。
1979年製作/アメリカ
原題または英題:The Prisoner of Zenda
配給:ユニヴァーサル=CIC
劇場公開日:1980年4月26日
ストーリー
1896年、ヨーロッパの小王国ルリタニアのルドルフ王(ピーター・セラーズ)が、ある日、気球の事故に遭い、あえない最後をとげた。老王には、皇太子ルドルフ(ピーター・セラーズ)と、ゼンダ侯マイケル(ジェレミー・ケンプ)という2人の王子がいた。順序でいけば、ルドルフが王を即位するべきであったが腹黒い腹違いの弟マイケルは自分が王になることを企てた。当の皇太子はロンドンに住みついて勝手な生活を送っている。忠実な臣下、サプト将軍(ライオネル・ジェフリーズ)は、早くもマイケルの陰謀を察知し、いかに皇太子を無事にルリタニアヘ連れ帰るかを考えていた。そんな項サプトは、街で偶然、皇太子にそっくりな馬車の駆者を見かけた。身なりと言葉使いをのぞいて皇太子に瓜ふたつのその男フリューイン(ピーター・セラーズ)を利用することを思いついたサプトは彼を口ぐるまに乗せ、皇太子の身替りとして一路ルリタニアに向けた。そして、サプト自身は本物の皇太子を守りながら裏街道を進んだ。ルリタニアに到着したフリューインらは、案の定敵の差向けた黒騎士団の攻撃を受けるが、手なれた手綱さばきで馬車を走らせ、無事、サプトと皇太子の待つ山荘についた。サプトから事の真相を聞いたフリューインは、皇太子と対面し、その日で役目も終る筈だったが、何と、その夜皇太子が誘拐されるという事件が起きた。翌日予定されている戴冠式に王がいなくては話にならない。再び王に仕立てられるフリューイン。一方、誘拐されたルドルフは、マイケルの愛人アントワネット(カトリーヌ・シェル)に救出される。新王は、新王妃に定められている隣国のフラビア姫(リン・フレデリック)と結婚することになっていたからだ。戴冠式は、身替りのフリューインによって無事に終り、アントワネットの協力でルドルフは救い出されマイケルの野望はもろくも崩れた。それから数日後、ルドルフとフラビア姫の結婚式が行なわれた。フラビア姫が愛を誓った相手は、しかし本当にルドルフ王か?。そして、同じころロンドンのカジノではフリューインがモンパルナス伯爵夫人(エルケ・ソマー)とルーレットを楽しんでいたが、果たして彼は本当にフリューインなのか?
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・クワイン
- 脚本
- ディック・クレメント
- イアン・ラ・フレネ
- 原作
- アンソニー・ホープ
- 原案
- エドワード・ローズ
- 製作
- ウォルター・ミリッシュ
- 撮影
- アーサー・イベットソン
- 美術
- ジョン・J・ロイド
- 音楽
- ヘンリー・マンシーニ
- 編集
- バイロン・ブラント
- 特殊効果
- アルバート・ウィトロック
- 字幕
- 金田文夫