史上最大の作戦のレビュー・感想・評価
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連合国のいちばん長い日‼️
この作品は、ノルマンディ上陸作戦においての連合軍の勝利の記録をドキュメンタリータッチでオールスターキャストで描いた作品です。上陸作戦の日取りが決定されるまでの緊迫感、後半の凄まじい戦闘シーン、戦闘の無数の局面が多数の登場人物の角度から描かれています。超大作なのですが、印象に残るのはやはり反戦のメッセージ。パラシュート部隊の描写にしても、射殺され落下傘をつけたまま木に宙吊りになったり、井戸に降りて落下傘ごと水没してしまったり、火事で燃える教会の尖塔へ突っ込んでしまったりと、戦争の悲惨さが十分に伝わってきます。昨今の映画みたいに、スプラッターというか生々しい描写に徹しないと戦争の悲惨さを描けないようではダメなのです
ノルマンデイ上陸作戦
ポール・アンカが作った主題歌が有名な超大作で、劇映画とも思えない物量を投入している。
前半は空挺部隊、後半は上陸部隊となっているが、今見るとそれほど血生臭くはない。
「プライベート・ライアン」では恐怖に震え上がったが。
大スターが顔見世、これも楽しめる。
アイゼンハワーはドイツ系アメリカ人。それを説明しないと駄目だと思う。
オック岬とオマハビーチは犠牲者を出しすぎたと思う。
中学2年の時、渋谷の全線座で友人と見た。二人でオマハビーチの攻略に駄目だししたと記憶する。
日本に対する攻撃では、上陸する前に、沖合からの艦砲射撃を徹底的にやっている。沖縄、硫黄島、サイパン、ガダルカナル。さて、ノルマンディー上陸作戦では、なんでその手を使わなかったのか?
また、連合軍の空爆は、ドイツでも行われているだろうが、日本と比べた場合、どの程度であったのだろう?ドレスデンの空爆とかあるが。
個人的な見解だが、たとえナチスであれ、アングロサクソン系であり、同じアングロ・サクソン系として、ドイツを完膚無きまでに叩きのめす事が出来なかったと思われる。
それは兎も角、ロンメルは『敵を食い止める場所は海岸線。上陸させるな』と言った様な事を言っている訳だから、オマハビーチ、一地点に絞って、艦砲射撃や空爆を使った波状攻撃をすれば犠牲者は減らす事が出来た。艦砲射撃や空爆は夜にも出来る。つまり、攻める連合軍と言えども、人の命は軽く見ているという事だ。この映画見て、やはり、『プライベートライアン』を見るべきだね。つくづく、オマハが無謀であったかが理解できる。
しかし、日本は東京大空襲を指揮したルメイに勲章を授けている。一旦、どういった理由があるのだろうか?
きちんと把握できます
天下のDデイ、日本人はオマハビーチ上陸が全てで、それも連合国が電光石火の圧勝、と誤解している人が殆どですが、上陸を支援する様々な作戦が同時進行し、上陸作戦自体も完了まで2ヶ月かかってます。
この映画は、そんな色々な場面や両軍の事情を多角的に写し、且つちょっとした人間ドラマもくどくなく簡潔に次々と出てきますので、3時間あっという間です。但し戦争好きの人にとっての話ですが。
脚本の見事さは他の戦史を扱った戦争映画の中で一番のものだ
脚本が素晴らしい
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ
大量の登場人物を上は元帥から下は十代の新兵、市民、レジスタンスまで扱い、様々なエピソードを縦横に巡らせて、全体として巨大で見事な絵柄のタペストリーを織り上げて、この巨大な作戦の全貌を俯瞰させてくれる
これ程見事に構成された脚本は他に類を見ない
もちろん戦闘シーンの迫力も物凄い
クライマックスの上陸シーンなどは恐ろしいほどの人数のエキストラを動員しており、昨今のCGでコピペしたような嘘でない迫力がある
そしてその戦闘シーンの中にはぐれた兵達や、負傷して戦えず傍観する物語が意外なほど挟まれる
決して勇猛果敢な英雄達だけの物語ではなく、一兵卒、一般市民の視点を忘れずに製作されている
この脚本の見事さは他の戦史を扱った戦争映画の中で一番のものだと思う
超有名な口笛のマーチはラストシーンで流れるが、劇中で様々なアレンジで使われている
歴史的大作戦の壮大な全貌!
DVDで鑑賞(吹替)。
ロンメル元帥の言葉から始まるオープニングが、これから始まる圧巻の物語への期待を否応無しに高めてくれました。
開始までの経緯を描きながら、綿密な計画を立てる連合国軍と、事態を楽観視するドイツ軍との対比が面白かったです。
どこまで史実に忠実かは分かりませんが、双方の描写の違いに勝者の歴史を感じないわけにはいきませんでした。
パノラマ的に出来事が配置されていて、とても見応えがありましたが、登場人物の数が膨大で把握するのが大変でした。
吹替の無い部分が英語になるのですが、全員の声が同じに聴こえて大変でした(まだまだ修行が足りないなぁ…)。
戦場で如実に示される戦争の過酷さと理不尽さ。容赦無く奪われる命。誰にも見えない己の運命。…それでも戦う男たちの熱きドラマが胸に迫って来ました。暗闇の中、誰が敵とも分からない中を行軍するスリルがハンパなかったです。
戦闘シーンに炸裂するスペクタクルが堪りませんでした。
まさに興奮の坩堝。昨今のCG頼りな場面とは違い、実物大のセットや本物の戦車などを駆使した圧巻のシーンの連続に手に汗握り、本物だからこその迫力を堪能しました。
[余談1]
映画の殆どがカラー作品になっていた中敢えてモノクロを採用しているのは、戦争の空気感を実際の記録映像のような感覚で映し、尚且つ作品が持つ重厚感を演出するためだったのかな、と…。これがもしカラーだったら、ここまでの名作にはなっていなかったかもしれないと思いました。
[余談2]
邦題ついて。もしこれが英題直訳の「最も長い一日」だったり、ただカタカナに直しただけの「ロンゲスト・デイ」だったとしたら絶対にヒットしていなかっただろうな、と…
「史上最大の作戦」この字面を見ただけで、なんだか血沸き肉踊って来るような気がしませんか。水野晴郎のセンスは卓越したものがあると、改めて感服しました。
[以降の鑑賞記録]
2019/? ?/? ?:DVD(吹替)
2022/08/15:Blu-ray(吹替)
※修正(2023/06/08)
戦争映画の雄・・
邦題の「史上最大の作戦」は映画評論家の水野晴郎氏が付けたらしい。何とも上手い付け方だ(笑)1944年6月6日に実行されたノルマンディー上陸作戦を映像化したもの。ドイツ軍の予測に反して連合軍はノルマンディーに上陸した。水陸両用車から上陸する兵士たちの迫力の映像は、戦争の過酷さを表している。名優のジョン・ウェインは、落下傘部隊の隊長で出演している。大量のダミー人形の降下は実話だろうか!?隊長は落下地点が目標からズレてしまい、しかも足を骨折。荷車に乗って移動するが、部下の木にぶら下がった遺体を見てしまう。このモノクロの作品は戦争映画の雄で、兵士の勇気や痛ましさを映像化した傑作である。葉巻をくわえて戦闘に参加しているロバート・ミッチャムは単純にかっこいい。口笛が鳴るこの映画のテーマ曲はあまりにも有名・・1962年のアカデミー賞の受賞作品。
「史上最大の作戦」を観て・・
この映画の邦題「史上最大の作戦」は水野晴郎が付けたらしい。1944年6月6日に連合国軍により行われた最大の作戦「ノルマンディー上陸作戦」を映像化したもの。敵の上陸を許した枢軸国ドイツ軍はそのまま敗戦に繋がってしまう。悪天候が続き、なかなか作戦を決行する日が決められない連合国軍の上層部。結局GOサインを出した最高司令官アイゼンハワーは、英雄となり戦後アメリカ大統領となる。ドイツ軍はヒトラー総統もロンメル元帥もこの作戦に参戦していなかった。
戦争映画の名優ジョン・ウェインは、落下傘部隊の隊長として登場する。しかし、目標から落下地点が5マイルもずれてしまう。しかも着地の時に足を骨折してしまう。荷車に載せられて移動するが、そこで木にぶら下がったまま亡くなった部下を思いやる。
連合国軍の上陸作戦は困難するも成功する。海から上陸した歩兵部隊の戦闘シーンは凄まじい。
口笛の鳴るこの映画のテーマ曲は余りにも有名。作品は1962年度アカデミー賞を受賞。
大金をかけた大作の割には迫力不足
総合60点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:65点|音楽:70点 )
大金をかけて相当に大掛かりな美術を組み激しい戦闘を再現しているのだが、それなのに1962年制作作品で白黒映像ではせっかくの画像の迫力が落ちる。まさか美術に金をかけすぎて天然色で撮影する金がなくなったわけではあるまいし、この色の選択には大いに疑問が残る。
一つの上陸地点を押さえたり内地に潜入して攪乱したりするだけでは、何がどうなっているのかがなかなか見えてこない。個々の戦闘を一つ一つ描くのはいいが、史上最大の作戦と言われたノルマンディー上陸作戦の全体像を描くという視点が弱く、どのように作戦が進展しているのかがわからない。
戦闘の真っ最中にくだらない科白をはさんだりする演出は古く、「プライベート・ライアン」といった近年の戦争映画と比較すると緊迫感や迫力に欠ける。大規模な作戦を描く大規模な映画だし有名俳優も大勢出演しているが、投資の割には古臭さが全体に目立ちたいして面白いものではない。
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