ジャズ・スタア誕生

劇場公開日:

解説

「こんな別嬪みたことない」(大映)の西村元男が東宝に借りられて監督するミュージカル。ジャズ流行の波にのる人気楽団、ジョージ川口とビッグ・フォア、フランキー堺、南里文雄とホット・ペーパース、多忠修とビクターオールスターズ、東京キューバン・ボーイズ等が特別出演している。主演は「続・浮雲日記」に出た日劇ダンシング・チームの谷さゆりとコロムビアの豆歌手沢村ミチ子。脚本は「薔薇と拳銃」の志村敏夫と新人池上金男。音楽は東京キューバン・ボーイズの池譲。

1954年製作/57分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1954年1月21日

ストーリー

東洋劇場のコーラス・ガール戸川敬子は演出家宮内から次回公演の主役に抜擢すると言われた。夢かと喜んだ敬子はガソリン・スタンドに勤める仲よしのユミコのところへ飛んで行った。ユミコは中共から引揚げの船中で母を失った孤児で、同情した敬子が自分の貧しい間借りの部屋に同居させてやり、恋人榊原進の父の店に就職しているのである。敬子の吉報をわがことのように喜んだユミコは進と相談し、敬子には内密に敬子の故郷の母に手紙を出す。ユミコを可愛がるひとは他にもいた。同じ船で引揚げたロクさん、仙助、三吉たちである。しかしこの三人どうも良からぬ商売をしているらしく、老刑事佐藤さんが時おりユミコの眼にうつる。手紙を読んだ敬子の母や親類たちは大喜びで、初日の切符をユミコに頼んできた。ところが突然敬子の役はスターの松代みどりに変更された。傷心の敬子を再びその役にと、ユミコは単身劇場の支配人を訪れた。その支配人室に飾られてある写真、それこそユミコの亡き父、日本軽音楽界の先駆者として知られたこの劇場の初代支配人砂田大作であった。支配人武井はユミコがその遺児であることを知り、ユミコの推薦による敬子と二人の天才歌手のため一日ジャズ祭を開催することにした。折しも上野へ着いた敬子の母たち一行は、ロクさん達三人組に迎えられ漸く幕開きに間に合った。敬子とユミコの歌は、はたして認められた。感激の舞台、怒涛の拍手、しかし喜びのかげに、曳かれてゆく三人組の淋しい姿もあった。

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