劇場公開日 2016年4月16日

地獄の黙示録のレビュー・感想・評価

全60件中、41~60件目を表示

5.0神の不在

2016年9月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

とんでもない。
とんでもない作品を観てしまった。
いや、とんでもない現実を観てしまった。

ワーグナーの「ワルキューレの騎行」の高揚感は一体何なんだろうか。

人を殺すというのは、躊躇することではなかったのか。空から地上に降るものは、雨だけではなかったのか。天から人類に罰を与えるのは、神だけではなかったのか。

神よ。どうか教えて欲しい。

あなたのいう天国なんてないということを。あなたのいう地獄なんてないということを。
本当の地獄とは、人類史そのものであるということを。

そして、あなたの存在を信じた全ての人類に、あなたはいないということを。

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ミカ

5.0今一度見るべき狂った傑作

2016年9月7日
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鑑賞方法:映画館

立川でリバイバル上映されていると知り、鑑賞してきました。

凄まじいとの前評判があり、傑作戦争映画と名高い本作でしたが、いまいち前情報が入ってこず、凄いと聞きながらストーリーを一切知らずに鑑賞しました。

率直に言って、本当に狂ってる。全て、狂ってる。そして、傑作だ、と言わざるを得ませんでした。

最初のうちは、戦争状態であるにもかかわらず、どこか他人事のように、ある種呑気な上官たちなど、見たとおり狂ったものばかりでしたが、物語が進むにつれ、そこにいる人全てが、狂っていると思えてしまいます。その内面にある秘められた狂気が、沸々と表に滲み出るのが、戦争というものなのでしょうか。

そこにある人、敵、軍、果ては政治全てを狂わしす戦争。この物語が事実かどうか知りませんし、関係ないです。正直、僕はこの物語を全て理解出来ていません。あまりにも難解だと思います。でも、この映画が傑作であることには変わらないでしょう。

ちなみに、これは前情報なのですが、マーロン・ブランドや、デニス・ホッパーがえらくテキトーな演技をしていたらしいのですが、やはり凄まじい存在感でした。痩せて来るべきブランドが超デブになってきたらしいのですが、やはり怪優というべき人物でした。

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kensei

4.0いつか理解できるようになるのだろか?

2016年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

立川の極爆音響上映で鑑賞。昔一度テレビで見たが、そのときは全く意味が解らず、途中で観るのをやめてしまった。で、今回は…何となく言いたいことは分かったような気がしないでもないが、終盤が全く分からず、結局モヤモヤした感覚を残して終わってしまった。

音響のせいもあるかも知れないが、有名な「ワルキューレの騎行」のシーンや、橋での地獄絵図なんかの迫力は十分恐ろしいものだったし、明らかに常軌を逸しているキルゴアの振る舞いや、逆に「船を進めるだけ」というチーフの言動を見ていると、主人公が度々「欺瞞だ」という戦場の姿は実感(?)できる。ただ、やっぱ最後の大佐との邂逅以後、二人が何を考えているのか、いまいちピンと来なかった。十年ほど前よりは話の内容が理解できるようになったように、また見たら少しは理解できるようになるんだろうか?あんまなりたくない気もするが。

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zhiyang

4.5年齢に応じて違う感じ方になる作品のひとつ

2016年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今見ると、密林の中のクメール遺跡に君臨する王て、まるでクメールルージュが地下に潜った時代のポルポトたちみたいだな…。
沖縄戦を記憶している体験者世代の人は、相当胸が締め付けられたそうだ。火炎放射器で根こそぎ村が焼かれた時に、フラッシュバックした知人のおばあさんも。

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土偶

5.0イカれてるのオンパレード

2016年8月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

ベトナム戦争にアメリカとそれだけでも狂っているのにコッポラもアル中気味なM・シーンも問題児な大御所M・ブランドもヤク中D・ホッパーとイカれた人間が勢揃いでオープニングのドアーズに早朝ナパーム弾の凄まじさサーフィンと観ているコッチの頭がおかしくなりそうだ。

とにかく狂ってるイカれた最高のベトナム戦争映画、不謹慎でもそう思う。

とにかく映画館で観れたのがメチャクチャ最高で家で観るのとは180度印象も興奮も雲泥の差。

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万年 東一

4.0かなり良い

2016年7月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

混沌がかなり良い。

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shigeshigeshigeo

3.0●ワルキューレ・・

2016年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

なんといっても「ワルキューレの騎行」をバックにした爆撃映像が印象的。キレイなビーチの上を凄まじい数のヘリが行き交う。音楽が流れ、爆撃が始まる。
「時計仕掛けのオレンジ」のように暴力的映像に音楽がマッチして、不適切だが芸術的な仕上がりに。

物語は、たしかに戦場で殺人罪ってのもどうか、戦争の悲惨さ、無情さが切ない。ワルキューレが衝撃的すぎて全体がかすむ。

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うり坊033

2.0ベトナムのリアル

2016年5月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ベトナム戦争を知らない世代として勉強したかった。ヒッピーとかSEALSみたいな馬鹿でなく、戦争というシステムに組み込まれた人間の現実(思考/行動について。共産主義もヤバイけどアメリカも相当キテるな、これ

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めたる

4.5観るたびに新たな発見のある名作です...

2016年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

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sanjoo_boojoo

3.0地獄とは何か

2016年5月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

一度入ったら帰れない。

一度戦争を始めたら終わらない。

延々と続く悪夢の世界。

自由を履き違えたアメリカ。

そしていつも始める戦争。

永遠に苦しむのはさぞ恐怖だろう。

アメリカの戦争に協力してはいけない。

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shadow-81

3.0狂気の世界

2016年4月23日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

まだ観て無かったので借りて観ました。

ヘリコプターシーンや爆撃サーフィンシーンなど印象に残る場面が多々有りました。

ただ自分的には、最後のカーツ王国は一瞬妄想か?と思うほど、やり過ぎだろ!と思ってしまった。

監督の主張したいことは伝わるのですが、それが強すぎて合わなかった…

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にゃんた

4.0非日常=日常となるとき。

2016年4月18日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

2016年、初見。
村上春樹を読んでDOORSは聴いていたので、冒頭から音楽で引き込まれた。
戦争、ってこういうことだよな。
非日常が日常になるとき、非常識は常識になる。脚本も役者も、振り切れていながらも、現実との接点が失われていない。
流されない少数派の者たち、考える者たちが、悩み、苦しむ。
私は流されずにいられるだろうか?

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Nori

5.0伝説の名作

2016年4月17日
iPhoneアプリから投稿

1979年公開なのに今なお衰えない作品である。
特にキルゴア中佐のワルキューレを流しながらのヘリコプターでの強襲シーンはこの2016年に観ても凄まじい演出であり、1979年とは思えない現代でも通用するシーンであるというかこのシーンをこえるヘリコプターシークエンスが今なお出ていないほどのモノ...恐るべしコッポラー...
そしてどんどんと物語が進んでいくごとに狂気を増していく世界観と雰囲気、とんでもなく不気味で怖いです...つーか軽くホラー、とにかく戦争の狂気と恐ろしさをふんだんに描いてあって言葉で表すなら「地獄絵図」と言った所、とにかく凄まじいです。
はっきり言った話しこれほどの作品はなかなかお目にかかれない、伝説の名作です。

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カラフル

4.0This is THE END

2016年4月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

終わらない終末、恐怖・絶望・汚濁・不潔・不快・腐敗・堕落・沈滞・無念・無情・無動・無反応・倦怠感・喪失感を追体験する映画。

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KOZ

5.0地獄、なう

2015年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

興奮

ただ今、地獄絵図。
それは、最初から最後まで。
美しくも、異様な世界に突き落とされます。

ベトナム戦争下のジャングルで主人公が巻き込まれていく狂気とは。フランシス・フォード・コッポラ監督、1979年の作品です。
邦題がぴったりと思いますが、今回の鑑賞で知った原題がさらにぴったりだと思いました。
何度観ても、その熱狂と、静かにはびこる狂気に目が離せません。

キルゴア中佐を演じるロバート・デュヴァルを始め、主演のマーティン・シーン、マーロン・ブランドが強烈な印象、心に長く残像が残る感じでした。
あと、ティーン時代のローレンス・フィッシュバーンが華奢で可愛いです。

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グッドラック

4.0ワルキューレの騎行

2015年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

難しい

総合:75点 ( ストーリー:40点|キャスト:70点|演出:90点|ビジュアル:90点|音楽:80点 )

 この作品の見せ場は、何と言っても騎兵隊がワーグナーの「ワルキューレの騎行」を大音量で流しながらベトコンの村を襲う場面に尽きる。本物の兵器を取り揃え、本物のナパーム弾を投下して椰子林を焼き払い、大金をかけて作り上げた村をを攻撃し破壊する。ロケット弾になぎ倒されるベトナム兵、怯えてヘリから降りるのを嫌がる兵士、こっそり手榴弾を持って近づく女、みんなが殺し合いをしている中で、波乗りのことで頭がいっぱいの意外に信頼のある隊長が、銃弾の飛び交う中でも早速波乗りを強要する。
 映画の売上が順調でもあまりに本物にこだわり個人資産からも大金をつぎ込んだコッポラ監督を破産させてしまったほどだったが、それがゆえに映画史に残る大迫力の戦闘場面となった。この場面だけならば映像と演出は100点です。

 その村を過ぎてさらに川を上る船は、だんだんとそのようなアメリカの優勢さを示すものがなくなり、どこにいるかわからないベトナムの勢力の怖さや戦争の持つ狂気的な雰囲気に包まれていく。そしてカーツ大佐と彼の支配する部落がまた狂気に支配されているように思える。牛を切り倒す場面も狂気のように撮影されて印象が強い。
 これが戦争のもたらした狂気なのか、それとも脚本が狂気に触れて暴走して収集がつかなくなったのか。途中からの展開は難解で意味不明となる。

 このように後半が何なのかわけがわからないのがいただけないのだが、その部分も含めて強い印象を残す作品になった。個人的にコッポラ監督という名を意識させられた最初の作品である。

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Cape God

4.5劇場公開版リバイバル上映

2015年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

寝られる

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吉泉知彦

2.0恐怖

2015年8月17日
iPhoneアプリから投稿

まだ見たことがない

本物の恐怖を

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カルヴェロ

4.5"恐怖"と"狂気"から見えてくる人間の本能

2012年5月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

無秩序を生み出す人間の本能的衝動と理性の崩壊を追体験する恐怖と狂気の旅である。
狂気となったカーツ大佐を抹殺する命を受け、ウィラード大尉は、狂気を生み出す根源を辿るように河を遡って行く。
戦争が作り出す無秩序な世界が日常のように繰り返され、狂ったように人を殺す。
其処で出会う場面場面全てに正気な人間など存在しない。
二時間余りの狂気の追体験を終えた私達は、カーツ大佐の元へ辿り着き、彼の口から殺戮は人間の本能的衝動なのだと聞かされる。 妙に納得してしまう。
戦争が"狂気"を生み出すのでは無く、人間の持つ"恐怖心"こそが狂気のまかり通る無秩序な世界を作り上げるのだと映画は語る。 しかし、一方で"恐怖心"は秩序と道徳のある世界を創造するにも必要不可欠であることさえも見えてくる。

道徳や秩序を超越して人間的本能の根源に迫る映画にしか出来ない表現力を持った傑作だ。

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keita

5.0こ、こあい。。。

2008年9月1日

怖い

難しい

ゴッドファーザーで成功を収めたフランシス・フォード・コッポラ監督が、映画化不可能と言われたジョセフ・コンラッド原作の「闇の奥」を手掛けた。原作はアフリカを舞台に金の採掘会社で働く男の物語だったが、これはその骨格をベトナム戦争に当てはめたもの。ちなみにこの映画の撮影当時は実際にベトナム戦争中だった。

そんな中でフィリピンロケで戦争の狂気を描く。撮影中に主役を降板させたのが不運の始まりか、ロケ地に竜巻は襲うわ、製作費は底をつくわ、しまいには主役代役のマーティン・シーンは心臓発作を起こすわの災難つづき。コッポラさん、かなり神経いってたようで、これのメイキング映画では、銃をこめかみにつけるコッポラ氏の写真まで見れる。(わたくしの解釈では、これはたぶん半分嘘。)

そんな状況下で撮影しただけあってこの映画に流れる戦慄はすさまじいものとなっています。なんていうか、画面から何か出てるんですね、怖いものが。そして締めのマーロン・ブランドがこれまた怖い。「ベトナム戦争映画史上、最高にして最大の失敗作」と言われたらしいが、たしかに解釈的にはコンラッドの原作をベトナムに合わせるのは無理があったのかもしれない。それでも人間の狂気をここまでまざまざとリアルに引き出した本作は、やっぱり映画史上に残る傑作だと思います。

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あんゆ~る