自由はパラダイス

劇場公開日:

解説

ソ連南部の少年院を脱走した13歳の少年が、未だ会ったことのない父親を求めてはるか極北の刑務所まで数千キロの旅をするロード・ムービー。モスフィルム製作、監督は「ノン・プロフェッショナルズ」のセルゲイ・ボドロフ。主演は自らも少年院にいたヴォロージャ・コズイリョフ少年。

1989年製作/ソ連
原題:Freedom is Paradise Сэр-Свовола Зто рай
配給:日本海映画
劇場公開日:1991年7月27日

ストーリー

身寄りのない13歳の非行少年サーシャ・グリゴリエフ(ヴォロージャ・コズィリョフ)は、カザフ共和国のアルマリアタの少年院に収監されており、何度も脱走を試みる。手の甲には“自由はパラダイス”を意味する頭文字“SER”の入れ墨を容れていて、皮肉にも彼を見つけるための目印となっている。逃亡先は亡き母の友人で唯一の知人であるクワラおばさん(スヴェトラーナ・ガイタン)の家。しかし一度はサーシャを匿った彼女も、恋人との三角関係のもつれから逆上して、翌朝彼を地元の警察に引き渡してしまう。留置所でサーシャは、偶然父(アレクサンドル・ブレーエフ)がアルハンゲリスクの収容所で生きていることを知る。サーシャはまたしても脱走し、極北を目指して貨車にもぐり込む。結局は少年院に連れ戻されたが、父に会いたい一心で、今度はわざと釘を飲み込んで病院から逃走する。通りすがりの少年から服と金を盗み、列車、ヒッチハイク、フェリーボート、あらゆる交通機関を利用し、人々の厚意に助けられて彼は目的地に辿り着く。刑務所の所長の配慮で初めて会った父と面会室で一夜を過したサーシャだったが、夜が明けた時刑務所の門の外には、再び少年院の護送車が待っていたのだった。

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