戦争のはらわたのレビュー・感想・評価
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昔も今も変わらぬ衝撃・・・戦争の狂気を渾身の映像で描き出す怪作
サム・ペキンパーにとって初の戦争映画。まさに彼にしか成しえない火薬の量で、冒頭から爆破に次ぐ爆破。最初は地響きや小刻みな編集を体全体に感じながら映画的なカタストロフィを味わっていたとしても、それらは徐々に限度を超えた異様さ、そして恐怖となって観客の心をじわじわと締め付けていく。徐々に近づいてくる砲撃は死神が扉を叩く音のよう。ここは地獄だ。しかばねばかり。そして出口がない。
そんな中、ジェームズ・コバーン演じる老兵はどんな状況でも冷静沈着。部下の信頼も厚い。かといって皆を救う英雄ではない。ナチス・ドイツ側の視点で戦場を描くという異色ぶりもさることながら、ペキンパーはもちろん正義や悪を超えた論点で、精神的、肉体的に追い詰められていく「戦場の普遍」を紡いでいるのが特徴的だ。上官にさえ毅然と物申すコバーンの姿は、ある意味、ペキンパーが手がけてきた「最後の西部劇」を地でいく存在なのかもしれない。
【”価値の無いただの金属。”全編に鳴り響く重い爆音、次々に斃れていく兵士、物凄い殺戮シーンの数々。サム・ペキンパー監督による戦争の恐ろしさ、鉄十字章に固執する人間の醜さを描いた反戦映画の傑作である。】
ー 今作は1943年のドイツ軍とソ連軍が死闘を繰り広げる東部戦線が舞台である。そして、描かれる内容は鉄十字章の獲得に異常な執念を持つ最前線に着任したプロイセン貴族のシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)と、立場上は彼の部下であるシュタイナー伍長(ジェームズ・コバーン)との関係性を軸に物語は進む。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭から、塹壕の中に降り注ぐ爆弾の重い音が連続して続く。そして、塹壕の中のドイツ軍を率いるシュトランスキー大尉のプロイセン貴族として、最大の名誉である鉄十字章を得ようとする卑劣な姿が凄すぎる。
彼は、前線に立つことなく塹壕の中で、指示を出すだけでありながら、策謀により功を立てるふりをするのである。
だが、彼の前線に立たなかった事が、この映画の皮肉極まりないラストに効いてくるのである。
・彼と対照的に描かれるのが、常に前線で戦うシュタイナー伍長である。故に彼は部下たちからの信頼も厚い百戦錬磨の男として描かれるのである。
だが、そんな彼も爆弾に吹き飛ばされ、頭を強打し病院へ収容される。そこで懇ろになった看護師と関係するも、前線に戻る兵士を見て彼も又、前線へ戻るのである。
・一方、シュトランスキー大尉は鉄十字章を得ようとするために、シュタイナー伍長を昇進させたり、自身が功を成した訳でもない戦いを自分の手柄として、トリービヒ少尉を抱き込むがシュタイナー伍長はそれを否定し、二人の関係はねじれて行く。
・シュタイナー伍長が率いる隊が、ソ連の女性兵士たちが立てこもっている所に乗り込んで行くシーンも、シビアに描かれる。入浴している女性兵士の風呂に入る輩や、女性兵士を連れて納屋に行く兵士の”自業自得”の姿。あれは、相当に痛そうだが理性あるシュタイナー伍長は、そんな自分の部下である兵士のいる納屋にソ連の女性兵士たちを送り込むのである。響き渡る絶叫。
・シュトランスキー大尉の画策に気付いたブラント大佐に対しても、シュタイナー伍長は真実を告げない。
だが、シュトランスキー大尉の情報操作により、最前線に取り残されたシュタイナー伍長の隊が、味方の隊に対して歩むもトリービヒ少尉の号令により次々に撃ち殺される姿。だが、シュタイナー伍長は生き残り、トリービヒ少尉に向けて亡くなった部下たちの顔を思い出しつつ何発も銃弾を撃ち込むシーンも相当に恐ろしい。
<シュトランスキー大尉率いるドイツ軍は壊滅状態になり、かれもコソコソと逃げようとする。が、そこに現れたシュタイナー伍長は氷のような目をして、彼に指示を出すシュトランスキー大尉に対し、あんたが俺の小隊だ!と言い放ち、二人で銃を持ち戦いの中に飛び込んで行くが、実戦経験のないシュトランスキー大尉は、あたふたと慌てふためき、そこにシュタイナー伍長の皮肉極まりない笑いが響く中、物語はエンドに向かうのである。
そして、エンドロールで示される当時のドイツ軍が民に対して行った白黒写真は、今であれば検閲が掛かってもおかしくないものも含まれている。
今作は、サム・ペキンパー監督による戦争の恐ろしさ、鉄十字章に固執する人間の醜さを描いた反戦映画の傑作である。>
戦争には味方が敵になることがあることを証明した映画
最初はジェームズ・コバーンが最前線の兵士である伍長としては、年齢を食っていると思いました。ただ、観ていくうちに老兵であるからこそ、地獄の東部戦線で生き延びてこられたのではないか、と考えを変えました。部下もその経験を買ってついてきてのかも知れませんし。
そこに出てきたのが、鉄十字勲章を欲しいマクシミリアン・シェル。こいつはポンコツで何もしないくせに、手柄は自分のものにする。そんな彼にシュタイナーは「鉄十字など鉄のかたまりだ」と説教します。それに対して、シュルはシュタイナーたちを敵軍に置き去りにします。最低な奴!
前線を逃げたシュタイナーたちが、ソ連の女性軍と出会います。統制が取れていたのに、やはり最大の敵は女性。若い兵士はおっぱいにつられてナイフで刺され、死にます。彼は死に際に「(刺した)女性兵士を攻めないで」とシュタイナーに言います。もう一人のドイツ兵士は、女性兵士にフェラ〇オをさせますが、男性器を嚙みちぎられて女性を銃で殴り殺します。シュタイナーは彼をその場に置いていき、女性兵士に殺されます。まさに、阿鼻叫喚。
勲章と言うと軍人の象徴と思いますが、シュタイナーが鉄十字をもらった時、両手を失った他の兵士が敬礼の代わりに上官に脚を上げた時は戦争の恐ろしさを感じました。
最後にシュタイナーがシェルを引き連れて、「鉄十字を取るための方法を見せてやる」と言うのはしびれましたね。で、シェルもついて行くんですが、銃のリロード(再装填:替えのマガジン(弾が入った箱)を銃に入れる事)ができずにわめく姿を見て、シュタイナーは大笑いします。途中でシュタイナーが捕虜にした(?)少年兵が、おそらくリロードする場面が挿入されます。彼でさえリロードできるのに、と思ったのでしょうか。この辺は不明ですが、私はそう考えています。
で、最後にブレヒトが「敵は倒したが油断するな。身持ちの悪いメス犬が発情している」と言い、戦争は終わらないと言うメッセージのような言葉で終わります。
映画とは無関係ですが、この当時、ジェームス・コバーンはタバコのCMに出て「Speak LARK(スピーク・ラーク)」と頻繁に言っていたので二重に印象深かったです。
あと、私は銃にも注目して映画を観るんですが、シュタイナーたちが使っていたソ連製のPPsh41にも目を引かれました。大人になってモデルガンを買ったくらいです。なぜ、ドイツ軍のシュタイナーがソ連製の機関銃を使ったのかは、補給が十分ではなかったので、倒した敵の銃を使うことが多かったからです。ドラムマガジンなので、印象的です。言っておきますが、私は戦争は嫌いですよ。あくまで、おもちゃの銃に興味があるだけです。
原題を超えた邦題 〜 厭戦映画の傑作(殺意と敬意のハザマ)
原題は『cross of iron』、直訳すると『鉄十字章』である。
戦功を認められたドイツ軍人に授与される勲章の名称で、
アメリカなら銀星章、日本なら金鵄勲章にあたるものと言えるだろう。
ドイツ国防軍大尉のシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)は、プロイセン貴族の血をひく名家の出で、何が何でも鉄十字章を受勲して帰国したいと、戦功をあげることに焦り執着している。
手っ取り早く勲章をもらうには????
何で気づかなかったんだろう、そうだ!激戦地に行こう!
というノリで何を血迷ったか、敗色忍び寄る東部戦線(対ソ戦線)に志願してやってきた。
大尉の下心は、上官にも部下にも見え見えだが、猫の手も借りたい東部戦線では志願してきた大尉は貴重な戦闘指揮官である。
だが、
そんな大尉を、まるで居ないものとして扱うかのように不遜な態度で接するのが、シュタイナー伍長(ジェームス・コバーン)だ。
シュタイナークラスになれば、見るだけで分かるのだろうね、大尉が戦うために戦場に来たわけではないことが。
歴戦の下士官シュタイナーは、味方の信頼も厚く、八面六臂の活躍を見せるが、傷を負い後送される。
病院でナースといい感じになるが、根っから軍人のシュタイナーは前線に舞い戻ってしまう。
そんなシュタイナーは、武勲を讃えられ一級鉄十字章を受勲する。
しかし、シュタイナーの「勲章なんか興味ないね」、
といわんばかりの態度は、いちいち大尉の癇に障る。勲章のためには我慢我慢と自分に言い聞かせながら、一刻も早く鉄十字章が欲しい大尉は、媚び笑いをしながら、自分の叙勲を推薦するようシュタイナーに迫る。
当然のように、シュタイナーはけんもほろろの対応だ。
大尉のシュタイナーへの思いは、
・「羨望」から「嫉妬」へ
・「嫉妬」から「敵意」へ
・「敵意」から「殺意」へ
と変容していく。
(後々、さらに「殺意」から「敬意」への変化を窺わせるシーンも見られることになる)
ついに大尉は、
「俺に逆らったらどうなるか、思い知らせちゃる!」
という感じで、シュタイナーに対する逆恨み攻撃のボタンを連打してしまう。
そんなしょーもない内輪揉めしている間にも、
ドイツ軍の戦線は至るで突破され、士気は完全に崩壊し、四方八方からソ連軍が迫る中、ドイツ軍は全戦線で潰走を始める。
追い詰められたシュタイナーと大尉の運命や如何に…。
最後のシーン、『♪ちょうちょ、ちょうちょ』の調べとシュタイナーの高笑いがシンクロする。
『戦争のはらわた』、見事な邦題だ。
サム・ペキンパー監督が描きたかったのも、まさに戦争のはらわたであっただろう。
戦争映画の姿を借りた「厭戦映画」の傑作と言えるだろう。
なんかハイルって言わない✘ドイツ兵✘?
『ベッケンバッハ』が『ペキンパー』の本名。つまり、ドイツ系移民のアメリカ人の子孫。
そうでなければ、こんなワケの分からない出鱈目な話は作らない。
ニュルンベルク裁判で裁かれたナチス・ドイツ『オーレンドルフ』の理論
『自分はナチス・ドイツと言う歯車の一つで、自分自身に責任は無いと思い込む』だから、オーレンドルフはユダヤ人の非戦闘員の女や子供までホロコーストが出来たと証言している。それは歴史的な事実である。
さて、
それを踏まえて反戦を語るべきではないと感じる。
ナチス・ドイツは赤軍を1400万人位の殺して、ユダヤ人を600万人もホロコーストしている。
ガキの頃見た事があったが、ナチス・ドイツを装ったアメリカ軍の特殊部隊の話と思っていた。(見たのは『地獄のバスターズ』だった)ちゃんと見れば、理解できるのかもしれないが、もう一度見る気にもなれない。もっとアクションだけを徹底してやるべきだと感じた。使っている戦車はソ連のT34だと思う。
しかし、要は『ワイルドパンチ』と同じく『悪者の負けの美学』なんでしょ。それはわかるが、それこそ『メスのわんわん』がまた子供を生むんじゃない?
最後のブレヒトは東ドイツに亡命した人物である事も一応頭に入れて置くべきだと思う。マルクス主義が悪いと言っているわけではないが、東ドイツのシュタージを一方的にナチス・ドイツと関連付けるイデオロギーでは、彼の行動や言葉をどう捉えると言うのだろう。
トラウマ級戦争映画
あの男の敗北を喜ぶな 諸君
社会が立ち直り
平和になっても
彼を悩ませたメス犬が
また発情してるぞ
---ブルトルト・ブレヒト---
最初は英語とアメリカ人にしか見えない俳優陣に違和感を覚えていたのだが、途中から全く違和感がなくなる不思議な映画。戦争なんて敵・味方がどうあろうと関係ない。戦争なんて所詮は人殺しなんだ。前半の凄まじい戦闘内容や病院で傷ついた兵士たちのグロテスクなシーンが反戦映画として確立している。
ロシア少年兵を助けたり、ゲイのようなキスシーン。そして、女性だらけのロシア兵など奇妙な部分もあったり、土まみれと塹壕の中の暗い映像のおかげで人物関係やストーリー自体も把握しにくい。また、敵の姿も中々見えてこないと感じたあたりからこの映画の本質が見えてくるのです。戦争中毒、狂気、裏切り、復讐と、戦争のマイナスなテーマがいっぱい詰まっている、とにかく強烈な映画だ。
【2004年12月金沢映画祭(だったと思う)にて鑑賞】
東部戦線は何処にでもある。
ファシズム対ファシズムの戦い。
降伏しても嬲り殺しにされるだけ
皆殺しにするか皆殺しにされるかだけの戦争。
国家利益ではなく憎悪を理由に相手を皆殺しにしようとし
1000万以上の人命が消えた人類史上最悪の戦争が
独ソ戦であり映画の舞台だ。
連日、当たり前のように人が泥に埋まって行く地獄に
フランスから貴族のお坊ちゃんストランスキーが、軍人の名誉である鉄十字勲章を胸に飾る為に現れた事で物語が動きだす。
着任したストランスキーは、さっそく捕虜を連れていた主人公スタイナーに捕虜殺害を命じるが拒絶されてしまう。
階級こそ下だがスタイナーは歴戦の兵士であり
何よりストランスキーが授章を願ってやまない鉄十字勲章持ちだ。
ストランスキーの上官もスタイナーを買っており
迂闊に処罰も出来ない。
スタイナーと言う男
上官と部下の信頼厚く、最前線を任され
鉄十字勲章、歩兵突撃勲章、対戦車撃破勲章
クリミア防衛勲章、戦傷勲章
勲章総ナメ状態の彼こそがストランスキーの理想像である…に関わらず
「勲章が欲しければやるよ」
と、自らの鉄十字勲章を投げてよこす様な男だ。
戦争に疲れはてたスタイナーから見れば勲章なんぞ失った仲間と引き換えに貰った鉄の板に過ぎないのだが
貴族出身で戦争を知らないストランスキーには不遜な男にしか見えない。
俺は馬鹿にされている!!
ストランスキーの中でドロドロとした憎悪が渦巻く…渦巻くのだ…
しかし、彼を見返せる才覚はストランスキーには無い。
彼が持つ貴族の身分は全く役には立たない。
遂にストランスキーは卑劣な手段を使い戦死した他人の功績を奪う事で鉄十字勲章授章の権利を得る。
そして、自分が有する貴族のツテを使い
授章と同時にフランスに逃げ帰る算段を得るのだったが…
これは憎悪の映画だ。
全世界が憎悪に突き押されていた時代に
最も救いの無かった大戦争で
たった2人の男が互いを殺すほど憎み合う映画だ。
戦争などしなくても人は簡単に憎悪する。
階級、人種、宗教、家柄、美貌、才覚
格差と対立の構造は何処にでもあり
誰でも相手を殺すほど恨む可能性はある。
だから、あの男の敗北を喜んでいてはならない。
彼を悩ましていたメス犬が盛り出すのは自分の前かも知れないからだ。
なんという素晴らしい邦題だろう! 本作のテーマを見事なまでにえぐっている
何故ドイツ軍を描くのか?
英国、西ドイツ合作映画だとしても
何故米国人監督なのか?
英国人でもなく、米国人監督が撮るのか?
どうしてサム・ペキンパーが担当するのか?
どうしてこれほどまでにむき出しの戦争の現実を執拗に描こうとしているのか?
何故戦争のプロの下士官兵とプロセイン貴族の将校との対置構造なのか?
何故ホモセクシャリズムが重奏音のように通低しているのか
なぜに美少年が冒頭とラストシーンに登場するのか?
何故ソ連女性兵士のシーンはあるのか?
何故男性器を噛みちぎられるのか?
何故主人公は美しい看護婦との家庭を取らず、なぜ原隊に復帰するのか?
あの地獄の東部戦線に戻ってしまうのか?
映像にはすべて意味があるのだと思う
戦争の悲惨、凄惨な実相を執拗に描くことで反戦メッセージにする?
そうではない
そんなものはペキンパー監督の頭にはこれっぽっちもない
思い浮かぶのは「相対的」という言葉だ
戦争の圧倒的な暴力によって、文明の皮膚がすべて剥ぎ取られた時に、どのような世界があるのか
それが本作のテーマなのだと思う
宗教、歴史、思想、性的な規範、正邪の概念
そんなものはすべて崩壊した世界
人間が頼る絶対的な基準が無くなった世界
すべて相対的化した世界
つまり生き残びるためならなんでもして良い世界
それを表現しようとしているのだ
それはドイツ軍だからではない
英軍でも米軍でも起こりうることなのだ
戦争中の日本軍にも起こった
将来、自衛隊にも起こりうることだ
だから米国人の監督が、ドイツ軍の物語を、英国人の主演で、英語の台詞で撮るのだ
戦争による文明の崩壊は普遍的にどこの国に於ても起こりうる
それを示そうとしているのだと思う
戦争のはらわた
なんという素晴らしい邦題だろう!
本作のテーマを見事なまでにえぐっている
ナチスドイツの小隊の運命
ロシアタマニ半島1943年退却
オープニングニュース映像かモノクロ
ジェームスコバーンだ 部下が音もなく殺す ロシアの少年兵 ハーモニカ吹きます
シュタイナーは神話 伍長
スローモーションで派手に 爆破
大尉とはそりが合わなさそう
ディーツ2等兵
曹長に
マイヤー中の誕生日をみんなで祝う
ロシアの少年 返したのにロシア人に殺された
迫撃砲の威力がすごい
曹長はいつのまにか病院に
幻覚
看護師が涙ながらあなたには戦争しかないの
ドイツ永遠に
戦線復帰
タいイは鉄十字勲章が欲しい
プロイセンの貴族
空襲
火薬の量が凄まじい
大佐も敵に回すのか 曹長は 将校が全員嫌い勲章アサリのクソ野郎
陰謀による steiner の小隊だけ取り残される
ロシアの戦車が打ってきた
戦車の迫力たるや
地雷差し込んで一台撃破
工場へ
戦車が突っ込む
戦場にかかる橋、橋の下を行く
登るコバーン音もなくしえとめる
女軍人風呂
アナパ
お色気作戦に引っかかって酷い目にあいそう
ディーツが殺された 女の子を傷つけないで
やっぱりちんこ食いちぎられた
差し出す
ハーモニカで歌う
ズボンの丈てやっぱり偽装バレた
よりによってタいイに暗号を送ってしもた
味方に撃たれて無残に死ぬ
一拍置いて掃射した
スローモーション
ナイフでトドメ
弾幕の中に借りを返すため またひどくなってきた
一騎打ち あなたのとりこは死んだ失敗だたい私は生きるあなたは死ぬ 1回目は外す
ロシア軍と戦う 大佐も出てきた 今日の月は再装填の仕方もわからない お笑い動画
まあ、こういう奴らっているよね
鉄十字勲章を家族に見せたい、使えない、間抜け貴族の大尉シュトランスキー
こういう男、職場には必ず一人はいます。
一方、シュタイナーは、ブラント大佐に「彼は激戦地にいる。そこを探せ」と言われるほど頼りになる伍長。
シュタイナーみたいなのも職場にはいるもんです。たいてい部下に好かれてます。
ブラント大佐を補佐するキーゼル大尉は、新任シュトランスキーに「シュタイナーって誰?」と訊かれてこう答えます。
「まあ、君とはそりが合わんだろう。しかし、あの手合いが居なくなったらお終いだ」
上司に媚びる気はない。名誉にも興味ない。戦争も軍隊組織も嫌い。でも、与えられた任務はきっちり果たすシュタイナー。
皆に慕われるマイヤー少尉。白兵戦で戦死する直前にシュタイナーに忠告する。
「やつら(シュトランスキー)は普段は上品だが、敗走しはじめたら気を付けろ。本性がむき出しになるぞ」
戦争映画なんだけど、「毎日の職場にこんな奴らいるよね」と思ってしまう映画でした。
いや、記録映像で見せるオープニングとエンディングは衝撃的。観る人に「これは戦争の映画ですよ」と腹をくくらせます。
鉄十字なんてただの鉄クズだ。
貴族出身で家族に自分を証明する為に鉄十字が欲しいダメ男と、将校嫌いで仲間から英雄扱いされている男。
社会からの評価よりも仲間や義理を大切にするシュタイナーのような男になりたい。
ドイツ映画ということを知らないと混乱するかも
ドイツ軍とソ連軍の戦争を描いた作品という事前情報を知らずに観たので、最初かなり混乱した。(主演はジェームズ・コバーンだし英語で話してるし)
全体的にガチャガチャしてて、劇中で起こっている状況や人間関係が上手く掴めず、ウィキペディアであらすじを読んでやっと内容を理解した。
戦闘シーンの迫力は凄まじいし、ストーリー的にも戦争映画史に残る一本だと思う。
男達の生きざまに胸を打たれる堂々たる名作カルト
第2次大戦下で苦戦するドイツ軍。シュトランスキー大尉は黒十字章を獲得する野望に燃えて激戦のロシア戦線に自ら志願して着任。そこには百戦錬磨の小隊を率いるシュタイナー伍長がいた。名誉欲に駆られるシュトランスキーに対してシュタイナーは上官に対しても物怖じせず部下からの信頼も厚い叩き上げ。二人は事あるごとに対立するがシュタイナーが重傷を負って戦線を離脱、そしてある戦闘をきっかけにシュトランスキーは策略を講じるが・・・。
戦争カルト映画と呼ばれるだけあって能天気な童謡をバックに凄惨な戦場が映し出されるオープニングは確かに強烈にシュールですが、そこで油断しているとすぐにジェームズ・コバーンが演じるシュタイナーのカッコよさにすぐにボディブローを食らいます。そもそもドイツ軍の苦戦を描いていること自体が当時でも相当異色だったと思いますが、ドイツ軍≒ナチというような単純構図を排して、様々な思想を持つ者たちがそれぞれの正義と名誉に命を懸けていることをこれでもかとエモーショナルに描写、もう15分経ったくらいから泣けて泣けてしょうがないし、シュタイナーが怒りを爆発させるクライマックスでは魂が震えます。
こんな名作を知らずによくもまあ生きてきたなと恥ずかしくなりましたが、それこそ星の数の映画がこの名作の影響下にあることが手に取るように解りました。『機動戦士ガンダム』も正にそれですし、そう考えると真の名作とはそれを観ていない人間にすら深い感銘を与えるものなのだと知りました。ちなみにこれデジタルリマスター版なので塵ひとつ映り込まない流麗な映像が圧倒的に美しかったです。
独特の編集、リズム
ズーム、編集、スローモーションと独特のリズムでとてもいいです。
うまく言えませんが、まともな人じゃこんな作品撮れないよ!っていう狂気みたいなものを感じます。
ラストもすごくいいですね。
久しぶりにペキンパー作品見ましたが、やっぱり好きです。
続きが見たい
上映してくれて感謝する。
スタイナーとストランスキー、ドンパチ後も生き残っていそうだが、続きが見たい気がする。
途中の婦人部隊とのアレコレが切ないというべきか、トラウマになるというべきか・・・
T-34への肉弾攻撃が爽快。昨今の戦争映画の陰惨さはなく、冒険活劇的な描写。
最新のブルーレイの購入を強く勧める。廉価版はゴミ箱に放り込んでよし。
鉄十字章だけが欲しい貴族
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:60点 )
自分が軍人としてどんな活躍をするのかは脇に置いて鉄十字章が欲しくてたまらない名誉欲だけの貴族軍人シュトランスキー大尉と、現場で叩き上げのシュタイナー曹長との対立を軸に物語は進む。だが当初はその物語にあまり興味を惹かれなかった。
自分たちの小隊を銃撃して部下を殺したトリービックは殺したのに、それを命じたシュトランスキー大尉は殺さずそれどころか一緒に戦う。最初はこの物語の展開がよくわからなかったので調べてみた。要は臆病で戦場に立とうとしないのに勲章を欲しがるも無理だと悟って安全な場所に転属しようとするシュトランスキー大尉を、無理矢理戦場に引っ張り出してみたら彼は銃の扱い方すら知らなかったという落ちらしい。それならば展開は納得できる。
でもシュトランスキーがシュタイナーを撃っていた可能性もあるし戦場でシュタイナーが先に死ぬ可能性もある。結果的には目論見どうりになったとしても、決断した時点ではどうなるかわからないしあまり賛成が出来ない判断だった。
それよりも戦場の描き方が良かった。小隊の部下がソ連の帽子を被っていたりしてどちらが友軍か分り辛いが、激しい戦いと簡単に死んでいく兵士とその死体などは、ペキンパーらしい迫力と残酷さが出ていた。シュタイナーはそんな戦場でただ黙々と軍人として自分の責務を果たしていく。
映像は実際はT34/85はまだ登場していなかったりF4Uがソ連上空を飛んだりして史実に合わない部分もある。だが大枠では美術・衣装も再現性が良かったし、兵器も本物が使われていて作り物感が少なかった。
ご都合主義があまりない戦争映画
評判が良かったので視聴をしてみました。
感想としては近年の戦争映画みたいな主人公を英雄的な扱いをしてカタルシスを得るようなタイプの映画ではありませんでした。どちらかというと戦争という大きな渦では一人の人間だとたいして影響を及ぼせないという当たり前の話なんですが、そこを描いた映画のような気がします。
また、全てを語っているわけではないので所々でこのシーンはどのような意図があって撮っているかなど観ながら考えさせられるものでした。しかし、一回で全てを理解できたわけではないので最初の段階で視聴した評価は星3.5としています。
やめときゃよかった…
ベストにあげる方もいる映画だけど、映画ってやっぱりその時の状況が評価に大きく影響するものであって、今観ても素晴らしい、とは思えなかった。
特に昨年の『この世界の片隅に』と先日の『ダンケルク』の後をうけての戦争映画は厳しいよね…
評価できません…
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