007 サンダーボール作戦のレビュー・感想・評価
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シリーズ最大ヒット作
JBの最大のヒット作です。 荒唐無稽なGFからスパイアクションに戻ったような印象ですが、水中シーンが多すぎ、長すぎのため、全体に流れが一本調子です。 これといったパンチに欠けるので初期シリーズの中でも印象が薄い作品です。 それでもJBに三点はつけられません。
第4作は、海洋アクション・スペクタクル巨編! マイアミ、バハマの海のロケ風景の美しさ 本格的な水中格闘シーンが見もの
4Kリマスター、BESTIA Enhancedの高音質大スクリーンで改めて鑑賞する幸せ。 前作「ゴールドフィンガー」の大ヒットで、乗りに乗ってる時期のシリーズ第4作。 タイトルを単なる「サンダーボール」ではなく、ちゃんと作戦名「サンダーボール作戦」としたところからすでにカッコイイ! ボンドカー・アストンマーチン、実在の秘密兵器・ジェットパック、小型酸素ボンベ、カメラ型ガイガーカウンター、ロケット・バイク、分離合体高速艇ディスコヴォランテ、水中バイクに水中戦車、など超兵器のオンパレードながら、決して子供向けにはなっていない、大人向けの粋なスパイアクションスペクタクル大作になっているのが、さすが。 これは、プロデューサーのセンス、監督の演出、そして何よりコネリーの『大人の男のムード』の賜物といえます。 ボンドが、去り際に、格闘の末倒した男に、近くの花瓶に刺してあった合った花を投げたり、忍び込んだホテルの一室から出ていくときにも、テーブルに合ったぶどうを一粒口に含んでから去るなど、ちょっとした仕草にもユーモアがあるのが最高にカッコイイ。 マイアミ、バハマでのロケなど特に海が美しく、水着も映える競演女優陣、わかり安すぎる「眼帯をした悪役」でありながらもコミカルにならないアドルフォ・チェリなど、俳優もいい。 話の展開もスケールが大きく面白い。 特に、MI6会議室などのセットや、核搭載爆撃機の強奪プロセスの特撮が本当にリアルで素晴らしい。 そして、クライマックスでは、まさに「人海戦術」となる、ラルゴ部隊対米国攻撃隊の水中での戦闘シーン(「ム-ンレイカー」ではこれをそのまんま宇宙でやってた^^;)など、見せ場の連続! 最高の娯楽映画です。 この後、まったく同じ原作、コネリー主演で「ネバーセイネバーアゲイン」として再映画化されましたが、やはり脂の乗っていた頃のコネリー、本家シリーズである本作品にはかないませんでした。 ちなみに、ラストの「緊急脱出装置」は、実在の軍事作戦だそうで驚きです。
日本だけが最優先、1965年12月9日に世界最速公開された記念碑的007だった
今回、60周年の4K上映で44年ぶりに劇場で、しかも悲願の、前回のリヴァイバル公開時よりも大型スクリーンでの鑑賞をやっと果たす事が出来た。 今回、映像も音響もレストアされた事により更に、TVやパソコンなどでの鑑賞で受けるのとは、全く別物であるとの認識は深まった。 開巻、冒頭に制作元の旧ユナイト社のロゴとテーマ曲が無くなった事は寂しいが、耳慣れたテーマ曲に乗ってワイド・スクリーンに鮮明に映し出されたタイトル・バック映像には、感動の余りジーンと来てしまった。 ストーリー的にも当時のシリーズ中でも屈指のスケールで、登場メカについても、一人乗りのジェット・パックやお馴染みのアストン・マーティンに加え、特に後半の水中バトルにその多くが登場する水中に特化したメカの数々、それまでのシリーズ中最長の上映時間、なのにエンディングは何故か呆気ない程短く、「ジェームス・ボンドのテーマ」曲が流れるだけという“異色尽くめ”の作品。 元はといえば初公開時には、イギリス、アメリカも含め、世界中のどの国よりもいち早く、1965年12月9日からロードショー公開された作品だった。 それ故に、全てのフィルムが一度に届かず、仕上がった順からバラバラに届くのを、翻訳用脚本をもとにして予め準備をしておき、届いた順にはめ込んでいって、1日前の試写にギリギリ間に合ったというイワク付き作品なので、その結果幾つかの差異の存在するバリエーションを生み出す原因にもなった。 あと前述の混乱を引き起こす原因となったのには有名な、直前の「主題歌差し替え騒動」が関係している。 「ミスター・キス・キス・バン・バン」⇒「サンダーボール」。 シャーリー・バッシーによる録音の長さが不足していたことで、更にディオンヌ・ワーウィックで録り直しまでしていたのを、トム・ジョーンズの歌唱による、新主題歌へ変更に。 更にこの作品の音楽の別バージョンの存在の件は、その主題歌変更騒ぎの余波による影響で「サウンドトラックの編集(新主題歌ベースのBGMなど)が間に合わず、公開当初は全編のほぼ半分が12トラックのうち7トラックのみを使った暫定版を使用していた。」と明かされている。 全く同じ録音曲なのに、欠落してる楽器パート(収録トラック)がある、というのが真相。 単純に、「セッションテープからのミキシング作業の不備」的かと。 この作品については先述の通り、当時の我が国での公開だけ異例の「世界最速」だったことで、初公開版のみこの”暫定”バージョンになってたことは間違いないと思われ、エンディングも現在の版の”ジェームス・ボンドのテーマ”では無く、”サンダーボール”のインストゥルメンタル版だったと言われている。 上記のゴタゴタについて、昭和の時代に読んだ字幕翻訳者の高瀬鎮夫氏のエピソード集の中でも、可成り異例の出来事として記述されていたことも忘れられない。 しかしそうしたトラブル以外には、クオリティ的にも一弾アップし、今作よりシリーズ初のテクニカラー・パナビジョン・フィルムによるワイドスクリーンに昇格し、6チャンネル立体音響となった記念碑的作品でも有る。 初公開時の我が国でのブームもまた、凄まじかった。 雑誌等、メディアでの取り上げは勿論、登場する水中メカなどのミニカー、おもちゃ、プラモデルにとどまらず、果ては駄菓子屋のパチモンに至るまで、鑑賞が叶わない子供たちにまでそれは轟いたのであった。 という訳で我々の世代って、公開当時に身の回りが『サンダーボール』モノだらけになってたりで、観ずとも興味が凄かった... 具体的にはイマイ模型から大量に発売の水中メカと、非公認で駄菓子屋にいっぱい売られていた水中スクーターのおもちゃなど。 ‘66年のその時には、自身も幼少ゆえに鑑賞は果たされなかったが上記のような記憶が焼き付いていたことで、007の他作の殆どをクリアしていくにつれて年々興味は高じていった。 だが、名画座では掛かる事がなく後年まで鑑賞の機会がなかなか訪れずで、可成りじれったい思いをさせられて007作品でもある。 結局、やっと鑑賞出来たのが、順番がバラバラにリヴァイバル公開がなされていた007シリーズの中でも今作は最も遅い方の、1974年になってからの再公開となった。 しかし、「“公開当時には可成りの話題を呼んだ作品”なので、勿体つけて後回しにして大々的にやるのかな?」などといった妄想は見事に裏切られ、これまでで最も小規模なクラスの「リヴァイバル専門館」小型スクリーンが充てられて、ひっそりと公開された事にはショックを受けたものだった。 他作品に比べて、パンフレットもペラペラだった。 兎に角、今回の記念上映の1期でやはり数十年ぶりの鑑賞を遂げた『女王陛下の007』と共に宿願を果たすことが叶ったこと、感慨深い思いで劇場を後にすることができた。 参考までに、上記の主題歌変更騒動が影響して、当時発売されたサントラLPレコードと、単純にそれをそのまま収録のCD盤に関しては、映画サウンドトラックがまだ録音中であったためLP には”映画の前半の 12 トラックしか”楽曲が収録されていないという、なんとも不完全というか中途半端極まりない商品であり商品価値に乏しい。 映画のサウンドトラックの”一部だけ” がLP でのリリース用に録音された後、バリー氏は更に新テーマを中心にした大量のスコアを追加して、それが映画全体に織り込まれた。 要するに、新主題歌『サンダーボール』が書かれた後に、それと関連付けられた新しい曲を数曲書いてオーケストレーションし録音したものが、実際に公開された作品には追加楽曲となっている。 それらについては、2003年2月25日に「ジェームズ・ボンド・リマスター」コレクションとしてコンパクト・ディスクで再発行された際にだけ初めて、これら6つの追加トラックを含んだエクステンティド・バージョンとして過去に一度リリースされた事があった。 これには当然ながら、「ミスター・キスキスバンバン (Monoバージョン)」も含まれる。 公開当時、LPレコードはSTEREO & Hi-Fidelity (Mono)の2種で違いがあることがあり、本作サントラについても、STEREO=ディオンヌ・ワーウィック版オケ、Hi-Fidelity (Mono)=シャーリー・バッシー版オケと別音源になっていたことでの収録である。 また、「ミスター・キス・キス・バン・バン」のシャーリー・バッシーと、ディオンヌ・ワーウィックによるそれぞれの歌唱版については、1992 年に『ベスト・オブ・ジェームズ・ボンド』としてCDリリースされた際に限定追加バージョンのボーナスCDとして、当時まだ一般公開されていなかった未発表曲の多くを収録した” 30 周年記念限定版2 枚組”という形で初めて耳にする事となった。 なんと、これには"Thunderball Suite"ということで、前述の追加録音音源も初収録されていたのである。 「ミスター・キス・キス・バン・バン」についても当時はまだ、上記のような事の顛末の詳細を理解していなかったため、歌唱バージョンの存在に(それも同楽曲が複数存在したことにも)とても驚いたこととして記憶されている。 ついでに、ジュリー・ロジャースによる『二度死ぬ』主題歌候補(別バージョン)の収録についても同様だった。 このCDについて、既に30年以上前の4代目ボンドのティモシー・ダルトン氏時代までの、かつジョン・グレン監督の5作目で最後のボンド映画となった『消されたライセンス』公開時点までの30 周年記念の節目の発売だったことで、当時はファン驚愕の貴重音源満載だったけれど、以降のピアース・ブロスナンとダニエル・クレイグ時代からの007ファン歴30年以下程度の世代には認知度は低そうだが、マニアなら持っておきたい1枚かも? 取り敢えず、少なくとも『サンダーボール作戦』についてだけは、上記の『ジェームズ・ボンド・リマスター・コレクション』盤CDは必聴のファン必携、必須アイテムじゃないかと思われる。(「ミスター・キス・キス・バン・バン」は上記の限定盤以降は、現在はどれかのCDに2種とも入ってるのかな??)
"ボンドと美女と、鮫と…"な映画
『BOND60 007 10作品4Kレストア版』の1作として2023年11月に鑑賞。
劇場で『私を愛したスパイ』を初めて観た時、悪役のニックネームが"ジョーズ"だったので、007シリーズも流行りに乗っかってるなぁと、当時子供心にもそう思ったんですが、TVで散々観ていたはずの『サンダーボール作戦』に"鮫"は重要アイテムとして既に登場済みでした笑
『サンダーボール作戦』の個人的な見所は、"Q"が開発した数々のボンド・アイテムなんですが、脱出用のあの空飛ぶ簡易型ロケットはどこに隠してあったのか?とか、ベントレー?の後方から噴き出していたのは単なる水だったのかとか、(ベントレー?の)防弾壁は意外にペラペラだなぁとか、冒頭から色々気になり出して、見どころの多い作品でした笑
他にも、あの時代ならではの見どころ満載でかなり痺れました。オープニングのテーマ・ソングの場面は、水の中を泳いでいるせいか、いつもより"大人の眼"で見過ぎてしまったりして、子どもの頃、TVで観ていた『サンダーボール作戦』とは違う見方をしている自分に年齢と時間の経過を感じました…。
色々と映像技術やらアクションも高度になった2020年代の今からすると、若い映画ファンにアピールするような作品ではないのかも知れませんが、映像も綺麗にレストアされて、ちょっと感動もんの007でございました。
*『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』で主人公が夢の中で、ロンドンのメイン通りに出るといきなり『サンダーボール作戦』の映画看板に劇的に出くわします…あれを見てから、この作品をずっとまた観てみたいと思っていました。今回初めて映画館で観ることが出来て感動しました。
*今回、60周年のパンフレットが発売になっていますね!1000円でした(薄いです笑)。
ふやけた007‼️
007史上どころか、映画史に残る名作「ロシアより愛をこめて」と「ゴールドフィンガー」のあと製作され、インフレを考えると007史上ナンバーワンのヒット作がこの「サンダーボール作戦」です‼️オープニングで女装したスペクター幹部と戦うポンド‼️屋敷内の高級そうな内装品を次々に破壊しながら黒いドレス&ストッキングのオッサンと戦うポンド‼️笑ってしまうようなシーンなんですけど、ようやく敵をやっつけたボンドは背中に背負ったジェットパックで垂直上昇し緊急脱出‼️スバラしい‼️このシーンは初期の007を象徴する名場面だと思います‼️ただこの作品で印象に残っているのは、そのシーンくらいで独眼竜のスペクターNo.2ラルゴはなかなかカッコ良かったですが、ボンドガールのドミノも前2作のタチアナやプッシーの魅力には遠く及ばす、映画史上初の水中アクションと名高いクライマックスもサメまで出てきての大混戦なのですが、いかんせん水中なので、イマイチ痛快さというか、カタルシス不足かな‼️作品的にビミョーにフヤけてる印象‼️ショーン・コネリーの5作の中では一番思い入れのない作品‼️でもスパイ・アクションとしては相当面白いとは思います‼️
わかりやすかった
いつも思うのだが至近距離から銃を向けられて絶体絶命なのに悪役はすぐに撃たない。すぐに撃たないから隙をあたえて逆転されてしてしまう。 007だけでな世界中の世界中のアクション映画でのお決まりである。 今回もそんなシーンもありいの結局、ボンドがミッションを成功する。 海と空と陸と至る所でのアクションシーンは圧巻で海の中のシーンのサメは本当に泳いでるのか? 本当に泳いでいる中での撮影なら役者もたまったものではない。 自分なら戦うどころではなく早く陸へ上がりたい、けど、必死で上がろうとして惨めにサメに食われるやろな 正義と悪役もはっきりしてたし筋書きも難しくなかったので単純に楽しめた それがはそうと海中に沈んだ船の扉てあ、アンナ簡単に明けれるんやろか?
帽子掛けが入り口に移動
冒頭エピソードではスペクターNo.6ジャック・ブヴァールの葬式シーン。“JB”とボンドと同じイニシャルというのがいい。一瞬、ジャックブラックと声を出しそうになったけど・・・。そこではロス五輪で有名になったロケットマンのごとく空を飛ぶジェームズ・ボンド。 NATO空軍パイロットのダンヴァル少佐ににそっくり整形してヴァルカン爆撃機を奪う作戦を立てたスペクターNo.2のラルゴ。片目というところも面白いけど、策略家なのでいまいち迫力がない。アンジェロの妹ドミノを愛人にするとか、陰湿度は高かった。そんなラルゴの最終目的は爆撃機に搭載されていた原爆2個をネタに英米から金を強請ろうというものだ。 やはりテレンス・ヤング監督の撮り方はドキドキさせてくれる。CGなどは無い1965年。ノンストップムービーが流行の007シリーズもこのくらいメリハリがあった方が面白い。犯人が金(宝石)の要求に対する返答を「6時にビッグベンの鐘を7回鳴らせ」というのは好きだ。また、Qが突然バハマのナッソーに現れ、ボンドに小道具を渡すのも面白い。 また、ボンドのよき相棒ともなっているフェリックス・ライターはころころ役者が変わるのでわかりにくい。今回はイーストウッド似のカッコいい俳優さんだった。ボンドガールのドミノとは寝てないのに、敵の女とは寝てしまうボンド。助手のポーラも可哀想だったけど、フィオナも可哀想かな・・・盾にされちゃったし。 個人的には海中のシーンが好きじゃないのですが、終盤の水中乱闘はオレンジ対黒ではっきりわかって見やすかった。もしかするとサメ映画の代表でもあるのかな・・・
最初に見た007
007シリーズ4作目であるが、ロードショー公開時に最初に見た007シリーズなので、大変印象に残っている。
テレビにはない、これぞ映画の醍醐味という感じで、「サウンド・オブ・ミュージック」と共に映画に夢中になってしまったきっかけとなった映画でもある。
また、007シリーズの中でも、結果的に「ゴールドフィンガー」と同じ位に好きな映画でもある。
いつも話題になる主題歌も、007シリーズではいちばん気に入っている(トムジョーンズが歌っている)。
見所もたくさんあるが、中でもオススメは水中シーンだ。当時としては水中シーンは珍しかったので、それだけでも圧倒された。
No2が格好良い
かの名作、ゴールドフィンガーの次作を作るというのは相当なプレッシャーだったと思う。 ついでに大人の事情の版権問題、著作権問題も相まって本作制作陣は多大な精神的負荷を堪えながらの仕事となったのであろうなぁ。 子供の頃は、日曜洋画劇場か月曜or水曜ロードショーでくらいしか観る機会がなかったし当時はモノもわからなかったが、今、改めて大人の視点で観ると小道具に酔わされる。 ガイガーカウンター時計、ブライトリングじゃん!他のシーンはロレックスだが、ロレックスのオイスターケースの逸話は大好きだから、海中シーンが多用される本作では実に味わい深い。 前作のレビューに沢田研二の名前を出したが、奇しくも今回のボンド・ガール、ドミノ役のクローディーヌ・オージェは1976年「パリの哀愁」でジュリーと共演してるんだなぁ。 本作は公開年、sound of musicに次ぐ第二位だったのですねー。女性人気はsound of music、男性人気は007に集まったのでしょうか? 幼少のみぎりより、sound of musicは最低でも年1回は観た(親に観せられたw)にも関わらず、本作はそこまで記憶にありません。ついサンダーボルト作戦って言い間違えるし(それはイーストウッドだっつーの!w) ナッソーを首都とするバハマは、この時まだ自治権は獲得していても独立はしていないんだよね。すぐ近くには東側キューバだ。ある意味、東西最前線の一つでもあるデリケートな地理が物語に深みを与えてくれる。 個人的には、アドルフォ・チェリ演ずるスペクターのNo2.ラルゴが格好良かったなぁ。(原作ではNo1なんだよね。ブロフェルドは表向きのNo1) これまでのラスボスはどうも今ひとつ弱かったから、初めてジェームス・ボンドに対抗し得る魅力的な悪役が登場したように思います。今作限りで退場なのが残念。 なんにせよ、陸海空すべて制しての大アクションだし、Qはバハマまでわざわざお届けものに来るしw 「世界を股にかける、粋で軟派なスーパー諜報員」の方向性がすっかり固まった本作でありました。 ボンドがドミノにお勧めしていた、コンチ・チャウダーはバハマ名物だそうな。いつか、現地で賞味してみたい。
【4作目】サンダーボール大作戦
本作の番外編?にあたる1983年製作の【ネバーセイ・ネバーアゲイン】を、敢えて先に観ていたのだが、個人的に正解。 今回のボンドもしっかり与えられた仕事と、出会いの度の情事をこなしつつは安定。だが今回はタイムリミットで若干焦るボンド、いつもの余裕から一転、真剣に任務を遂行も新鮮。 Qの多彩なアイテムも活きており、陸と空と海でそれぞれの見所に貢献。 海中戦がメインだが、予想以上のクオリティ。半世紀以上昔に、ここまでやってくれるとは。水の抵抗もあり、スピード感は全く無いが、敵味方入り乱れての戦闘は十分な見応え。過去にここまで水中で戦う映画も少ない? スペクターNo.12のフィオナ(ファティマ)、壊れっぷりは断トツで【ネバーセイ〜】だが、落ち着いた冷酷さは【サンダーボール】か。スペクターNo.2のラルゴも貫禄があり、今回の犯罪のスケールの大きさにマッチ。 後半に若干シナリオ飛ばしたかと思うくらいの、スピーディな展開には驚いたが纏まりは○。ラストは水中戦からのギャップに驚かされる、スピード感満載の手に汗握る船内バトルは必見。合成映像は許容範囲。ここはツッコミ禁止。 何より秀逸なのは、好みは分かれると思うが、スピード感と緊迫感を出すカメラワーク。当時の技術で、この要所の瞬間のカットインする切り替えの演出は素晴らしい。
昔の映画をナメてた
最初はストーリーについていけなくて置いてけぼり食らった感じだったが、だんだんと展開が見えてきてからは最後まで楽しめた。なんといってもボンドガールがとにかく美しい。当たり前だけど。また、ショーン・コネリーの若い頃の作品は初めてみたが、当時35歳であの渋さが出せるのはすごい。
He strikes like thunderball. 水中撮影大変そう。
2021年公開のボンド25作目に向けて見直し007。初代コネリー・ボンドの第四作目「サンダーボール」です。ボンドさん、序盤から看護婦さんに超セクハラ‼️これはもう訴えられてもおかしくないレベルです。アバンタイトルでカッコ良いアクションしてからのセクハラ親父っぷりが半端ない。
本作でも敵はスペクターです。スペクターさん、あっさり組織のNo.9を殺してましたが、そんな事をしていたら組織の人員があっという間になくなってしまうのではないでしょうか?仮にも大きな組織で9番目まで上った人なんだから、あっさり殺しちゃってると有能な人からいなくなってしまいますよね。そして、秘密の組織の割りに指輪で自己主張し過ぎです。
本作では水中戦が見所の1つなのですが、あの咥えるだけで呼吸できる道具の仕組みが気になります。どこから空気を補給しているのでしょう?ダイビングでタンク背負ってエントリーするのって正直大変で面倒臭いんですよね。あれがあれば一発で問題解決❗誰か商品化して下さい‼️でも、あの水中のシーンはけっこう長かったですが、ショーン・コネリーさんは実際にはメッチャ息を止めてて大変だったでしょうね。
そうそう、水中戦でもう1つ気になったのが誰もタンクのエア残りを見る残圧計を着けてないんですよね。多分プールでの撮影で深度は深くなかったにせよ、残圧計無しでダイビングって普通考えると怖いです。当時は残圧計ってなかったのかな?いやー、そんな事はないよな。
先にリメイク版の「ネバーセイ・ネバーアゲイン」を観ていたのですが、こちらを観るとリメイク版も良く作ってあったと思います。どちらも遜色なく楽しめました。特典映像観ていると当時の007って今の日本でいう「鬼滅の刃」並に大人気だったみたいですね。そこまで人気になるハリウッド映画って最近ないよなぁっなんて思ってしまいました。
少し遅くなりました。追悼ショーン・コネリー ・まずは1人ロケットで...
少し遅くなりました。追悼ショーン・コネリー ・まずは1人ロケットで肩慣らし。 ・マッサージガールにセクハラ。しっかり報いを受けます(笑)そして再びのセクハラ。 ・悪党女のダイナマイトボディ。ボンドガールよりこっちの方がいいかも。 ・ボンドカーはじめ様々なグッズも楽しい。 ・善悪入り乱れての水中戦。よく撮影したもんだ。船分離もかっちょいい。ラストもド派手に決めてくれました。拍手👏 BS-TBS吹替版鑑賞
初めてのワイドスクリーン
トム・ジョーンズの歌で始まり、クローディーヌ・オージェのセクシーな水着姿、そしてなんといっても水中の戦闘シーンがワイドスクリーンで迫る。 カーニバルのシーンもよく出来ていて、ルチアナ・パルッツィが美しい。
スリリングな良作(007④)
シリーズ4作目。 ストーリー良し、アクション良し、ボンドガール良しで、ちょっと都合が良すぎたり、古臭い(インチキ臭い)感じなのを除けば、かなりの良作でした(^^)b 見どころは、海中の銃撃戦。 ヅラ(?)のショーン・コネリーには、なかなか大変な撮影だったと思うけど、見応え十分(^^)b それにしても、ジェームス・ボンドは軽すぎる(^_^;)
海中大作戦!
シリーズ4作目。1965年の作品。 NATOの爆撃機がハイジャックされ、搭載していた原爆2基が奪われた。 程なくして、1億ポンドを要求。受け入れられない場合は、イギリス及びアメリカの主要都市に原爆を投下するという。 この恐るべき計画を実行したのは… 前作は諸事情で未登場だったスペクター、再び! これまで幾度もボンドに阻止され、いよいよNo.2を投入! 大柄で眼帯姿が印象的なラルゴ。 ただふんぞり返ってるだけじゃなく、潜水して自ら指揮を取るなど意外や行動派。 プールにサメを買っており、無能な部下はプールに落としてサメに食わせる冷酷さ。 演じたアドルフォ・チェリも存在感たっぷり。 00エージェント全員に召集が掛けられ、未曾有の危機に対する。 ボンドは手掛かりを基に、バハマはナッソーへ。 原爆捜索、そして危機を未然に防ぐ事は出来るのか…!? 作戦名は、“サンダーボール”! 美しい南国や蒼い海原。 そこで繰り広げられる、シリーズ初の水中アクション! 要所要所、そしてクライマックス…水中に掛けて言うなら、文字通りの“息詰まる”攻防戦! 迫るサメはリアルにスリリング。(ショーン・コネリーも撮影中、襲われそうになったハプニングがあったとか)(明らかにサメに実際に危害を加えているように見え、あれ、当時問題にならなかったのかな…?) 疾走する船でのボンドvsラルゴの決戦はハラハラ迫力。 アクションもスケールもこれまでで最大。 トム・ジョーンズによる主題歌もお聴き逃し無く。 ボンドガールはタイプの違う2人。 爆撃機パイロットの妹、ドミノ。ラルゴの情婦であったが、兄が殺された事を知り復讐する正統派。クローディーヌ・オージェが魅力的。 殺し屋フィオナもある意味ボンドガールと言って差し支え無いだろう。ボンドと寝た女は天国の快楽を味わって改心するが、最期まで悪女。こちらルチアナ・バルッツイは魅惑的。 アカデミー視覚効果賞受賞。次受賞するのは、2012年の『スカイフォール』(主題歌賞・音響効果賞)までナシなのだから、いやはや長かった! シリーズ王道とでも言うべき作品で、エンタメ度も非常に高い。 降板したショーン・コネリーが1983年にラブコールに応え、番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン』としてリメイクされたほど。 まさしく、シリーズ絶頂期の痛快作! またしてもボンドに計画を潰されたスペクター。 次作は遂に、No.1ことブロフェルドが動き出す。 しかも、ここ日本で!
シリーズものを連続してヒットさせるのは流石
第4作、前作のガイハミルトン監督が断ったのでテレンスヤング監督が復帰 過去3作とも尻上がりに世界的大ヒットしてきているので世間も会社も期待は高い 映画会社も大きな予算をつけてくれるだろうが。中々のプレッシャーのはず 第4弾ともなるとさすがに飽きがでてくる ブームに甘えて惰性に走るとマンネリとなる お話のスケールを大きくし、新味も出さないとリピーターが観に来てくれない 今回は原作の第8作を選定 本来はこちらが第一作になる予定の作品でもあったが著作権問題で後回しになっていたもの 舞台はカリブ海バハマ諸島はナッソー ここはアメリカ人の憧れのバケーションの地だ 世界的に有名なお祭りジャンカヌーも画面に出せるから観光気分もしっかり出せる スケールはお話を核爆弾強奪事件 本物の爆撃機から英国首相まで繰り出す内容だから問題ない 新味は、当時はまだ珍しかったスキューバダイビングをフューチャーした内容で対応可能 元々そこが映画にしづらいと考えられていただろうシーンだ もちろん美女のビキニ姿はお約束だ むしろ縛りと言って良い もちろん海底シーンは恐ろしいサメと大きな美味しそうなロブスターも登場させて、こういうの見たかったでしょ?とサービス満点 とはいえ海底での白兵戦は誰も見たこともない斬新な戦闘シーンだ 水中スクーターや水中戦車などスペクターの秘密装備の造形も素晴らしい 半世紀以上経ってもこれ以上の海底での戦闘シーンはない というか、予算もかかるし撮影も大変な割には、それほど目を剥くような凄い映像にはならないというのをハッキリさせたというべきか 過去3作とも主題歌が大ヒットしているから、これも大変 何しろ前作の主題歌はビルボードの全米5位までいって、サウンドトラックはアルバムチャートのナンバーワンとっているのだから なので前作の実績踏襲でシャーリーバッシーにするか、いや当時のナンバーワン女性歌手ディオンヌワーイックにアップグレードするか迷った末に、いや歌詞も楽曲も変えて男性ナンバーワン歌手のトムジョーンズに変更している 彼を選んだ意図は良く分かる、正しい 彼のイメージ、声、歌唱スタイルは007の世界観に良くマッチしている この主題歌での歌唱も素晴らしい しかし楽曲が今一つ、中ヒットに終わった ショーンコネリーの髪型がオールバックから七三分けになった よーくみるとやっぱりかつら 歳にはアクション俳優も勝てません そんなこんなですが、ともかく本作は最大のヒット作となり、監督は責任を果たせた 胸を撫で下ろしただろう しかし、これからが正直難しいとも思っただろう というのも、次回作の方向性の選択肢は狭まってしまったように思える 現代の目で見るとセクハラのオンパレード メディアやSNSのポリコレ警察に炎上させられる それどころか、下手すると会社のコンプライアンス部門に引っ掛かって公開すらできないかも知れない 今の時代は観客の観たいものを素直に作ることもままならないのだ
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