再会の街 ブライトライツ・ビッグシティ

劇場公開日:

解説

ニューヨークを舞台に、成功を夢みる若者たちの愛と欲望、失意と希望を描く。製作はマーク・ローゼンバーグとシドニー・ポラック。監督は「パーフェクト」のジェームズ・ブリッジス。原作・脚色はジェイ・マキナニー、撮影はゴードン・ウィリス、音楽はドナルド・フェイゲンが担当。出演は「摩天楼はバラ色に」のマイケル・J・フォックス、「ロストボーイ」のキーファー・サザーランド、「天使とデート」のフィービー・ケイツほか。

1988年製作/アメリカ
原題または英題:Bright Lights, Big City
配給:UIP
劇場公開日:1988年11月3日

ストーリー

ニューヨークの出版社に勤めるジェミー・コンウェイ(マイケル・J・フォックス)にとって1年前の母(ダイアン・ウィースト)の死以来、唯一の心の支えであった妻アマンダ(フィービー・ケイツ)の突然の家出は、彼をすっかり失意のどん底へと突き落としてしまった。うさ晴らしのために連夜ディスコで遊び続け、ドラッグに酔い、気がつけば夜明け、といった不規則な生活、当然仕事もトラブル続きで、上司のクララ(フランセス・スタージェン)からは嫌味を、そして締切りに追われる仕事とですっかりてんてこ舞いの有様。そんな一方で、彼は小説家になる夢も捨ててはおらず、文芸部のベテラン、ハーディ(ジェイソン・ロバーズ)との会話は、最近滞りがちの彼の文筆活動への意欲を奮い立たせるものだった。ある日彼は、悪友タッド(キーファー・サザーランド)の従妹というヴィッキー(トレイシー・ポラン)を紹介され、他の女性にはない彼女の落ちついた寛容さに、久しぶりに心安らぐものを覚えるのだった。しかし、そんな思いもつかの間、ジェミーは提出した記事が間違いだらけだったことにより、クビを言い渡される。追いうちをかけるかのように、モデルとしてファッションショーのために、この街へ戻ってきたアマンダに会いに行った彼は、彼女に冷たくあしらわれ心は混乱を極めた。ここにきて彼はようやくかつての同僚ミーガン(スウィジー・カーツ)との語らいや、弟マイケル(チャーリー・スチュレーター)の訪問によって忘れようと努めていた母への思いを確かめることにより、初めて自分自身を冷静に見つめるようになるのだった。今や彼は、アマンダに対する思いをきっぱりと絶つことに決めた。そして将来への決意を電話でヴィッキーに打ち開けるジェミーに、マンハッタンの朝焼けの陽光が、穏やかに降り注がれるのだった。

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映画レビュー

3.0もう一度見たい

2023年11月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

備忘録。

マイケル大好きだった学生の頃(今もファンだけど)、映画館で見た作品。
DVD化はもうされないんだろうな。。ネット配信もないようだし。

妻(フィービー・ケイツ)に去られ、色々うまく行かない男の話で暗いトーンだったと記憶している。
キーファー・サザーランドは友人役。今で言うクラブやバーで酒を飲みドラッグをやり...という場面を何となく覚えている。
そして実際の妻となるトレーシー・ポランも共演していた。
都会で寂しく生きる男の物語だったのだが、やっぱりマイケルはコメディだねと思った作品の1つである。

これは小説買ったのに、しまいこんで未だに読んでない。サントラも買った。あの時は高校?大学生だったかな…マイケルファンの自分は色々集めたんだよなあ。。

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ふわり

4.0損をしたタイミングに出た損ばかりする映画

2022年3月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

それまでとにかく賑やかで明るいイメージだったマイケル・J・フォックスの、とにかく静かでクラい毎日とその再生の映画。
いつの間にか自分の人生が静かに暗くなっちゃってる人が観ると、逆に元気が出る映画かも知れません。その意味で良い映画です。

↑のレビュータイトルの意味の後半は、そんな主人公の生活と、それでも何とか生きていく毎日の情感のような雰囲気を伝えようと考えたら、結局単にケチを付けているような言葉になってしまいましたが、これは私の表現力不足です。ぜひ映画全体の情感に共感して観てください。
あと映画後半から作品のキーとなるある主題が出てきて、あとからよーっく考えると何となく意味?意義?が分かるような気もするんですが、私を含め初見で観た多くの日本人はそれが良く分からなくて半歩一歩引いてしまい、本当は静かで情感豊かなエンディングを感じきれないかもしれないと思いまして。それで損と。

また前半の「損をしたタイミング‥」とは、この映画の公開の1988年はアメリカは知りませんがこの年は日本ではバブル景気の過熱期。都会に出て仕事で中途半端な失敗を繰り返す主人公の物語は当時の観客の期待に基本沿わないものでした。
そこは当時一番の若手スター、マイケルの主演で客入りはあったかと思いますが、実はこの前年1987年におなじマイケル・J・フォックス主演で同じニューヨークが舞台の「摩天楼はバラ色に」が日本でも大ヒットしているのです。しかもこちらは仕事で次々大成功、挫けても大逆転して楽しくのし上がる明るいビジネス・コメディ映画なので、その対比にファンは些か面を喰らい、後発の暗い方の作品評価はパッとしなかった記憶があります。
当時金がなく安い名画座でまとめ見をするのが日常だった私は、これら2作を相次いで、いやもしかしたら併映で鑑賞してしまったので余計混乱しました。今でもこの作品のことを思い出そうとすると、「バラ色に」の明るいイメージが混入してきて、心の中でこの映画の印象が中和されるへんな間違いが起きます。
まあ以上は素人の私の勝手な印象と憶測ですが、そんな理由で本来もっといい評価に値する本作がパッとしていないのではと思っています。

ぜひ「摩天楼バラ色に」なしの状態でこの映画をじっくり観ていただきたいと思います。私も今度そうします。

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keebirdz