スパルタンX

劇場公開日:1984年12月15日

解説

謎の集団に誘拐された美女を救出しようとする三人組の活躍を描く。製作はレナード・ホウ、製作総指揮はレイモンド・チョウ、監督はサモ・ハン・キンポー、脚本はエドワード・タンが各々担当。出演はジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キン・ポーなど。

1984年製作/98分/香港
原題または英題:Wheels on Meals 快餐車
配給:東宝東和
劇場公開日:1984年12月15日

あらすじ

スペインのバルセロナ。パン屋の二階に下宿するトーマス(ジャッキー・チェン)といとこのデイヴィッド(ユン・ピョウ)は、ハンバーガーやコーヒーを売るキッチン・カーの経営者だ。今日も二人はキッチン・カーを馳って公園広場へと出かけた。陽気な笑い声が響くその広場には、二人のお得意さんたちが集まってくる。スケート・ボードも軽快に注文を取るトーマス。その日の午後、二人はデイヴィッドの父(ポール・チャン)を見舞いに病院に出かける。ところが父親は、患者仲間のグロリアと愛し合っている。しかも、グロリアと一緒に現われた美しい娘シルビア(ローラ・フォルネル)を見て二度ビックリ。その夜。ストリート・ガールがずらりと立ち並ぶ裏通り。キッチン・カーを停めて営業中のトーマスとデイヴィッド。突然、「スリだ」という叫び声がしたかと思うとシルビアが逃げ込んできた。二人は彼女をかくまい、スリをやめさせる約束でウエイトレスとして雇うことにする。その頃、二人の友人で私立探偵事務所の見習いモビー(サモ・ハン・キン・ポー)は大仕事にありついた。上品な紳士がセピア調の写真を持ってきて仕事を依頼してきたのだ。そんなある日、シルビアが正体不明の男たちに誘拐されかかった。そこにモビーも現われて得意のクンフーでやっつけ、やっとの思いでアパートに辿りつく四人。だかそこにも謎の男たちが待ち伏せていた。実はシルビアは伯爵の娘で、遺産目当ての伯爵の弟モンデール(ペペ・サンチョ)に狙われていたのだ。シルビアは捕われた。彼女を救出するために古城に潜入する三人。モビーはフェンシングの名手のモンデールと、デイヴィッドは殺し屋ゴヤ(キース・ビタリ)と、そしてトーマスは格闘技の王者ガーディ(ベニー・ユキーデ)と戦い、苦闘の末に倒しシルビアを助け出した。

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映画レビュー

3.5 ジャッキー対ユキーデのバトルはものすごい

2025年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウのトリオ主演映画で、監督はサモ。『五福星』はサモ監督・主演映画にジャッキーがゲスト出演してユン・ピョウは1シーンだけのカメオ出演、『プロジェクトA』はジャッキー監督・主演映画にサモとユン・ピョウが助演したものだが、この映画は最初からトリオ主演の企画だったと思われ、3人の出番や見せ場が均等に配分されている印象。ただそれも今になってみればの話で、映画館で観た当時はもちろんそんなこと知らなかった。狭い香港での撮影に限界を感じていたサモが海外で撮ることを提案し、オール・スペイン・ロケになったとのこと。『スパルタンX』という邦題は中身と全く関係がなく、たぶん配給の東宝東和が「『プロジェクトA』が当たったから似たような『カタカナ英語+アルファベット』のタイトルにしちゃえ」と適当に決めたんじゃなかろうか。

映画館で観た時の感想としてはクライマックスのジャッキー対ベニー・ユキーデのバトルはものすごかったけど、全体としては『プロジェクトA』ほどの出来ではなかったというものだった。あくまで『プロジェクトA』に比べればの話で、この映画単体で言えばもちろん面白かったんだが。あとヒロイン役のローラ・フォルネルが個人的には今ひとつ好みではなかった。その後、民放テレビの吹替放送で1度観たような記憶があるが、レンタルビデオやDVDでは観ていない。実は少し前になぜかこの頃のジャッキー映画がやたら再観賞したくなり、レンタルDVDで30年以上ぶりに観た。

観直しても、やはり映画館で観た時と感想は変わらなかった。もちろん面白いしジャッキーとユキーデのバトルはすごいが、全体としては『プロジェクトA』には及ばない。今になって観るとサモ監督だけあってちょっと『福星』シリーズ(『五福星』『大福星』『七福星』)味があって、ギャグのテイストや編集の感じがジャッキー監督の映画とはちょっと違う。特に精神病院のシーンはリチャード・ン、ジョン・シャム、ウー・マらの『福星』組が出てくるだけあって、くだらないギャグの連発。というか患者がなぜか中国人ばっかりというのも変で、あそこだけは香港で撮影したんじゃないだろうか。リチャード・ンらがわざわざあのシーンだけのためにスペインまで行くとは思えないし。

なおレンタルしたDVDは現在流通してる広東語吹替版だったが、日本で劇場公開されたのは英語吹替版でVHSやLDもそのバージョンだったらしい(スペインだから英語でも広東語でも変なんだが、最初に映画館で観た時にはそんなこと気にならなかったんだと思う)。さらに音楽も劇場公開版とは違うらしく、エンドロールのNG集も無い。言語や音楽は記憶にないがNG集は確かに当時のジャッキー映画にはもれなくあった。今になってみるとNG集は日本向けの要素が強かったようだ。エンドロールにNG集を付けるアイデアを考えたのは日本の配給担当者だという話もある。Blu-rayには日本公開復刻版が映像特典として収録されてるらしいが、さすがにそれだけのために買って観る気はない。てか英語吹替版て何のために作られたんだ? 当時の香港映画が欧米で公開されたとは思えんが……。

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バラージ

3.0 三銃士

2025年4月12日
Androidアプリから投稿

ジャッキー、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ、みんな若い。見せ場はやっぱり終盤の三人それぞれの闘い。その中でもジャッキーの対戦は凄い。相手が強すぎてハラハラしっぱなしでした。

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komasa

4.0 これぞスパルタン!!

2024年12月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

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ジャッキー

5.0 ジャッキー・チェンを見るならコレ

2024年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館、TV地上波

舞台はスペインのバルセロナ、現地で生活する三人の中国人が地元貴族の相続問題に巻き込まれる。
ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キン・ポーの当時人気絶頂だった三人の香港アクションスターが共演する作品群の一本。
狙われたヒロインを守るためカンフーが得意なだけの一般市民である主人公たちが奮闘するという分かりやすい万人向けな物語。
クライマックスのジャッキーvsベニー・ユキーデの一戦は格闘技映画ファンなら必須項目。
公開当時劇場、テレビ放送などで何回も見て思い出補正が強い作品ではあるが、やはり日本語吹き替え版が一番面白い。

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ジョン・ドゥ