一番美しく
劇場公開日:1944年4月13日
劇場公開日:1944年4月13日
永瀬正敏&水崎綾女、役を憑依させ渾身の演技!河瀬直美監督作「光」撮了
2016年11月16日若者たちの愛情の移ろいをビデオカメラで切り取ったロウ・イエ監督
2010年11月12日誕生日のロンブー淳、唇をはるな愛に奪われる jealkb新曲PV撮影
2009年12月5日この映画は自画自賛、我田引水な映画ダネ。
お尻が大きい美少女ばかりが出ている。
生めよ、増やせよ。の時代。
この映画の、一年後、日本はアメリカ、中国に負けて女子は普通選挙を勝ち取る。でも、更に10年経たぬと売春防止法は成立しない。
この映画の二十年後、東洋の魔女として、女子バレーボールは世界一になる。
この映画の八十年後、が現在である。人生なんて短い。
なお、大和の国では、5年前に死んでければいけないらしい。ひどい国だ。
戦時下の光学兵器工場を舞台に、女子工員たちの勤労と献身を描いた作品。プロパガンダ映画という制約のもとに作られながらも、この作品には明確に黒澤の「人間への信頼」が貫かれている。
演出においては、音楽の使い方は煽るのではなく、静かに、内面に響くように添えられ、集団の描写には演劇的な構図の工夫が光る。黒澤の後年のテーマでもある「自己犠牲」や「正しく生きるとは?」といった問いが、少女たちの姿を通じて、一つの答えとして提示されている。
この映画の制作を通じて、黒澤自身が「演出家としての自信を得た」と後に語っているが、確かに、無名の女性たちを中心に据え、リアルな演技を引き出したその手腕には、若き日の監督の覚醒が感じられる。主演の矢口陽子(渡辺ツル)は後に黒澤と結婚するが、黒澤にとって何より一番美しかったのは渡辺だったようだ。
戦時中の価値観を超えて、我々の心を直接大きく動かしてくれ、我々が望む黒澤映画の始まりとも言える傑作。
90点