残虐の掟
劇場公開日:1969年5月27日
解説
英国の作家ジョゼフ・コンラッドの小説を「夕陽のガンマン」のルチアーノ・ヴィンセンツォーニと「悪のシンフォニー」のジョー・アィシンジャーが脚色、「うたかたの恋」のテレンス・ヤングが監督した冒険活劇。なお、戦闘シーンをフランコ・ファンタジアが担当。撮影は「イタリア式離婚狂想曲」のレオニダ・バルボーニ、音楽を「アルデンヌの戦い」のコンビ、エンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライがあたっている。出演は「栄光の座」のアンソニー・クイン、「長い船団」のロザンナ・スキャッフィーノ・「悪のシンフォニー」のリタ・へイワース、他にリチャード・ジョンソン、イヴォ・ガラーニなど。製作は「アポロンの地獄」のアルフレド・ビニ、総指揮は「太平洋の地獄」のセリッグ・J・セリッグマン。
1967年製作/103分/イタリア
原題または英題:The Rover L'Avventuriero
配給:松竹
劇場公開日:1969年5月27日
ストーリー
一七九七年のフランス。共和国艦隊の根拠地ツーロン港は英国の手で封鎖された。船乗りのペイロール(A・クイン)は、その封鎖網をくぐって港内に入ったことから、スパイ容疑をかけられた。また、彼は金貸を持っていたので市民委員デュサールにも疑がわれ、海岸に近い墓場に逃げた。そこで彼は村人におわれていた娘アーレット(R・スキャッフィーノ)を救い、家におくった。家には、彼女の叔母カテリーナと乱暴者のシェーボラがいた。アーレットは何かにおびえた様子で、正常ではなかった。ある日、ペイロールのところへ若い海軍将校リールが来た。リールは偽の書類を携え、わざと英国軍に捕まりそれを渡す任務を命ぜられていた。シェーボラがアーレットを襲い、それをペイロールがとめたので、シェーボラが邸と船に火を放つという事件が起きた。この火事でアーレットは突然、シェーボラが彼女の両親を殺害したという記憶をよえがえらせ、正常な女にかえった。そして毎日訪ねてくるリールを愛するようになった。ペイロールは激しい嫉妬を覚えるのだった。何日かたち命令を遂行するためリールは出かけることになり、ペイロールは同行を頼まれた。いったんはことわったものの、アーレットの幸せを考え、ペイロールは一人で出発した。大好きな海に帰ったペイロールは幸せだった。が、彼をまっていたものは、英国船の砲弾だった。任務は遂行された。しかし、海の放浪者ペイロールは死んだ。
スタッフ・キャスト
- 監督
- テレンス・ヤング
- 脚色
- ジョー・アィシンジャー
- ルチアーノ・ビンチェンツォーニ
- 原作
- ジョセフ・コンラッド
- 製作総指揮
- セリッグ・J・セリグマン
- 製作
- アルフレド・ビニ
- 撮影
- レオニーダ・バルボーニ
- 音楽
- エンニオ・モリコーネ
- ブルーノ・ニコライ
- 戦闘シーン監督
- フランコ・ファンタシア