一番美しく

劇場公開日:

解説・あらすじ

「姿三四郎」に続く黒澤明監督第2作目。第二次大戦の最中の1944年に製作された、時代背景色の濃い作品。学徒動員により勤労奉仕に従事する女子挺身隊の姿を、ひとりひとりに焦点を当ててドキュメンタリー・タッチで描いた人間ドラマ。主演の矢口陽子は本作の翌年黒澤監督と結婚した。

1944年製作/85分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1944年4月13日

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映画レビュー

5.0戦前、戦中は、優しいおじさんばかり。変な輩はみんな戦争へ?

2025年6月2日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.5自分のためだけに生きていない時代の物語

2025年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

戦時下の光学兵器工場を舞台に、女子工員たちの勤労と献身を描いた作品。プロパガンダ映画という制約のもとに作られながらも、この作品には明確に黒澤の「人間への信頼」が貫かれている。

演出においては、音楽の使い方は煽るのではなく、静かに、内面に響くように添えられ、集団の描写には演劇的な構図の工夫が光る。黒澤の後年のテーマでもある「自己犠牲」や「正しく生きるとは?」といった問いが、少女たちの姿を通じて、一つの答えとして提示されている。

この映画の制作を通じて、黒澤自身が「演出家としての自信を得た」と後に語っているが、確かに、無名の女性たちを中心に据え、リアルな演技を引き出したその手腕には、若き日の監督の覚醒が感じられる。主演の矢口陽子(渡辺ツル)は後に黒澤と結婚するが、黒澤にとって何より一番美しかったのは渡辺だったようだ。

戦時中の価値観を超えて、我々の心を直接大きく動かしてくれ、我々が望む黒澤映画の始まりとも言える傑作。

90点

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neonrg

4.0黒澤明監督にとって一番可愛い映画であるキューピット・ムービー‼️

2024年3月31日
スマートフォンから投稿

泣ける

楽しい

幸せ

わが敬愛する黒澤明監督の第二作‼️太平洋戦争末期に工場で生活する女性たちを描いています‼️かなり素人の女優さん達が起用され、かなりドキュメンタリー・タッチ‼️いわゆる国策映画なんでしょうけど、当時の女性たちが真剣に働く姿は本当に美しく感動的で、さすが黒澤明と思わせる‼️工場の中庭での女性たちのキリッとした風景や、鼓笛隊が行進中の駅での通勤者たちの雑踏など、国策映画の中でも自分らしさを出そうとする黒澤明監督の圧倒的な映像美は必見です‼️

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活動写真愛好家

2.5これはスポ根

2020年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ネット検索すると言ってる人がいますが、スポ根ですね。さてはこれが元祖でしょうか。

黒澤監督らしく、説明に頼らず映像で心情を伝えようとするんですが、おしゃべりしてるけど見張りが来ると戻ったり、やる気が戻ってハツラツとなったり、くたびれてダルそうになったりの演技が、今回はベタに見えました。
児童演劇といったら言い過ぎでしょうが・・・。

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ジンクス

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