劇場公開日 2023年11月17日

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「No2が格好良い」007 サンダーボール作戦 pipiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0No2が格好良い

2021年5月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

かの名作、ゴールドフィンガーの次作を作るというのは相当なプレッシャーだったと思う。
ついでに大人の事情の版権問題、著作権問題も相まって本作制作陣は多大な精神的負荷を堪えながらの仕事となったのであろうなぁ。

子供の頃は、日曜洋画劇場か月曜or水曜ロードショーでくらいしか観る機会がなかったし当時はモノもわからなかったが、今、改めて大人の視点で観ると小道具に酔わされる。
ガイガーカウンター時計、ブライトリングじゃん!他のシーンはロレックスだが、ロレックスのオイスターケースの逸話は大好きだから、海中シーンが多用される本作では実に味わい深い。

前作のレビューに沢田研二の名前を出したが、奇しくも今回のボンド・ガール、ドミノ役のクローディーヌ・オージェは1976年「パリの哀愁」でジュリーと共演してるんだなぁ。
本作は公開年、sound of musicに次ぐ第二位だったのですねー。女性人気はsound of music、男性人気は007に集まったのでしょうか?
幼少のみぎりより、sound of musicは最低でも年1回は観た(親に観せられたw)にも関わらず、本作はそこまで記憶にありません。ついサンダーボルト作戦って言い間違えるし(それはイーストウッドだっつーの!w)

ナッソーを首都とするバハマは、この時まだ自治権は獲得していても独立はしていないんだよね。すぐ近くには東側キューバだ。ある意味、東西最前線の一つでもあるデリケートな地理が物語に深みを与えてくれる。

個人的には、アドルフォ・チェリ演ずるスペクターのNo2.ラルゴが格好良かったなぁ。(原作ではNo1なんだよね。ブロフェルドは表向きのNo1)
これまでのラスボスはどうも今ひとつ弱かったから、初めてジェームス・ボンドに対抗し得る魅力的な悪役が登場したように思います。今作限りで退場なのが残念。

なんにせよ、陸海空すべて制しての大アクションだし、Qはバハマまでわざわざお届けものに来るしw
「世界を股にかける、粋で軟派なスーパー諜報員」の方向性がすっかり固まった本作でありました。
ボンドがドミノにお勧めしていた、コンチ・チャウダーはバハマ名物だそうな。いつか、現地で賞味してみたい。

pipi
kossyさんのコメント
2021年9月22日

pipiさん、コメントありがとうございます。
コミカル路線に進む前でも笑えるシーンはあった!
帽子飛ばしはジョニー・イングリッシュが面白いので、逆に注目してしまいました。

kossy