スーパーマンIII 電子の要塞

劇場公開日:1983年7月16日

解説

全知全能のデータをプログラミングされた世界最大のコンピューターを相手に戦うスーパーマンの活躍を描くシリーズ第三作目。エグゼキュティヴ・プロデューサーはイリヤ・サルキンド、製作はピエール・スペングラー。監督は前作同様リチャード・レスター、脚本はデイヴィッド&レスリー・ニューマン、撮影はロバート・ペインター、音楽はケン・ソーン。特殊効果監修はコリン・チルヴァース、特殊オプティカル監修はロイ・フィールドが手掛けている。出演はクリストファー・リーヴ、マーゴット・キダー、ジャッキー・クーパー、マーク・マクルーアのレギュラー・メンバー(ただし、キダーは顔を出す程度の出演)の他にリチャード・プライヤー、アネット・オトゥール、ロバート・ヴォーン、アニー・ロスなど。

1983年製作/124分/アメリカ
原題または英題:Superman III
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1983年7月16日

あらすじ

巨大コンピューター産業の社長ロス・ウェブスター(R・ヴォーン)は画期的な超高性能コンピューターを開発し、世界の富を一手に握ろうという大陰謀をめぐらしていた。驚くべきエネルギーと能力を持ち、無限の可能性を秘めるこのコンピューターに“悪魔の力”をインプットするために選び抜かれた男は、天才プログラマーのガス・ゴーマン(R・プライヤー)で、二人がまずやろうとしたのは、ロスが唯一支配権を持っていない南米コロンビアのコーヒー畑の壊滅作戦だった。ここを壊滅させれば、世界のコーヒー市場を完全に支配することができる。ガスは、バルカン気象衛生を自由にコントロールしコロンビアに大豪雨を降らせてコーヒー畑を全滅させようという計画を立て、その電波を逆探知されない場所がスモールヴィルであることも調べあげていた。その頃、クラーク・ケント(C・リーヴ)はペリー・ホワイト編集長(J・クーパー)の命令でジミー(M・マクルーア)とともに、取材のため彼の故郷であるスモールヴィルへと向かう途中、化学工場の大火災に遭遇していた。スーパーマンに変身したクラークは、すぐに近くのコモガ湖に飛び立ち、口からスーパー・アイスブレスを吹き出して湖面を凍らせ、その巨大な氷の円盤を持って宙に舞い上がり、燃えさかる化学工場の上空から投げ落とした。スモールヴィルで、取材のかたわら初恋の人ラナ・ラング(A・オトゥール)ら懐かしいハイスクールの友人たちと、久しぶりの休日を楽しんだクラークは、コロンビアが大豪雨に見舞われ壊滅寸前のニュースに、休む間もなくスーパーマンに変身、超能力を発揮して危機を救った。これに怒ったロス・ウェブスターとその妹ヴェラ(アニー・ロス)、ガスはスーパーマンの弱点を徹底的に調べあげ、クリプトナイトがそれであることを知る。早速、字宙空間に散らばっているクリプトナイトのカケラを集めスーパーマンの身近に置くことに成功する。次第にスーパーマンの正義の心は蝕まれていく。スーパーマンを堕落させたロスたちは、念願の世界石油市場の支配計画に着手した。従来の高性能コンピューターに更に最新テクノロジーの粋を結集し、グランド・キャニオンにつくられた巨大な要塞に据えつけた。そのスーパー・コンピューターを操って、世界中の石油汲み上げポンプを止め、すべての石油タンカーをコントロールし、大西洋の秘密基地に寄せ集めたのだ。全世界に一大パニックが捲き起こっている頃、スーパーマンは必死に心の中で善と悪の闘いを続けていた。スーパーマンが悪の心を克服し、正義のヒーローとして甦ることができたのは、ラナの息子リッキー少年(P・ケスラー)の純粋な涙のおかげだった。完全に立ち直ったスーパーマンは、ロスたちの野望を粋砕すべくグランド・キャニオンの要塞に飛び、苦闘の末、コンピューターに打ち勝ち、ロス一味を壊滅させた。

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映画レビュー

3.0 当時としては驚くほど“AIに近い発想”が盛り込まれている

2025年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

何をやっても長続きしない黒人男性ガスが、プログラマとして突然天才的な才能を開花させ、ついには“スーパーマンを倒す人工頭脳”を作り上げてしまう。
1983年の作品とは思えないほど、AI的な発想が詰まった一本。

一方で、偽クリプトナイトの影響によってスーパーマンがどんどん堕落していく異色の展開も印象的。
姿見の前で酒を飲み、経済を混乱させるような行動に出てしまう“悪いスーパーマン”は、これまでのヒーロー像から大きく逸脱した描かれ方。

しかしその堕ち方があまりにも漫画的で、バーで酔っ払いのように乱暴するシーンや、ピサの斜塔を真っ直ぐにしてしまう名物シーンなど、完全にギャグ路線へと振り切っている。

シリーズの重厚さがあったⅠ・Ⅱとはトーンが大きく異なり、本作は80年代らしい“コメディ×SF”の混ざったカオスな仕上がり。
異色作として楽しく鑑賞できた。
好き嫌いはありそうだけど…

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ホンマサ

2.0 Ⅲです。

2025年11月17日
Androidアプリから投稿

 旧4作品の中では断トツにお笑い要素が強いです。宿敵レックス・ルーサーの登場は無し、ヒロインのロイスの出番も少なめです。代わりに高校時代のクラークの憧れの人ラナ·ラングが出て来ます。
 当時まだコンピューターが一般的では無かった時代なので、“電子の要塞”と言うサブタイトルも肩透かしな感じです。やはりヒーローには魅力的なヴィランが必要不可欠ですね。

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池田輝政

3.0 スーパーマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生。 賛否両論あるだろうが、脱構築を目指したチャレンジ精神は評価したい。

2025年4月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

知的

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たなかなかなか

3.5 別に悪くはなかった

2024年8月13日
Androidアプリから投稿

笑える

楽しい

興奮

スーパーマンⅢ/電子の要塞

最初に言うとこの作品は、スーパーマンと思ってみないほうがいいです‼️
なぜなら、コメディが多いからです 余りスーパーマンぽくはないのでただ単にヒーロー映画としてみてください

ですが、この映画はスーパーマンシリーズで一番わかり易いです なので気楽に見れると思います

最後に主演のスーパーマン/クラーク・ケント役で4作品に出たクリストファー・リーブさんに心からご冥福をお祈り申し上げます。

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よっちゃん