戦場はどこだ!

解説

ロバート・ショウの原作をシルヴィア・ラインハルトが脚色ドイツのゴットフリード・ラインハルトが製作・監督した戦争コメディ。撮影はクルト・ハッセ、音楽はハロルド・バーンズが担当した。出演はアレック・ギネス、マイケル・コナーズ、ロバート・レッドフォードほか。

1966年製作/イギリス・アメリカ合作
原題:Situation Hopeless But Not Serious

ストーリー

一九四四年十一月。アメリカ空軍のドイツ爆撃がいよいよはげしくなり、ドイツ全土に爆弾の雨が降った。壮烈な空中戦が行なわれ、アメリカ空軍の一機が撃墜された。身をもって脱出した二人の飛行士、ラッキー(M・コナーズ)とハンク(R・レッドフォード)は、ドイツ兵の目をくらまして村に逃げこみ、フリック(A・ギネス)の家の地下室にかくれた。店員のフリックは、死んだ母親が今もってこわいという、世間なみのつきあいもできない男だった。そして優越感を味わうために二人のアメリカ兵を、かくまってやることにした。戦争はドイツの敗北に終ったが、二人には話さないばかりか、ドイツの輝やかしい勝利を語り続け、ますます優越感にひたるのだった。そしてこのことは、フリック一人の秘密だった。六年後のクリスマス。二人にプレゼントをしようと外出したフリックは心臓マヒをおこして、病院にかつぎこまれた。その間、地下室の二人は食べ物がなく腹をすかして待ってる有様。病院をぬけだし、バイクを盗んで急ぎ帰宅したフリックを、警官が追ってきた。二人をかくまっておくことはもはやできないと、観念した彼は二人を解放した。町に出た彼らがおどろいたのも無理はない。それから十数年がすぎた。ラッキーとハンクは、サンフランシスコでのパーティーでドイツ時代の物語を始めたが、誰も信じようとはしなかった。しかしそこへフリックが現われて証明した。彼は、今ではハンクにやとわれているのだ。ラッキー、ハンク、フリックの三人は永遠の友情に結ばれることになったのだ。

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