拳闘屋キートン

解説

「キートンの栃面棒」「キートンの西部成り金」に続いて製作されたバスター・キートン氏監督主演映画で、スタンリー・ブライトマン氏オーステイン・メルフオード氏合作のミユウジカル・プレイに基づいてポール・ジェラルエオ・スミス氏、アル・ビースバーグ氏並びにチャールズ・スミス氏が共同して映画脚色した。相手女優は「電親爺」出演のサリー・オニール嬢で、スニッツ・エドワーズ氏、フランシス・マクドナルド氏、トム・ウイルソン氏等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:Battling Butler

ストーリー

アルフレッド・バトラーは富豪の息子にあり勝ちなのらくら者で来る日も来る日も為すこともなく過ごしていたが、ある日のこと発心して自然の懐に抱かれて新鮮な空気を吸おうと、忠実な召し使いのマーティンを連れて出掛けた。アルフレッドの素晴らしい高級自動車ロールス・ロイスが停ったのは正しい自然の懐の田舎だったが、そこにはとても贅沢なテントを張ってキャンプしている人達がいたので彼は大いに失望した。ところが思いがけなく彼は素敵な美人にお目にかかったので思い切って結婚を申し込んだ。しかし彼女の父兄はアルフレッドの申し込みを拒絶した。彼女の良人たる者は血気盛んな男の中の男ともいうべき硬骨漢でなければならぬという条件がついていた。ところが知恵者のマーテインは新聞でバトリング・バトラーという拳闘選手が近々世界選手権試合に出るという記事を読んで、彼女の父兄アルフレッドこそ実はバトリング・バトラーであると告げた。するとスポーツ狂の彼らは手の掌を返すようにアルフレッドにちやほやしたちまち婚約が成立した。そして試合の期日には他出して知らぬ顔で帰ってくるとバトラーが試合に勝ったのでアルフレッドは大変な歓迎を受けた。彼は事実を白状する勇気がなく遂に彼女と結婚した。そして知らぬ間に彼はアラバマの人殺しという拳闘家と試合をすることいなっていた。アルフレッドややむなくマーテインと共に練習のためキャンプの赴いた。すると本物のバトラーが妻君同伴でやってきたので大変なことにナった。チャンピオンは偽物に一泡吹かせようというつもりで、両方の妻君が自分の良人が本物だと口論している時に、アルフレッドの方が本当のチャンピオンだと云った。試合の当日アルフレッドは醜体を妻に見せまいと彼女を部屋に閉じ込めて出掛けた。すると思い掛けなく本物のチャンピオンが彼の代わりに出場して相手を倒した。アルフレッドはチヤンピオンに感謝した。チャンピオンは目に物見せてくれようとアルフレッドを部屋に引張り込んで殴り据えたが、最後に奮起したアルフレッドはチャンピオンを打ち倒してしまた。かくてアルフレッドは妻に迎えられ2度と拳闘はしないと約束した。

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