地獄の黙示録のレビュー・感想・評価
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一皮剥けば、みんな「野蛮人」〜
CGやVFXの無い時代に、
本当にやっちゃった!づくしの映画で
なんという無茶なことをするんだ!!
森を丸ごと燃やしちゃうし
本物の牛を長回しで首跳ねちゃうし〜〜
怖い怖い〜〜
最後も難しい〜〜
そしてある意味悲しい〜〜
「野蛮人」なんて誰に向かって言えるだろうか??
人間なんか一皮剥けば、みんな同じ「野蛮人」だよな〜〜
でも、こういうとんでもない映画を
時々人は作っちゃうから凄いと言うのか、
モノを作る人の狂気って
映画の中の主人公と同化してしまうんだね〜〜
この映画がその後の作品に与えた影響の数々を思うと
一回は映画館で見ておくべき映画でしょうね。
「キングコング:髑髏島の巨神」なんか
この映画を観てからだったらもっと楽しめたと思う。
思い出しても、ゾクゾクするわ〜〜
@もう一度観るなら?
「キツイかな〜、無料ならチラ見程度で」
黙示録の先に垣間見える自由
凄まじい映画です。実は2回鑑賞していて、というのも1回目にも衝撃を受けたのだが(勿論ワーグナー爆撃のシーン)当然、事の本質はそこでない気がしてならなかったのだ。カーツ大佐を狂人のままこの映画を飲み込んではいけないと思った。
やはりこの作品の本質は後半に集約される。彼らは何故戦うのか。戦いに呪われた人間がその拠り所を崩されるその時、彼らは狂気にすがるしか無いのだろうか。
戦争の意義を失い、真実が捻じ曲げられる世間(『ペンタゴン・ペーパーズ』を参照して欲しい)と関係を絶ち、自らの信じる道を行ったカーツは本当に悪か?そもそも何故カーツは殺されなければならない?
人間は極限状態(あるいはそれに近しい社会環境)において、善悪の図と地の関係性は容易にひっくり返る。これはまさに黙示録的状態だ。天才が常軌を逸していると正しく評価されないのと同様、真の自由を追い求める事は時に狂気的であると思われ、天才への恐怖から排斥される。
カーツが死を受け入れるのは、カーツの思想を継ぐものが現れたからだ。カーツは死ぬ事でその精神は昇華し、永遠の強度をもって輝く。ニヒリズムに終止符を打ち、この世に正しさと自由をもたらす為の生贄であると捉えることもできる。
これはホドロフスキーも追求した自己超克の物語で、前半のワーグナー爆撃は、衝撃的な浅薄さの描写に過ぎない。
午前10時の映画祭にて鑑賞しました。 映像的迫力、音楽的迫力、残虐...
映画館で二回見た。 やっぱり分からないなのは、地元民の小舟の捜索中...
地獄であり"狂気"
一度も見たことが無かった作品だったので、午前十時の映画祭にて鑑賞。本当に見て良かったと思えた作品であった。
ストーリーはベトナム戦争において、主人公であるアメリカ軍ウィラード大尉が元アメリカ軍で現在、カンボジアにて独立王国を築いているカーツの暗殺を命じられて…というもの。
本作は一言で表せば、"狂気"に満ちた作品。内容もあるようで無いようなものだし、全編というか作品自体が常軌を逸している。どうやってこれ撮ったんだっていう撮影や、キャストの演技など、ドラッグ映画よりもはやサイケデリックな作品である。
ベトナム戦争が実際に本作のようなものであったのかはわからないが、戦地の人々の精神性は伝わってくる。全てがクレイジーで軍隊における主従関係やら、兵士たちの折り合いなどはリアリティがあり、その世界に引き込まれる。
なぜ、カンボジアにてカーツは独立王国を築くことができたのか、それは恐らくウィラードが一番わかるであろう。カーツの精神性は戦地でウィラードが体感したはずである。ラストシーンにおいてウィラードは何を感じたのか、我々には到底理解できるはずがない。悲惨な戦地において、何かにすがりたいとカルト的なものを信仰したくなる気持ちが理解できたのはウィラードかもしれない。
フランシス・フォード・コッポラをはじめ、キャストやスタッフがどれだけ過酷な思いで本作を製作したのか、本作のドキュメンタリー映画もぜひ鑑賞したいものである。
どこか「タクシードライバー」のような作風だと思う部分もあったが、やはり似ても似つかない。これほど見入る映画に出会ったのも久しぶりかもしれない。この作品自体がもはやカルト的である。このような映画は後にも先にも本作だけであろう。
The horror. これ、狂ってます。
有名な作品ですし、いつか観よう観ようと思ってた所を、今回「午前10時の映画祭」でリバイバルされたので観に行ってきました。いっやー、こんな映画どうやって撮ったんでしょう?訳わかんない。特に後半。それでも引き込まれる物がある、確かに映画史に残る作品です。
個人的になんですが、なんとなく「ワルキューレの騎行」ってベトナム戦争のイメージがあったんですよね。自分が持ってたイメージって全部この作品からきてるんですね。今まで映画自体観た事がなかったのに、何処かで端々を観てたのがイメージの形成に繋がってたのでしょう。
中盤、キルゴア中佐がベトナムの村を攻撃しに行くシーンの前にベトナムの小学校から逃げる子供達の描写を入れてたりと全然アメリカよりではなく、むしろアメリカ軍を侵略者として撮っている所がまた面白い。ベトナムからアメリカ軍が撤退したのが1972年、戦争の終結自体が1975年、この作品が1979年と、公開当時はまだまだ近い過去の話なのに、ここまでアメリカ軍の狂気を大きく取り上げるって。問題にならなかったのでしょうか?いや、問題になったから今でも有名な作品なのか?
出演陣も豪華です。正直マーロン・ブランドって昔の有名な俳優ってイメージであまり知らないのですが、不気味な存在感が半端ないです。また明るい所にしっかり登場しないんで余計不気味なんですよね。マーティン・シーンってエミリオ・エステベスにも、チャーリー・シーンにも似てますね(逆か?)。さすが親子!キルゴア中佐がロバート・デュヴァルだったなんて!写真家はデニス・ホッパーやったんや!ってか若い黒人の兄ちゃんクリーンはローレンス・フィッシュバーンかよ!等とお爺ちゃんの印象しかない俳優さん達の若い姿には観てて全く気が付かず、後で調べてビックリでした。あ、でもハリソン・フォードだけは分かりましたよ!
フランス・フォード・コッポラ監督ってまだご存命ではありますが自分が生まれる前に活躍してた監督という感じで、ちょっと縁遠いんですよね。それでもスゴい映画人である事は間違いないですね。何だかんだできっと狂気の人間なんだろうなぁ。やっぱりこの時代に比べると現代はソフトになってると思わざるをえない強烈な作品でした。
面白かった
映画にのめり込んだ諸悪の根源(笑)
個人的には(笑)
しかるに複雑な思いがこの映画にはある。それがリバイバルか。
戦争映画ナンバーワンと思いながらスクリーンでみたことがない。
この機会に…とは言え今まで何回ビデオなどでみたことか。今もブルーレイ持ってるしなあ。
悩むぜ( ̄▽ ̄;)
中学時代にたしかみて、それから友人に勧め続けるが誰にも賛同してもらえず、それでも怨霊のようについてまわるこの
「現代の黙示録」
やはり一度は劇場にいかねば気がすまない気も。
内容については書き出したら止まらないから割愛するが、わけのわからない内容ではある。
個人的には戦争映画の形を借りたもっと別のものと今のところ解釈してるが、着眼点はそんなとこではない。答えが出ない、だから確認しにいこうかと。
地獄へ向かうロードムービー、いや船で川上がってってんだけど。
むかし「壮大なる失敗作」と評した人がいた。言い得て妙とも思ったが
まあ、内容はともかく、
コッポラとジョン・ミリアスはラストでもめにもめてミリアスは途中で降りてしまい、当てつけのように
「地獄の七人」を作ったとか
途中のジャングルの爆撃は実際にガソリンまいて燃やしたとか
アメリカ軍全面協力拒否でフィリピン軍からヘリコプターを借りたとか
コッポラにとっても怨念めいた映画だね。実際撮影は大幅に予定より長期化し、だいぶ苦労したらしいし
うーんどうしよ。時間帯かなあ悪くて
午前中からみる映画じゃねーよおw
生き地獄
圧力が
魔物
『ゴッドファーザー』に並ぶフランシス・フォード・コッポラの代表作、ベトナム戦争映画の名作…なんて言わずもがな。
“衝撃作”“問題作”“伝説の…”という言葉は本作の為にあるかのよう。
ワーグナーの『ワルキューレ』に乗せてヘリ部隊がベトコンの村を奇襲するシーンは何度見て聞いてもしびれる。その後他の作品でこのシーンを何度見た事か。
それにしても、いつも思うが、“地獄の黙示録”という、これに匹敵する強烈な邦題は無い。
これほど異質な戦争映画も他に無い。
“地獄”への入り口は入り易い。
主人公のウィラード大尉に軍上層部から、カンボジアのジャングル奥地に自らの帝国を築いたカーツ大佐の抹殺を命じられる。
だが、スリルとエンタメの任務遂行戦争アクションの醍醐味は微塵も無い。一体我々は、何を見せられているのか。
非道な命令を下す軍上層部、序盤は気を病んでると思ったウィラードすらまともに見えてくる。
ロバート・デュヴァル演じるヘリ部隊の隊長、キルゴア。
サーフィンがしたいが為にベトコンの村を焼き払う。
ウィラードが言う通り、何故キルゴアは許されてカーツは許されない?
ジャングル奥地で開かれたセクシー美女たちの慰問ショーに狂喜する兵たち。
ウィラードに同行する若い兵たちもとても極秘任務に適しているとは思えない。
理性などとっくに無い。
元々疲弊し、異常な光景を次々と目の当たりにしたウィラードにとって、遂に出会った何処かカリスマ性あるカーツの思想に傾倒し始めるのも無理はない。
それは一種のマインドコントロールだったかもしれないが、こんな異常の中では、正気を保つ為に何かにすがりたい。
カーツも同じだったかもしれない。
客観的に見ればキチ○イ思想の宗教団体の開祖だが、どんな野蛮な行為も許される戦争に加担した自らの善と悪への答えの無い問い掛け。
カーツはこのベトナム戦争でおかしくなった。
アメリカ史上最悪と言われた泥沼戦争。
最後、ウィラードは任務を遂行し、帰途に着く。が、その後の彼を思うと戦慄する。一生この地獄に苦しめ続けられるだろう。
“帝国”に取り残された現地人たち。
死を望みながら、死の間際、“恐怖”を見たカーツ。
勝者も、善悪も、何も無い。
あったのは、誰もが狂気の中に抱いた“恐怖”のみ…。
怪優と呼ぶがぴったりのマーロン・ブランドの憑依、映像や音楽のインパクトも凄まじいが、本作の全てを理解する事は到底不可能。
どんなに映画に精通している批評家だろうと映画人だろうと映画ファンだろうと。
各々抱いた感想は、的を得ているし、見当外れでもある。
コッポラすら製作していながら、自分が何を作っているのか分からなくなったという。
本作の後、コッポラは長らくスランプに。言わば、コッポラは一度“死んだ”。
魂を奪われるほどの、コッポラは『地獄の黙示録』という魔物を産み出した。
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