ショーシャンクの空にのレビュー・感想・評価
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誰にも奪えぬ希望を胸に
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕)。
原作(刑務所のリタ・ヘイワース)は未読。
タイトルだけは知っていた名作、初鑑賞でした。こんなにも素晴らしい映画を、何故今までスルーしていたのだろう。激しく後悔しました。本作を観たことで、映画ファンを名乗って良いと云う許可をようやく与えられた気がしました。
自由を求め、どんな状況でも希望を持ち続けたアンディの姿は、人の真の強さとは何かを訴え掛けて来るようでした。
自由についても考えさせられました。それぞれに個々の自由があり、ひと括りに出来るほど単純な概念ではないな、と…
そこに希望があるか無いかで、自由の意味は一変してしまいました。片や必死に死に、片や必死に生きようとした。
生きるとは心を豊かにして希望を持ち、自分にとっての自由を模索し続けることなのかもしれない、と思いました。
アンディとレッドの間に芽生えた友情が美しく、伏線の効いたアッと驚くラストもとても鮮やかで、爽やかな感動をもたらしてくれました。エンドクレジットが始まり、脳内で様々なシーンを反芻している内に、思わず目頭が熱くなりました。
[以降の鑑賞記録]
2022/05/20:金曜ロードショー
※修正(2024/04/09)
希望を捨てるな!!
今年21本目。
主人公アンディーは最後まで希望を捨てなかった。妻を亡くし、ましてや妻と間男の殺人容疑で牢屋にぶち込まれたのに。老人司書ブルックスが自殺をした時も。高卒資格の面倒をかけた憎めない若造トミーが射殺された時も。トミーの死ではえん罪を免れる可能性が絶たれたにも関わらず。
相棒調達屋レッドは刑務所の中が慣れており安全な場所で、仮釈放された所でシャバでは自分の居場所など無いと考えていた。だが、アンディーによって少しずつ感化されていった。希望の素晴らしさを知っていった。アンディーがもたらしたつかの間のビール、レコード、本は囚人達の癒やしにもなっていた。
勇気を与えてくれる作品だった。どんな状況でも希望を持てば景色は変わるものだと教えてくれた。
素晴らしい。
旦那に面白いよと言われ、やっと鑑賞。
正直、ここまで感動するとは思わなかった。
どんな理不尽なことがあっても、決して諦めることなく
立ち向かう主人公。刑務所の中では多くの制限があるが、そんな中でも楽しさを見つけたり、仲間にいい想いをさせようと体を張ったり。。
物語が進むにつれ、私自身も主人公の人柄に惹かれていった。
名作と言われて、
みんながすごく高く評価し絶賛するこの映画と、自分が見たこの映画と、同じものなのかと思うくらい、この映画のよさ、おもしろさ?、深さ?がわからなかった。
いや、確かによかった、話はわかる、だがしかし、「なんで?」、「そこまで?」というかんじ。
2時間ちょい?のこの映画、そこまで極端に絶賛するほどどう高い評価がされるのか、自分にはわからなかった。
話はわかる、設定もわかる、でも、だからといって、この映画が極端にいいと思えるとか星4つくらいに感じられる作品かというと、自分はとてもそうは思えなかった。
刑務所内であれこれあれど、結局は脱獄の話やん、と。
コツコツ20年もかけて?
主人公もそれだけ時間たっていながらそう見た目も老けてなさそうで。
それで終盤に「どんでん返し」があるのもわかったけど、よくある映画のような展開でもあり、繰り返し書きたいほど、そこまで極端に素晴らしい、名作だとはまったく感じられなかった。
なにゆえに、どこで、そこまでそう高評価なのか不思議。
いい話だけど重い
冤罪でショーシャンク刑務所送りとなった主人公が、周りの囚人や看守から一目置かれ、自分の居場所を確立していく刑務所生活が描かれている。
評価が高いことと、刑務所の囚人の話ということくらいの情報しかないままに視聴。
まさか冤罪だった上に脱獄する話だったとは。
最後はハッピーエンドといえばハッピーエンドだが、接点のあった人たちが何人か死ぬところや、全体的な色彩、時の経過が長い点などが少し重い。
結局冤罪も解決しないままキーパーソンは死ぬし、諸悪の根源みたいな署長も死ぬし、心の底からすっきりした感じはしない。
20年近い経過を描いているため、登場人物が白髪混じりになっていたり、少しシワが増えていたり、見た目にも時の経過が表れているような細かな描写は良い。
よく分からないのが、主人公がショーシャンク刑務所を去る時に、新しいスーツや靴を身につける点。
配管や川の中に入ったら結局汚れるのでは。
あと、一度は吹くのを止めたハーモニカを、きちんと吹くシーンがあっても良かった気がする。
名作は力がある
若い頃に見たのだけれどBSでやっていたので鑑賞。以前見た時よりもぐっとくるものがあった。浮気した妻とその愛人殺しの罪(のちにあることで真犯人がわかり無実であることが明らかになる)で無期懲役に処せられている元銀行家のアンディ。その周りにいる看守・刑務所所長・囚人たちのお話である。
まずアンディと言う主人公の描き方が良い。正しい努力を我慢強く続けられる、とても意志の強い人間。彼の努力で刑務所内に図書館ができたりする。彼がフィガロの結婚を所内に流すシーンも良い。ほんのわずかなご褒美。自由。そのために彼は懲罰房送りになるが、そうなっても構わないという気持ちはよくわかる。アンディと言う人間の在り方を象徴するシーンだと感じた。
ある日、アンディは自分が無実であることの証明ができそうだということをある囚人の情報で知ることになる。しかしその囚人は刑務所長によって殺されてしまう。刑務所長はアンディに裏金作りをさせているので彼を絶対に解放するつもりはないのだ。善人の皮をかぶった奴、そのうえ権力を持っている人間は本当に手に負えない。本当の悪とはこういうことだと、人に対する絶望が胸に迫ってくる。そしてアンディは脱走するのである。そりゃあそうなるよと、めちゃくちゃ納得できるストーリで説得力がある。ともすれば退屈になってもおかしくないような話なのにずっと見ていられる名作。結末がスカッとするのも良い。やはり名作と呼ばれるものには力があるなあと感心した。
満点の映画
私の中で1番とも言える映画です。
無実の罪で終身刑になってしまう主人公。
ショーシャンク刑務所の中でモーガンフリーマン演じる友人に出会う。
銀行マンということもあり、頭もいいアンディ。彼の存在でショーシャンクの中が変わっていく。男に襲われながらも生き抜き、極悪な監守も出し抜く。
一番好きなシーンは屋根でビールをみんなが飲んでいるところ。
そして、色々な友情物語の中でもう一つのストーリーがある。脱獄だ。
彼は自由を手に入れるのだ。
モーガンフリーマンも一緒に。
あの青い海が最高すぎる。
とにかく感動しかない。ワクワクする。見終わった後しあわせな気持ちにもなれる。最初見た時号泣した。
今は泣かないけど定期的にみたくなる作品。
これは名作と呼ばれるのも分かる
知名度がめちゃくちゃ高くて誰もが知っている名作映画なんだけど、意外と観たことなくて内容を知らない作品ってありますよね。私はここ2年くらいで映画を観るようになったんですけど比較的新しい映画ばかり観ていますので、こういう「名作映画」って全然観てないんですよね。本作も私にとって「有名だけど観たことない映画」でした。
内容については全く事前知識がありませんでした。原作小説のタイトルが「刑務所のリタ・ヘイワース」だということは知っていたので、刑務所の物語なんだろうな。『グリーンマイル』みたいな感じかなと想像していました。
結論、予想していた内容と全く違った!!これは面白い!!
勝手なイメージで『グリーンマイル』みたいな感動系の映画を想像していましたが、実際は『オーシャンズ11』と『プリズンブレイク』を足して2で割ったような内容でしたね。ハラハラするサスペンス要素もありつつ仲間との友情が描かれつつ、勧善懲悪で最後にはスカッとするようなカタルシスもある。伏線回収の要素もあり、かなり私好みの作品でした。役者陣の演技も素晴らしく、完璧に近い映画だったと思います。
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銀行の副頭取を勤めていたエリート銀行員のアンディ(ティム・ロビンス)は、妻とその浮気相手を殺害した罪を着せられる。アンディ本人は犯行を否認していたが結局は無期懲役の有罪判決を受け、ショーシャンク刑務所に収監された。刑務所での理不尽な仕打ちに耐えながらも、長年服役している囚人レッド(モーガン・フリーマン)を始めとする仲間たちと友情を深めていく。
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本作は1995年のアカデミー賞に7部門でノミネートされながらも、一つも賞を獲得できなかったという作品です。調べてみると同じ年にアカデミー賞を受賞した作品は『フォレストガンプ』『ライオンキング』『スピード』などの錚々たる映画で、これはあまりにも相手が悪かったとしか言いようがないですね。でもアカデミー賞を逃したにも関わらず公開から30年近く経過した今でも名作として語られることが多いところからも、本作の持つポテンシャルの高さを感じることができます。
この映画、最初の前半にあたる一時間半くらいは「アンディと他の囚人たちの友情物語」「知的なアンディの刑務所内での成り上がり物語」という感じで進んでいくのですが、後半でかなりテイストが変わります。刑務所の所長らが行う悪事や理不尽がフィーチャーされ、観ている観客にストレスを与えるような暗い展開が繰り広げられます。アンディが酷い目に遭う展開。観ているだけでイライラが止まりません。
しかしそんな暗い展開がラストで一変。アンディの取ったとある行動でこれまで悪事を尽くして私腹を肥やしていた刑務所長らの立場が失墜します。最後の伏線回収やカタルシスは実にお見事で、終盤までに溜まっていたイライラが一気に解消されるような爽快感があります。これぞ映画の醍醐味ですよね。
序盤からのストーリーの組み立てやラストの展開に至るまで、全編通して隙の無い映画だったと思います。役者陣も見事で、主役から脇役まで完璧な演技を見せてくれます。
今まで食わず嫌いしてこの映画を観なかったことを後悔するくらい素晴らしい映画でした。観たことない方はぜひ観てみてください。オススメです!!!!
名言だらけの映画
映画が始まって90分ぐらいはストーリーの展開がなかなか読めなかった。
まさかあそこで脱獄してしまうとは。。。
「なんで脱獄したシーンをレッドが語ってんだよ!」と思ったがそういうことか。
あの頭脳と希望を持っていればなんでもできてしまうんだなと感心した。
「音楽は人から奪うことはできない」
「必死に生きるか、必死に死ぬか」
その他もろもろ名言揃いの映画だった。
コンパス
何度観てもラストのレッドに胸が熱くなります。
拳銃と並んだコンパスを購入し
希望を胸に草原を歩く。
アンディからの贈り物をもらった後の光る草原を歩くシーンが本当に美しい。
バスにのってアンディに逢いに行くところの
不安と希望が混じったシーン。
最高です!!!
希望は捨てず、持ち続けよう
脱獄する素振りを見せず、まさか穴を掘り続けて脱獄するとは思いもせず驚いた。周りは人生を刑務所で過ごすとしか考えていない中、アンディだけは希望を持ち続け、ずっと先を見ていた。アンディのおかげでレッドも変われたと思う最後の再開のシーンはとても感動した
シンプルなのに面白い
刑務所内での会話シーンばかりなのに面白い。
結局、アンディは本当にやったのか冤罪なのか、最後まで分からないままだったのが少しもやっとした。
脱獄する素振りを全く見せなかったのでまさかの展開で驚いた。
最後、2人が再会できて良かった。
糧
名作と名高い本作…名作だった。
生きる上で何が必要かを問いかけてくれる。
希望の源とでも言うのだろうか?
彼にとっては「穴掘り」だった。
毎夜毎夜コツコツと。
20年という月日をかけてコツコツと。
時間が切り取られているような刑務所の中。冒頭レッドのモノローグが語るように膨大な時間との戦いが始まるのだろう。
長い時間をかけて、ゆっくりと殺されていく。それは肉体的な衰えとは別に精神的な死を意味するのだろう。
彼が自らの手で起こした環境の変化。
微々たるものではあるけれど、0ではない。
それが精神的な死を遠ざける。
閉鎖された時間からの脱出なわけだ。
物語の骨組みも素晴らしく、人物設定が後々まで効いてくる。大逆転劇としても清々しい。
後半「希望」というワードが出てくるのだけれど、レッドの解釈の方が正論に聞こえる。「希望という名の絶望」なんて言葉もある。
遂げられない想いは抱え込むだけで重荷になる。彼らの環境を思えば、希望など抱くだけ無駄だと思う。
最後の最後に必ず裏切られるもの、それが希望の正体なんだろうと思う。
それを最終的に覆す。
勿論、そこに至るまでは並大抵の事ではない。
希望を抱くのが困難な環境、この場合は刑務所なのだけれど、壁の外に於いてもやる事は変わらないのだ。
「進め」
どんなに小さな一歩でも「進め」
変えていく努力をしろ。
そういう事なのだと思う。
全ての成功は、そこから始まると言わんばかりだ。
モーガン・フリーマンがやはり素晴らしい。
おそらくならばまだ若いはずなのだけれど、貫禄と存在感が別次元だった。
「パピヨン」のようにヒロイックでも象徴的なシーンがあるわけでもないのだけれど、作品の絵力と構成力は凄まじく…2時間越えの長尺などアッと言う間だった。
小難しいのだろうなぁと、見るタイミングをずらし続けていた本作。思いの他、小難しくもなく…むしろ、きっと何かヒントのようなものを求めて、また見返す事もあるのかな、と思えた。
感想をつらつらと
終盤の監獄のシーンは素晴らしかった。
最初から主人公に目的があって動いていく話ではないため、どこに落としどころをつけるのか我々に分からないようにしている。
希望のない老人の死を描いていた後に、希望を失った主人公を描き、「必死に死ぬか、必死に生きるか」と問いかけ、雷雨の夜という不安を煽る情景の中で、主人公は死ぬのだろうとレッドだけでなく我々にも思わせる。
そして朝、点呼に出ない主人公。
あぁ、やはり自殺してしまったのか。と我々が思った時、怒涛の逆転劇が起こる。
レッドによってあとがたり的に語られる脱出後のストーリーはとても爽快だ。
どこの段階から彼が脱出を考え、他の囚人たちを含めて騙していたのか。
長官を煽ったて懲罰房に入れられたのも計画だったのか。
視聴後も良い余韻に浸れた。
終身刑とは死刑よりも軽い刑罰なのだと思っていた。
監獄の中しか知らない、外に希望のない老人
監獄の中に馴染まず、外への希望を忘れない主人公
そして主人公と知り合ったことで外に出て希望を辿れたレッド
とても綺麗な対比構造だと思った。
レッドは最初から出所する気はなかったのかもしれない。
ムショには調達屋としての自分の役割がある、衣食住もなんとかなる、おかしなことをしなければ暴力されることも無い。
外に出てしまえば、今の立場を失い、罪人としてのレッテルを貼られ、年老いてしまった自分には挑戦する気概もない。希望のない、想像するだけで不安な人生。
ただその外には自分の人生に活力を与えた友達がいる。
そこを目指して進もう。
人の心は石ではない。希望は死なない。
非常に考えされらる素晴らしい映画だった。
出会えてよかった。
真の友
レッド( モーガン・フリーマン )の穏やかな語りと
表情が、この作品をより魅力的にしていました。
レッドや仲間達と交わす言葉に優しさが滲んでおり、
冤罪に苦しむアンディ( ティム・ロビンス )の大きな救いになっていたのではないでしょうか。
歌曲「 フィガロの結婚 」が流されたシーンでジンと
きました。
カラスのジェイクのお世話をするプルックス( ジェームズ・ホイットモア )の最期が切ない。
冤罪だったにもかかわらず「 妻を追い詰めたのは私。」と呟いたアンディの言葉が印象的でした。
ラストがいい。
NHK - BSを録画にて鑑賞
生きる気力を失った時にもう一度観たい
恩師におすすめされ、やっと観ることができた。
長かったけど観られてよかった。
観終わった後の安心感とすっきり感。
穴を掘るためのハンマー、それを隠すためのポスター、ハンマーを隠すための聖書、怪しまれず信用を得るための行動。
アンディの頭の良さと緻密で地道すぎる脱獄計画には脱帽せざるを得ない。
友情で固く結ばれた人達が再会するシーンってどうしてあんなにほっとするのでしょうか。
結局アンディは冤罪なのかどうかがとても気になってしまったが、そこはあえて描かないのがまた良いのかもしれない。
結末や伏線が分かった状態で2回目、3回目観るのも楽しそうなので、細かい描写を忘れた頃にもう一度観たい。
ずっと前から気になっていた映画
ミスチルの歌詞にも出てくるし、
何十年も前からずっと気になっていた映画。
ようやく見ました。
予備知識もなかったので展開が全く想像できなかった。
無実の罪で服役しているアンディーは面白みはないが
優秀で真面目で地道な努力ができる人間。
アンディーの人柄が囚人を救い、刑務所の環境を変え、
予想外のラストに向けての行動はとても爽快な気分にさせてくれた。
個人的には罪を着せられた相手に何かしらの報復はしたいが
それは野暮な展開なのかな?
自分は真面目でも地道でもないがそういう人間こそ尊敬できると思っている。
こういう人間が報われ無い社会は本当にいけないと思う。
★4.5にしたんだけど、-0.5は犯罪者の中にはやはり
終身で当然であるものもいるであろうと想像してしまったからですね。
どんな理由かはわかりませんが殺された人たちやその親族ならば
お前に希望などない!と思うんじゃないかと。
そういう人も混ざっているかもしれないと思うとちょっとね。。
ところでログズがアンディに暴行した後に独居房に入れられ、
出てきた後に看守にリンチにあって再起不能にされたのは、
所長がアンディがいなくなると困るからなのか?
それともアンディが看守を買収したのか?
もしくはレッドたちが看守を買収したのか?
まさか、看守がアンディを好きだからとかじゃないですよね?
どっちなんだろう?わかる人います?
おすすめ映画といえば紹介されるこの映画
ずっと見れてなくてやっと、見れました。
いい映画という以外全くの前情報無しで鑑賞。
1994年に公開された映画ですが、今の時代にみても全然みれます。やはりいい映画は時代をこえて語り継がれるのですね。
ストーリーは、主人公のアンディが不倫をしている自分の妻と不倫相手の男を銃殺した罪で刑務所に収監され、(アンディは無実を訴えている)そのショーシャンク刑務所での、服役囚や刑務官との刑務所の中での物語。
そして最後はまさかの結末…。
収監されてからどこか他の服役囚とは違う雰囲気を醸し出して、馴染んでなかったが調達屋と呼ばれているレッドに、趣味の鉱物採取のためのハンマーを調達依頼したことで、レッドと仲が深まる。
このハンマーでまさか脱獄するとは。。
レッドに穴を掘る気なら600年はかかるぞとジョークを言われていたが、あきらめないアンディは20年かけて穴をほった。毎日少しずつ。
図書係になったときもそうだった。他の服役囚のためにももっとたくさん本を増やしたいアンディは図書の予算を増やすために2年間毎週、予算の増加のお願いの手紙を書き続けた。
粘り勝ちで予算が降りて、きれいな図書館が刑務所にできたのだった。
アンディの考え方、生き方は処世術として見習うべきというレビューがあった。まず相手のメリットになることを実行し、その対価で自分のメリットになることを要求する。
刑務官のハドリーの相続問題に元銀行員のアンディが無償でアドバイスをする。その代わりに一緒に修理作業をしている仲間たちにビールを出して欲しいとお願いをする。自分は酒をやめたので飲めないのに。
刑務官と仲間たちのメリットになることをしたおかげで、アンディはずっと犯されそうになっていた服役囚たちから刑務官のハドリーが守ってくれて身の安全が確保された。
仲間たちからは一目おかれることになった。
図書係を一緒にやっていた、老囚人ブルックスの話は悲しかった。仮釈放されたが、外の世界では馴染めず、人からは白い目で見られ、刑務所に戻りたいと思ってしまう。50年ぶりに自由になれたというのに。結局は自ら死を選んでしまう。
ブルックスも無期懲役だったということは重大犯罪者であることは間違いないのだが、犯罪者だからと言ってこんな終わりは悲しい。
最後のアンディの脱走は、驚きからのあっという間の展開。
懲罰房2ヶ月、所長から奴隷のように扱われる毎日、自分の無実を証明してくれそうな仲間が殺される、など、もう死んでしまいたいと思わせるようなことが続く。
そんな中ロープを探していたという情報もあり。。
そして翌朝の点呼でアンディが出てこない。刑務官が中に入ると一言、なんてことだ。と。
観客は全員、自殺してしまった、と思ったはずだ。
しかし、中に入るともぬけのから。アンディは消えてしまっていた。
ポスターを剥がすとそこには巨大な穴。そこから脱走をはかったのだった。
まさかの展開!そんな大胆なことを計画しているなんてずっと表に出してこなかった。むしろ刑務所暮らしをいかに快適にするかを考えているような男だった。
そこからは爽快。これまで不正に所長が隠してたお金を根こそぎアンディは引き落とし、そのまま夢のメキシコへ。
ショーシャンク刑務所の所長や刑務官の悪事をばらして、ハドリーは服役囚殺しで逮捕され、所長も逮捕となるはずだったが自ら死を選んだ。
一方レッドは仮釈放面談を受けていた。
レッドは最後の最後までアンディの親友として出ている。すごく面倒見がよく、人柄もすごくいいので、どんな犯罪を犯したのか気になっていたが、若かりし頃にとある青年を殺してしまったという情報のみで詳細は明かされず。
そこは重要ではなく、レッドという人物が何十年も仮釈放を却下されてきたが、40年目にして仮釈放が許可される。これまでは判断される面談で、更生したのでもう大丈夫だ、と仮釈放されたい気持ちが前面に出ていたが、最後は「更生したという言葉は無意味だ、釈放など興味がない」と達観さた言葉が出たことで真の更生と判断されたのか、仮釈放が認められる。アンディの生き方に影響されレッドの考えも変わったのかもしれない。
レッドもブルックスと同じく、世間の目や何十年も刑務所内にいたことでの世間のズレを感じるようになる。
そこでふとみたショーウィンドウに拳銃。これもまた観客へのミスリード。レッドも自殺を選んでしまうのかと思わせて、その上にあったコンパスを購入した。
そのコンパスを頼りにアンディの手紙を見つけ、アンディ探しの旅にでる。
そして美しい海岸でついにアンディとレッドは再会し、抱擁するのだった。
服役囚たちはみな罪を犯しているはずで、罪を償わなければならないのは当たり前だが、それ以上に刑務官や所長までもが悪に手を染めていて、なんだか正義とはなにかを考えさせられる。結局は悪人たちに感情移入してしまう。
そしてアンディだが、本当に無実だったのかの描写がない。たしかに殺人のシーンはなかったのだが、真犯人と言っている人物の証言も裁判の内容とは若干違うので本当は真犯人ではないのかもしれない。そこを言及しなかったのは、観客に考えてほしいから、ということなのだろうか。
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