劇場公開日 1973年9月15日

ジャッカルの日のレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

3.0ヌルヌルっと忍び寄る

2016年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

レビューをしようとして、その中の「印象」を選ぼうとして、はたと手が止まってしまいました・・・。うん、これ、どれにも当てはまらないかもです。
ジャッカルという暗殺者が忍び寄る、その忍び寄り方があんまりにも抵抗感がなく、ヌルヌルと、留めようもなく、着実に近づいてきます。おそらくこのあまりのフラットな忍び寄り方に、この「印象」のつけられなさの意味があるように思います。
だって普通、暗殺者が忍び寄るって言ったら、見つかりそうになって、焦って、慌てて、逃走して、追いかけられてって、そんなことを期待するじゃないですか。でもジャッカルにはそんな様子は微塵もありません。たしかに警察は追いつめていきますよ。ひとつずつジャッカルの正体に迫っていきます。でもジャッカル自身はそんなこと、すべて想定内で、結局のところ、計画には何の狂いもないかのように、標的に近づいていくんです。
これはちょっと、不思議な映画ですよ。たぶん、これがある意味、本当の暗殺者の姿なのかもって思わせられましたですね。

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チャーリー

4.5これが映画だ!

2015年11月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

知的

説明セリフがない。
映像で語る。
見直せば見直すほど物語が鮮明になり、キャラクターの深みがましてくる。
この映画にケチを付けるとしたら、リアリティがあるだけに、ご都合よく展開する所が気になってしまうこと。

もしかしたらテレビドラマ派や日本映画が好きな人には物足りないかもしれない(付いていけない)かもしれないが、映像で語るこそ映画の醍醐味なのだ。

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じゅんぢ

4.5淡々と準備するプロの仕事

2013年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

最初は何に使うのか不思議だったものが、後々明確な役割を見せる計算されたジャッカルの準備。
対する警視の捜査と読みも冴え、ただのコードネームだけからじりじりと包囲を狭め追い込んでいく。
突然の予定変更で警察の包囲をすりぬけるのは、偶然なのか必然なのか。

良質なミステリーを見ているようで大変面白かった。

で、最後、なんであそこにいるのを警視は気づいたんです?それだけわからんかった……。

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くりぽん

4.5わざとらしい偽の見せ場がない一流の暗殺物映画

2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

知的

総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 90
ビジュアル: 70
音楽: 65

 一般的な映画で思い浮かべるような派手なアクションがあまりない。むしろ淡々とそれでいて慎重に細かく殺しの準備をしていく。観客にとってわかりやすい見せ場が少ない。でもだからこそ真に迫った緊迫感と迫力が出る。わざとアクション場面を取り入れる子供騙しではなく、この地味な周到さこそが本当のプロの殺し屋なんだと思わせる。だからこそこの作品は一流のアクション・サスペンスと認められる。物語や舞台背景もしっかりとしている。

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Cape God
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