子熊物語(1988)

劇場公開日:

解説

母親を亡くした一匹の子熊が、大自然の苛酷な生活の中で成長してゆく姿を描く。製作はクロード・ベリ、監督は「薔薇の名前」のジャン・ジャック・アノー。ジェームズ・オリヴァー・カーウッドの原作を基に脚本は「愛と宿命の泉」のジェラール・ブラッシュ、撮影は「テレーズ」のフィリップ・ルスロ、音楽は「夏に抱かれて」のフィリップ・サルドが担当。出演はチェッキー・カリョほか。

1988年製作/96分/フランス
原題または英題:The Bear
配給:東宝東和
劇場公開日:1989年7月15日

ストーリー

春が訪れたロッキー山脈のふもとで、新しい季節を謳歌する動物たちの中に、生まれてすぐに母親を失った一匹の子熊の姿があった。やがてエサを獲ることも身を守ることも知らない子熊は、森の中で出会った孤独な雄熊を本当の親のように慕い、大自然の摂理を身につけてゆく。しかしいつも猟師たちに狙われている雄熊は、夏のある日ついに追いつめられ、二頭の熊たちは離れ離れになる。しかし捕えられた子熊は、年若い猟師トム(チェッキー・カリョ)からミルクを与えられ、次第に人間に対する恐怖や警戒心を薄めてゆくのだった。そんなある日、トムは武器をもたず水を汲みに入った谷で雄熊とはち合わせしてしまうが、雄熊は無防備な彼を見逃した。そしてトムは銃を持って追いかけ、至近距離から雄熊に狙いをつけるが、引き金を引くことはできなかった。やがて秋になり山を降りてゆく猟師たちの後を追う子熊に、トムは野性に戻れと叫ぶのだった。冬になり、暖かい穴の中で冬眠につく雄熊の傍らに、ほんの少したくましくなった子熊の姿があった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

映画レビュー

4.0親を亡くした子熊が冒険するの・・・

2019年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 小熊の夢の世界まで表現してあった!なんとなくカエルやハチ、毒キノコの夢を見ていそうだから面白い。北海道旅行で熊牧場へ行った時に見た小熊も人間っぽい声を出していましたけど、みんなそうなのでしょうか。最初は吹替えで人間がアフレコしてるのかと思ったほど・・・  この映画、最初は泣きそうになっちゃいました。いきなり親が死んじゃうんだもん。それにしても、ピューマには弱いのか・・・熊ちゃん。犬にも負けそうだったぞ。  「最大の悦びは殺すことではなく、生かすことである」というラストのテロップも冴えています。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy