シャドー(1994)

解説

1928年にパルプ雑誌『フェーム&フォーチュン』誌に名前のないキャラクターとして登場し、翌年からはラジオ番組が放映開始、以来、演劇やコミックにも取り上げられ熱狂的な支持を得てきたアメリカの伝説的なヒーロー『シャドー』の物語を映画化した、ダーク・ファンタジー調のヒーロー活劇。独自の映像美学を発揮した監督は「ブロンディー 女銀行強盗」のラッセル・マルケイ。脚本は「カリートの道」のデイヴィッド・コープ。製作も同作のマーティン・ブレグマン、ウィリー・ベアー、マイケル・S・ブレグマンの共同。撮影は「ホッファ」のスティーブン・H・ブラム、音楽は巨匠ジェリー・ゴールドスミス。美術は「ターミネーター2」のジョゼフ・ネメック3世・世、SFXを「ミクロキッズ」のアリソン・サヴィッチ、特殊メイクを「アルタード・ステーツ 未知への挑戦」のカール・フラートンが担当。主演は「冷たい月を抱く女」のアレック・ボールドウィン、「M(エム)バタフライ」のジョン・ローン、「カリートの道」のペネロープ・アン・ミラー。

1994年製作/アメリカ
原題:The Shadow

ストーリー

チベットに渡り、インコーと名を変えたラモント・クランストン(アレック・ボールドウィン)の悪逆非道ぶりを見かねた聖者タルクは、自分に潜む邪心を制して償いをするように命じる。タルクは、彼に特殊な能力を与えると故郷アメリカへ送り返した。7年後のニューヨーク。高らかな笑い声とともに、影だけの存在が横行するギャング団を成敗した。その怪人シャドーこそ、クランストンの変身した姿だった。社交界での仮の姿を持つ彼は、自分と同じテレパシー能力を持つ美女マーゴ・レーン(ペネロープ・アン・ミラー)と出会い、彼女は彼に恋心を寄せる。その夜、チベット博物館に届いたミイラの柩から、ジンギス・カンの末裔シワン・カン(ジョン・ローン)が飛び出し、街で暴れ回るとクランストンの元へ向かった。シワンは彼の正体を知っており、仲間に加わるように誘って消えた。世界征服を企むシワンは、陸軍省の科学者であるマーゴの父ラインハルト(イアン・マッケレン)か開発中のベリリウム爆弾を手に入れようと画策し、マーゴを操ってクランストン殺害へ差し向けた。彼は難を逃れたが、正気づいた彼女に正体を知られてしまう。クランストンはシワンと対面し、宣戦布告。巨人と怪人の戦いの火蓋が切って落とされた。クランストンは手掛かりを掴むべく、ラインハルトの助手クレイモア(ティム・カリー)の研究所に潜入するが、シワンに通じていたクレイモアの罠にかかり、水攻めの絶体絶命の危機に。マーゴにテレパシーで救援を求めた彼は、間一髪脱出に成功。翌日、爆弾の完成を目前にしたシワンはニューヨークを吹き飛ばすと脅迫。クランストンは、市民全員が催眠術をかけられて見えないが、街の一角にある空き地こそ、シワンの幻の要塞があると知る。原爆の爆破時刻が迫る中、シャドーはシワンと激しい戦いを繰り広げる。破れたシワンが気づいた時、精神病院に収容させられており、ニューヨークにも平和が戻った。

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