コンボイ

劇場公開日:

解説

アメリカのハイウェイを巨大なマシンを駆っていくトラッカーたちを描く。製作総指揮はマイケル・ディーリーとバリー・スパイキングス、製作はロバート・M・シャーマン、監督は「戦争のはらわた」のサム・ペキンパー、脚本はB・W・L・ノートン、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はジェリー・フィールディング、主題曲はC・W・マッコールが各々担当。出演はクリス・クリストファーソン、マリ・マックグロー、アーネスト・ボーグナイン、バート・ヤング、フランクリン・アジャイ、マッジ・シンクレアなど。

1978年製作/アメリカ
原題または英題:Convoy
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1978年6月10日

ストーリー

アメリカ大陸を縦横に駆け回るトラック野郎たちは、CBラジオを通じてニュースの交換をしていた。今も女性が運転するジャガーXKEとせりあってスピードを出しすぎたラバー・ダック(クリス・クリストファーソン)が警官に追われ危地を脱し、CBラジオのマイクをとったところだ。早速応答があった。ピッグ・ペン(バート・ヤング)、続いてマイク(F・アジェイ)だ。この3台のトラックが悠々と走っていると、覆面パトカーの囮捜査に出くわし、トラッカーたちの積年の敵である鬼保安官ライル(アーネスト・ボーグナイン)に50ドルの罰金をとられてしまう。3人は溜り場にしているレストランに着く。女性トラッカーであるウイドウ・ウーマン(マッジ・シンクレア)は若いマイクに目をつける。ダックとせり合ったジャガーの女メリッサ(アリ・マックグロー)が、彼女のジャガーがタンク漏れで動かなくなってしまい、ひとりでぽつんとすわっていた。そこへライルの覆面パトカーがやって来る。ピッグ・ペンがライルをからかったためにライルとトラッカーたちの大立回りがはじまる。ライルと警官たちをKOされたトラッカーたちはダックをリーダーにコンボイを組み、州境へと出発する。メリッサも知らぬ間にダックのトラックに乗っている。ライルらの必死の追跡にも拘らず、コンボンは無事州境を抜けてニューメキシコへ。そこにはCBラジオを聞きつけたトラッカーたちがコンボイに加わろうと待ちうけており、参加車はどんどん増えていった。そうこうするうちにマスコミが騒ぎ始め、果ては選挙を控えた知事までもが彼らに譲歩することを考える。かくしてコンボイは住民の歓迎と共にその町の知事と会見することになった。まるでお祭り騒ぎだ。しかし、妻のお産でコンボイを離れたマイクが、それを見張っていたライルと最もトラッカーたちに恐れられているアルヴァレスら2人に逮捕されてしまう。この知らせを聞いたダックは、知事との会見を打ち切り、アルヴァレスの町へ向かう。総攻撃をかけるコンボイは大音響を放ちながら町へ突っこむ。逃げる2人を追いつめ、袋叩きにしてマイクを助け出す。テキサス州はカンカンになって州軍を出動させ、コンボイの向かう方向にある橋で待ち構える。銃座が決められ、タンクまで出動する。その中をダックのトラックがあらわれ、ライルが放つマシンガンの銃弾の中へ猛然と突っこんでいった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0トラック野郎

2024年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

興奮

アメリカもトラック野郎は無線で連絡を取り合っていた。 主人公(クリス・クリストファーソン)はそのリーダー格だったが、アコギな保安官(アーネスト・ボーグナイン)に頭にきて殴ってしまう。 逃げるときについて来た女(アリ・マッグロー)との逃避行が始まるが、保安官は容赦しなかった。 ペキンパー監督にしては珍しい一品だった。

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いやよセブン

2.5音楽の力が大きいコメディ

2023年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

出演者に知っている役者さんがほとんどいない私が観た感想になります。  前半、何か映像的にスピルバーグの「激突!」と似た場面が何回かあり、同様なノリなのかと思いましたが、軽快な音楽のおかげで違うなと考えを改め観てました(苦笑)  女が絡んだトラック野郎らしい溜まり場。決して世間で褒められる店ではありませんが悪く思ってはいけません。気に食わなければ行かなきゃいい。今の世の中が何かとうるさく居心地悪いだけだ!まぁそれはともかく、警察と喧嘩したりパトカー壊したり、さすがにこの部分は映画ならではの話しで実際やるのは犯罪だけど、この店の自由な居心地は今の世の中にはない...そんな風に思ったりした。  作者は警察に何か恨みでもあるんですかね、いやいや単に有り得ない事をやりたかったのか真相はわかりませんが、大問題としか思えないメチャクチャな数々を、軽快な音楽を入れることで敢えてコミカルに魅せた映画に思えました。  ノリを楽しめるかどうか、これに尽きます。  最近はめっきりありませんがプロ野球の乱闘、それから暴走族、YouTubeでの悪ふざけ動画...こういった良くない事に1人では目を背けますが、複数だったら楽しんだりする人間の側面と似た感覚に思えた。メディアに取り上げられヒーローぽくなる部分なんか大衆含め「自由の叫び」とも見て取れる。  後半、トラックごと突っ込んで仲間を助ける辺りはシリアスさもあるけど、ラストは想像できました。そりゃ死んじゃ楽しさ半減ですからね。  やっぱり、この映画のノリを楽しめるかどうかなんですよ。  役者さんや映画の予備知識もない自分は何だか冷静に観てしまい、面白い場面とつまんない場面が3:7くらいでした。

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はむちん2

3.0"Truckers'convoys"

2022年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

興奮

まるで西部劇やB級バイカー映画の類を大型トラックがメインで無法者コンボイ軍団がやりたい放題に暴れマクる、執拗に追いかけながらも散々な目に遭うアーネスト・ボーグナインの滑稽さが楽しい、スタイル良過ぎなクリス・クリストファーソンが渋い、ペキンパーの『ゲッタウェイ』に続いてのアリ・マッグローは髪型が似合っているんだか、地味ながらも重要な役柄でのシーモア・カッセルに『ロッキー』シリーズ以外でも頑張ってるバート・ヤングが好演。 序盤の乱闘シーンが一番派手な盛り上がり、同情はするが全てのトラブルを招くのが黒人のスパイダー・マイクな訳で無事子供に会えたのか、単純に『激突!』と『バニシング・ポイント』を合わせたかのような印象で時代に乗り遅れた感は否めないペキンパー!?

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万年 東一

3.5本作の前半は、サム・ペキンパー監督は絶対日本の「トラック野郎」を観てるよ!これ!っていうくらい似ています

2020年9月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

日本のトラック野郎第1 作は「トラック野郎・御意見無用」で1975年の公開 本作は1978年の公開 だから日本のトラック野郎の方が3年も先です 失礼な事に逆に思ってました 本作の前半は、サム・ペキンパー監督は絶対トラック野郎を観てるよ!これ!っていうくらい似ています トラック野郎を観たことのある人なら、あー!これあのシーンのオマージュだよ絶対!というシーンがアメリカバージョンならこうなるという形で連発です まあ、トラック野郎という生態は日米というか世界中同じなのかも知れませんけど とにかくもう笑い転げです 腹抱えて笑います そして名優アーネスト・ボーグナイン! この人が圧倒的です もうどっちが主演かわからないくらいの存在感です ラストシーンでの彼の大笑いが清々しい余韻を残して、ホント観て良かったあ!、面白かったあ!と思わせてくれます 後半はまあトラック野郎の大軍団の大迫力はいいのですが、七面倒臭い話になって逆につまらない 如何に日本のトラック野郎が良くできていたかが分かります 本作では、CB無線を上手く取り入れているところはポイント高いです アメリカのトラック野郎は現代のカウボーイです 超大型トラックの大軍団が、群をなして大陸を走る光景は西部劇の古典「赤い河」を思わせます ドライブインでの乱闘は正に現代の西部劇です もっともっと面白くできる物語なのに、一作だけで終わってしまったのはもったいない限りです

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あき240