死の接吻(1947)
劇場公開日:1952年9月18日
解説
「幸福の森」のフレッド・コールマーが製作し、「砂漠の鬼将軍」のヘンリー・ハサウェイが監督に当った犯罪ドラマ1947年作品。地方検事補エリザー・リプスキーが書いた実話に基づいて「白い恐怖」のベン・ヘクトと「僕は戦争花嫁」のチャールズ・レデラーが共同で脚色した。撮影は「砂漠の鬼将軍」のノーバート・ブロディン、作曲はデイヴィッド・バトルフの担当。主演は「サムソンとデリラ」のヴィクター・マチュア、「暴力帝国」のブライアン・ドンレヴィ、「赤い河」のコリーン・グレイ、「情無用の街」のリチャード・ウィドマークの4人で、「欲望という名の電車」のカール・マルデン、「ウィンチェスター銃'73」のミラード・ミッチェル、「我が心の呼ぶ声」のミルドレッド・ダンノック、テイラー・モームズらが助演。
1947年製作/アメリカ
原題または英題:Kiss of Death
配給:20世紀フォックス[極東]
劇場公開日:1952年9月18日
ストーリー
前科者ニック・ビアン(ヴィクター・マチュア)は相棒と一緒に紐育の宝石商を襲い、逃走するとき警官の弾丸に負傷して1人逮捕された。ニックは20年の刑期をつとめることになった。地方検事補ダンジェロ(ブライアン・ドンレヴィ)は、ニックが共犯者の名前を白状すれば減刑し仮出所させてやると持ちかけたがニックは拒んだ。1年後、彼の一味が彼の妻に分け前を与えなかったので、妻は生活に困って自殺し、2人の子は孤児院に入っていることを、ネッティ(コリーン・グレイ)という娘がニックに知らせた。ニックは彼らに復讐するためにダンジェロに共犯者を白状した。共犯者は直ちに逮捕されたが、ダンジェロは、ニックのいかさま顧問弁護士ハウザーに、密告したのは一味のリゾだと思わせるため、リゾだけを見逃した。ハウザーはギャングのトミー・ユードー(リチャード・ウィドマーク)を使ってリゾを殺させようとした。だがリゾは逃亡したので、ユードーはリゾの母を殺した。それを知ったニックはダンジェロに告げ、ニックは仮出所を許された。彼は2人の子供を孤児院から引取りネッティと結婚して他の街に移った。ユードーはハウザーの力で無罪となり、ニックを狙った。ニックはユードーと対決する決心を固めた。ある料理店でニックはユードーに会い、射たれて重傷を負った。だが駆けつけた警官隊はニックを救い、ユードーを射殺した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヘンリー・ハサウェイ
- 脚色
- ベン・ヘクト
- チャールズ・レデラー
- 原作
- エリザー・リプスキー
- 製作
- フレッド・コールマー
- 撮影
- ノーバート・ブロディン
- 美術
- ライル・ウィーラー
- リーランド・フラー
- 音楽
- デビッド・バトルフ
- 録音
- W・D・フリック
- ロジャー・ヒーマン
- 編集
- J・ワトソン・ウェッブ・Jr.
受賞歴
第20回 アカデミー賞(1948年)
ノミネート
助演男優賞 | リチャード・ウィドマーク |
---|---|
原案賞 | エリザー・リプスキー |