ジャングル・ブック(1942)

劇場公開日:

解説

ロンドン・フィルムの総師アレクサンダー・コルダがハリウッドにおいて製作した1942年度天然色ジャングル映画。ルドヤード・キップリング作『ジャングル・ブック』中『狼少年』からローレンス・ストウリングスが脚色、アレクサンダーの弟ゾルタン・コルダ(カラナグ)が監督に当った。撮影は「われら自身のもの」のリー・ガームズと、「オペラの怪人」のW・ハワード・グリーン。音楽は「熱砂の秘密」のミクロス・ローザが担当する。「黒水仙」のサブウ、「ゴールデンボーイ 危機また危機」のジョゼフ。キャレイア、「カサブランカ」のジョン・クオウルンの他、フランク・パリア、ローズマリー・デ・キャンプ、パトリシア・オルウクらが出演する。

1942年製作/110分/イギリス
原題:Jungle Book
配給:東和=東宝
劇場公開日:1951年6月12日

ストーリー

インド・カニワラの町で講釈師バルディオ(ジョゼフ・キャレイア)の語ったジャングルの物語。猟師ラオは村を襲った猛虎シェア・カンに喰殺され、彼の赤ん坊はその騒ぎでジャングルの中へ迷い込んだ。狼の洞窟の中で眠った彼は、やがて父狼アケラと母狼ラシュカに育てられることになり、ジャングルの動物達に助け励まされてモウグリと呼ばれる逞しい少年(サブウ)に成長して行った。十幾年かたち、彼はシェア・カンに追われて偶然集落に近づいた。バルディオらは彼を魔性の野人と信じ込んだが、母のメッシュア(ローズマリー・デ・キャンプ)は本能的に自分の子と悟り、引取って育てることにした。人間の生活になれたモウグリはバルディオの娘マハアラ(パトリシア・オルウク)と親しくなり、彼女をジャングルの宝庫に案内した。バルディオは宝庫の在処を教えろと強要したがモウグリは承知しなかった。彼はシェア・カンを倒したので、バルディオは大変おそれ、モウグリを焚殺そうと図った。母の命乞いにより彼は助ったが、バルディオはわざと彼をジャングルに逃がしてそのあとを追い、宝庫の在処を発見した。ところが持帰る途中の仲間割れでバルディオは一物も取らずに逃げ帰り、怨みが昂じてジャングルに火を放った。大火災はついに集落へ移り、メシュアも焼け殺されかかったが、象に乗って駆けつけたモウグリに救われた。彼は母やマハアラの止めるのも振りきって再びジャングルに房って行った。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 アカデミー賞(1943年)

ノミネート

撮影賞(カラー) W・ハワード・グリーン
作曲賞(ドラマ/コメディ) ミクロス・ローザ
美術賞(カラー)  
特殊効果賞  
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