ジャッカルの日のレビュー・感想・評価
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最後までドキドキはらはら
動物ものかと思って借りてきた。全く違った。スパイ映画?観ながらどっちを応援すべきかさえ分からなくなってきて混乱した。使い捨てのような扱いの女性が可哀想。まさか主人公が非情な暗殺者だったとは! もう少し足が付かないように行動出来ないものか? いつもギリギリで逃げ切る様子がまた手に汗もの。あの仲間が拷問でいつジャッカルと言ったのか分からなかったが、白状しなければ、確実に暗殺は成功したと思わせる。ジャッカルは手際も良いし、利用したら最後、容赦なく殺す。ただこの映画沢山人が死んでいくが、殺しのシーンは隠れて見えない事が多いだけに最後はビックリ&壮絶!
大昔観たことがあったようだが最後のシーン以外は忘れていたので、スリルを味わいながら楽しんで観る事が出来た。
プロの殺し屋の「読み」
1970年代の映画だが、今見ても楽しめる
ジンネマン監督の傑作
ジャッカルの 一歩先行く仕事振りが、興味深い
パスポート、アルファロメオ、銃の仕様も
変装も…
女も男も 自分の性をも使って、駒の様に
利用してゆく
最終突破に「傷痍軍人」を使うというのも、
フランス人の軍人への敬意を利用している
武器や変装だけでなく、空気を読む、相手の心の隙を突くなど 勘の冴え、等も テクニックとして 見せている
人間味のないジャッカルに 当時、無名だったフォックスを抜擢し、その存在の軽さが 逆にリアリティを感じさせる
反対に、彼を追うルベル警視に 人間味を持たせている(手柄を途中で 横取りされそうなところも!)
空の巣症候群ともいうべき、マダム・モンペリエは ジャッカルにつけ込まれてしまうのだが、デルフィーヌ・セイリグが 女心の隙と大人の色香を見せて、とても美しい
(ジャッカルにも ときめきが… これも計算ずくなのだろうか… 夫人は 即、捨駒にされる )
スパイや軍人などが、そのスペックを上げてゆくと 人間味がほとんど無くなるのだな、としみじみ思う
あと、ハニートラップは いつも鉄板!
政治家や官僚って、
こんな風に 罠にはまるのだろうか?
これぞ大人の映画といえる
ヌルヌルっと忍び寄る
レビューをしようとして、その中の「印象」を選ぼうとして、はたと手が止まってしまいました・・・。うん、これ、どれにも当てはまらないかもです。
ジャッカルという暗殺者が忍び寄る、その忍び寄り方があんまりにも抵抗感がなく、ヌルヌルと、留めようもなく、着実に近づいてきます。おそらくこのあまりのフラットな忍び寄り方に、この「印象」のつけられなさの意味があるように思います。
だって普通、暗殺者が忍び寄るって言ったら、見つかりそうになって、焦って、慌てて、逃走して、追いかけられてって、そんなことを期待するじゃないですか。でもジャッカルにはそんな様子は微塵もありません。たしかに警察は追いつめていきますよ。ひとつずつジャッカルの正体に迫っていきます。でもジャッカル自身はそんなこと、すべて想定内で、結局のところ、計画には何の狂いもないかのように、標的に近づいていくんです。
これはちょっと、不思議な映画ですよ。たぶん、これがある意味、本当の暗殺者の姿なのかもって思わせられましたですね。
これが映画だ!
淡々と準備するプロの仕事
わざとらしい偽の見せ場がない一流の暗殺物映画
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 90
ビジュアル: 70
音楽: 65
一般的な映画で思い浮かべるような派手なアクションがあまりない。むしろ淡々とそれでいて慎重に細かく殺しの準備をしていく。観客にとってわかりやすい見せ場が少ない。でもだからこそ真に迫った緊迫感と迫力が出る。わざとアクション場面を取り入れる子供騙しではなく、この地味な周到さこそが本当のプロの殺し屋なんだと思わせる。だからこそこの作品は一流のアクション・サスペンスと認められる。物語や舞台背景もしっかりとしている。
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